孤旅 #77 イギリス

ロンドン 深夜特急 中央郵便局 一人旅
何も特徴のない普通の郵便局 / ロンドン中央郵便局 (2016年当時)

2016 8月22日 (月) London

ウェンブリー・スタジアムとアビイ・ロード

イギリス
ロンドン
ウェンブリー・スタジアム
駅からウェンブリー・スタジアムへ向かう

今日は10時に出掛けて

まずはウェンブリー・スタジアムへ向かう。

ウェンブリーは郊外にあり 少し都心から離れいるため、

地下鉄で20分ほどかかった。

道が分かるか心配だったが、

駅の出口から大きなスタジアムのアーチが見えたのですぐに分かった。

外からの写真撮影を終え、スタジアムツアーの受付を覗くと

何と £19( 約2500円 )もかかる。

とてもじゃないが £19 は払えない。

これがカンプ・ノウやオールド・トラッフォードなら別なのだが・・・。

ウェンブリー・スタジアムは確かに由緒あるスタジアムだが、

私自身 実はそこまで思い入れは無かった。

日本で言う国立競技場のようなもので

特定のホームチームを持たないのも

その理由の一つだ。

ここで行われたビッグマッチと言えば、

1966年ワールドカップの決勝だが、

さすがに遠い昔の出来事だ。

試合の無いスタジアムは

中身の入ってないゆるキャラくらいの価値しかないと自分に言い聞かせて、

入場はあきらめることにした。

ミュージアムショップを覗くと、

さまざまな有名バンドのライブの様子を写したパネルが展示してあり、

それにまつわる書籍やDVDなどが売っていた。

ウェンブリーが QUEEN 等の伝説的なコンサートの会場としても

有名だったことを思い出し、

少し名残惜しい気持ちになったが、

やはり今回は大人しく退散することにした。

( 代わりと言っては何だが、

お土産にご当地ストラップだけ買っておいた。)


再度地下鉄( 英国では Underground と言うらしい )に乗って

St. John’s wood 駅で降り、

歩いてアビイ・ロードへと向かう。

言わずと知れた The Beatles の実質最後のアルバム、

『 Abbey Road 』のジャケ写で有名になった

アビイ・ロード スタジオがある通りだ。

駅から進む方角を間違えてしまい 迷いっていると、

前方の交差点に何やら人だかりが出来ている。

皆 ‶ あの ” 横断歩道で記念写真を撮るべく

群がっているのだ。

私もその列に加わって写真や動画をいくつか撮影した。

中にはジョン・レノンのコスプレをしたオバさんなどもいて、

なかなか面白かった。

有名な観光スポットと言っても

イギリス
ロンドン
アビイ・ロード
世界で一番有名な横断歩道 / アビイ・ロード

近くの住民からするとただの横断歩道なのか、

ビュンビュン車も通るし

クラクションを鳴らすものもある。

皆 車が近付いてきていても気付かず撮影しているので

見ているこちらがヒヤヒヤする場面もあった。


一旦 St. John’s wood 駅の方へ戻り、

ベイカー街まで歩いて移動する。

実は昨日デジタル書籍でシャーロック・ホームズの短編を

何話かダウンロードして 久々に読んでみたのだが、

『 ボヘミアの醜聞 』( ホームズが唯一認めた女性、‶ The woman ” こと

アイリーン・アドラー が出てくるエピソード )

の中にこの St. John’s wood という地名が出てくる。

物語では アイリーンがこの辺りに住んでいるという設定で、

なんとなく どの家だろうなどと想像しながら歩いてみた。

ホームズ物をご当地のロンドンで読んでみると、

今まで何となくのイメージでしかなかった場所が

リアルに感じられてとても興味深かった。

トッテナム・コート、キングスクロス、

そしてこの St. John’s wood など、

実際に自分が訪れたことのある地名が出てくると、

イメージがより具体的になるのだ。

例えば、『 ボヘミアの醜聞 』では、

ベイカー街の宿舎から St. John’s wood へ向かう際、

馬車を使わずに徒歩で向かっている。

ベイカー街と St. John’s wood 駅は地下鉄で隣の駅なので、

歩いても15分程で十分辿り着ける。

こうした事と言うのは、

実際現地に来てみないと分からない。

それだけでも ロンドンに来た甲斐があったというものだ。

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