孤旅 #36 クロアチア ( ボスニア・ヘルツェゴヴィナ )

ドゥブロブニク  一人旅
ドゥブロブニク /クロアチア

2016 7月13日 (水)( 船中泊 )~Split ~( Bosnia – Herzegovina )~ Dubrovnik

バスで ドゥブロブニク へ

クロアチア
スプリト港
旅行会社が立ち並ぶ / スプリト港

昨晩は あの後、まだ時間が早いので

船内のバーに飲みに行った。

缶ビールが €4 もしたが、( 通常なら €1 ~ €2 )

場所代だと思うことにして、

飲みながら 1時間ほど『 トットチャンネル 』を読む。

先日見たドラマにはなかったエピソードも出てきて、

とても面白い。

しかし バーでは、いつの間にか、

「 パーティータイム 」と称するカラオケの時間が始まり、

船内のスタッフ2人が交互に歌ったり、デュエットをし始めた。

意外に歌は上手いのだが、

雰囲気は まるで場末のスナックのようで、

本を読むには落ち着かないし、集中できない。

そのうち スタッフの呼びかけに応じて、

一般客の白人のオバさんが歌い始めたところで

席を立つことにした。

自分の席に戻っても特にすることも無いので、

とりあえず寝ることにする。

縦に座るシートを横に3列ぶち抜きで使い、

横たわって寝るのだが、

イスはひじ掛けの部分がデコボコしていて平らではないし、

エアコンも効き過ぎていてかなり寒い。

ここで、日本から持って来た寝袋が、

この旅で初めて役に立った。

寒さも凌げるし、ちょっとしたクッションにもなるので、

思いのほか快適で ぐっすり眠れた。

毎度 荷造りの際に邪魔になるので、

持って来たことを少し後悔していたのだが、

こんなところで役に立つのなら、

わざわざ持って来た甲斐があったというものだ。

今後 パリやロンドンなど、

寒そうなところで活躍してくれると有難い。


ほぼ定刻通り 早朝7時にスプリト港に到着。

急いで下船し入国審査を受け、

ATM で現金を下ろし( kn:クーナ )

近くのバスターミナルへ急いで行って、

ぎりぎり 8時出発のバスに滑り込んだ。

この ドゥブロブニク行きのバスは、

海沿いを走り とても景色が良いと聞いていたので、

なんとか海側の席を確保する。

しかし、先ほどトランクに預けた荷物の中に、

イヤホンを忘れてしまったことに気付いた。

海岸線の景色は最高で、

長い乗車時間でも飽きることはなかったが、

イヤホンで、その景色に合った音楽を聴けたら

更に良かったのにと 少し後悔する。

ドゥブロブニク の少し手前に、

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ の国境があった。

クロアチアは、ザグレブを首都とし、

その国土は農具の鎌のような形をしているが、

その ‶ つか ” に当たる部分が、一部飛び地になっている。

スプリト 方面から ドゥブロブニク に陸路で行くためには

一度 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ の国土を通らなければならないのだ。

その為 国境に着くと、

バスに国境係員が乗り込んできて

パスポートチェックを行うのだが、

一緒に乗っている若者で、

ドレッドヘアーの男とその友人が呼ばれて、

事務所の方へ連れていかれてしまった。

十数分後、結局何もなかったのか

2人連れだって戻って来たのだが、

時間もだいぶロスしていて車内はあまり良い雰囲気では無かった。

その上チェックを受けていた当人たちが

クロアチア
スプリト
アドリア海
美しいアドリア海を横目にバスはひた走る

やけに テンション高くはしゃいでいるのが少し腹立たしかった。

その後湖、を見渡せるドライブ・インで休憩し、

ケバブを食べた以外はひたすら走り続け、

午後1時半ごろに、

ドゥブロブニクのバスターミナル駅に到着。

なんと5時間半もバスに乗っていた計算だ。

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