おとぎ話の世界
ターミナル駅で ローカルバスに乗り換え、
少し移動し西門に到着。
一旦城壁内に入ると 階段が多くて歩くのが大変と聞いていたので、
まず城壁の外側に沿って、北門の方へ坂を上って行く。
北門から中に入り、
迷いながらも、地図を頼りに、
何とか今日泊まる宿を見つけることが出来た。
ベルを鳴らすと、他の者が居なかったのか
十代中ごろの、この家の娘らしき女の子が出てきた。
名前を告げると、スマホの確認書と照らし合わせて
部屋に案内してくれたのだが、
トイレとシャワーの場所、Wi-Fi の使い方など、
必要なことだけを告げると、
さっさと自分たちの部屋のある1階へ降りて行ってしまった。
家族運営の民宿のようなところとは聞いていたが、
あまりに素っ気なくて 面食らってしまった。
一度シャワーを浴びて、外へ散歩に出る。
確かに、『 紅の豚 』や『 魔女の宅急便 』の
舞台設定のモデルになったとの噂通り、
今まで散々見てきた イタリア・ルネッサンス の豪勢な造りとは違う、
素朴で暖かい、おとぎ話にでも出て来そうな風景だ。
少し歩いてアングルが変わるだけで
一枚の絵がまた違って見えるような感じで、
いちいち興味深い。
街中の電線を取り払って、通行人にそれっぽい服を着させたら、
すぐにでも映画の撮影が出来そうな雰囲気だ。
実際いろいろな海外ドラマでも
ロケ地として使われているようである。
ひと通り歩いて宿に帰ると、
玄関前にオーナー夫婦が座っていた。
もちろん ゲストの私を暖かく出迎えようと待っていた・・・わけではなく、
単に夕涼みに出ていただけのようだ。
オーナー夫婦はとても愛想が良くて、
いかにも善良そうな人たちだったが、
なぜか 部屋に入るのを少し待ってほしいと言われた。
理由を聞くに、私の部屋の窓の外に家族の洗濯物を干していて、
今取り込んでいるから待っていてほしいとのこと。
「 私の部屋から洗濯物を・・・?」
最初 言ってる意味が分からなくて、
「 ? 」マークが脳内を埋め尽くす。
私の部屋は2階で通りに面しており、
確かに外に洗濯物を干す用のヒモが張ってあって、
そこに洗濯物もたくさん吊るしてあった。
どうやって取り込むのか不思議だったし、
長い棒でも使って外からヒモごと外すのかなどと
のんきに思っていたのだが・・・。
おそらく マスターキーがあるのだろうか?
貸し出し中の客室に入って直接取り込んでいたとは。
勝手に部屋に入られはしたが 最初だけだろうし、
別段 怒るほどでもないかと思い、オーナーには
「 OK!OK!」と承諾しておいたのだが、
夕方もう一度散歩に出て帰ってくると、
新しい別の洗濯物が干されていたのには
驚いてしまった。
窓際 置いてあった洗濯バサミが減っていたので、
やはり 一旦 私の部屋に入って干したのだろう。
怒るつもりもないが呆れてしまう。
とりあえず、外出する際は
貴重品類は きっちり鍵をかけたバッグに入れておくことにしよう。
それが双方のためでもある。
これが民宿というやつなのだろうか・・・。
それ以外にも 夜になってみると、
上や横の部屋から いろいろな物音が響いてくる。
けっこう壁が薄いようだ。
何にしても、いま一つ落ち着かない宿だ。
1日の歩数:20477歩( 15.7km )
1日の出費
食費
昼:€2.6( ケバブ、€払い、¥312 )
夕:38.3kn( カンツォーネ、パン、ビール )
*kn=クーナ
その他
ホテル:362kn
交通費:157kn( バス )
雑費:64kn
合計 約¥9942
1kn( クーナ )=¥15.5 *当時のレート
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