ロコモティヴァ・ザグレブ × スプリト
いよいよ試合が始まると、
スタンドが少しずつ 騒がしくなってくる。
スプリトにはちゃんとした応援団らしき人たちがいて
応援もまとまっているが、
ロコモティヴァの方は、
ディナモ・ザグレブのリザーブチームということもあり、
そこまで熱心なサポーターはいないようだった。
おそらくメンバーも固定しておらず、
活躍した若手はすぐディナモに引き抜かれてしまうからだろう。
それでもコントロールミスや判断を誤ったような場合には、
鋭いヤジが飛んでくる。
特に中盤辺りで前を向ける時に後ろに下げてしまった時には、
「 なんで前を向かないんだ!!」
とばかりに客席から激が飛ぶ。
この辺は Jリーグとの意識の違いを感じる。
ハーフタイムに入ってしばらくすると、
急に激しい雨が降り出した。
皆 屋根のある席に移動し始めたので、
私もそれに倣って 濡れないように席を移ることにした。
グラウンドでは控えの選手が、
ボールを使ったアップを始めていた。
何とはなしに見ていると、
この激しい雨の中でも トラップもちゃんと止まるし、
ボレーシュートも枠に飛んでいる。
雨で視界も悪いだろうに、
やはり基本技術がしっかりしているのだろう。
試合全体を通して見ていても、
正直プレッシャーもそれほどではないし、
戦術も最近のトレンドとはかけ離れている。
それでもやはり一人一人の技術は高いし、
ボールタッチが柔らかい。
雨でスリッピーな状態でもそれは変わらずで、
ミスをすることも あるにはあるが、
Jリーグではなかなか見られない
強くて速いパスを簡単に捌いているのを見ると、
単純に凄いなと感心してしまう。
しかし、当たりも激しいし、ダイレクトプレイも見応えがあるのだが、
足元のテクニックに自信がありすぎるのか、
ボールを持ちすぎたり、
中を固められているのに ワン・ツー・パス やドリブル突破を試みては
失敗している場面が多いのを見ると、
勿体無いような気もしてしまう。
なにせ ロングシュートが極端に少なく、
どうにかして こ洒落たプレイで
シュートまで持って行こうとするところは、
日本と共通するところかもしれない。
そんな中でも、ロコモティヴァの10番のレフティと
15番のセンターバック、
スプリトの21番の選手などは
目を引くプレイが多く、印象に残った。
ここから羽ばたいて有名になってくれたら・・・、
などと妄想してみる。
近くの席に、なぜか試合開始からずっとテレビ実況のように
一人でしゃべり続けているおじいさんがいて、
あまりのマシンガントークに
周りの人たちは失笑していた。
自分もつい笑ってしまったが、
あの人はいったい何だったのだろうか。
( 今考えるとラジオか何かの実況でもやっていたのかもしれない。
ただ 放送ブースがある訳でもなく、
一般客に交じって座っていたので、
完全にそっち側の人かと思ってしまった。)
結局 試合はスコアレスドローで終了した。
ゴールシーンこそ見られなかったが、
実際に見てみてクロアチアリーグの、
テクニック、スキル面でのレベルの高さには
少なからず驚かされた。
こんな、1万人も入らないようなスタジアムがホームの
マイナーなチームでこのレベルなら、
強豪として名高い、ディナモ・ザグレブ の試合などは、
さぞかしレベルが高いのであろう。
出来ればそちらの試合も観てみたかったが、
今回は今回で それなりに楽しめた。
何より クロアチアでの試合の雰囲気を
生で感じられたのは、
貴重な体験だった。
すでに夜の11時を回っていたので、
試合後は トラムに乗って真っすぐ宿へ帰った。
大満足の1日だった。
1日の歩数:18919歩( 14.5km )
1日の出費
食費
朝:13.5kn( ピザ、コーラ )
夕:なし( パスタ、買い置き )
その他
ホテル:209kn
交通費:30kn( トラム×3 )
入場:30kn( サッカー観戦 )
雑費:80.8kn
合計 約¥5631
1kn(クーナ)=¥15.5 *当時のレート
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