孤旅 #88 スコットランド

ラッセイ島 スコットランド 一人旅
朝の散歩道 / ラッセイ島

2016 9月2日 (金) Isle of Raasay ( ↔ Portree )

ラッセイ島での朝

スコットランド
ハイランド地方
ラッセイ島
朝靄に煙る海を望むベンチ / ラッセイ島

今朝は7時ごろ目が覚めた。

昨夜は11時ごろ寝たので それでも7 ~ 8時間は寝た計算だ。

特にすることも無いが、ベッドの中にいても気詰まりなので

着替えて外に散歩へ出た。

空気も澄み切っていて周りの景色もよく見える。

とりあえず何となく歩き始めてみる。


近くのトレッキングコースを歩いてみたが、

簡単すぎてあっという間に終わってしまった。

次に ホテルで貰った地図に載っている

昔使われていた港の方へ行ってみる。

地図で見ると近くに見えるが、

実際歩き始めると けっこう距離がある。

途中 三頭のヤギがいて 道端の草を食べているのに出くわした。

すれ違う時に少し威嚇してきたが 襲ってくるわけでは無く、

角の生えた雄のヤギが私が通り過ぎるまで

しばらく後を付いてきた。

おそらく同行するメスのヤギを守るための行動なのだろう。

ヤギにこれほど強い仲間意識があるとは

思わなかった。


旧港まで来ると 桟橋があったが、

残念な事にフェンスが張ってあって

先端の部分までは行けなかった。

しかし 反対側の丘の上に、

今は廃墟となっている細長い建物跡と、

小さな小屋のようなものがあった。

試しに登ってみようかと 一歩踏み出そうとした瞬間、

一瞬戸惑ってしまった。

上り坂の斜面一面には ヤギの糞( フン )が

びっしり敷き詰められていたのだ。

最初 何とか糞を踏まないように頑張って上っていたが、

途中から諦めて 大きな塊だけは踏まないように心掛けて、

小さいモノは気にしないように努めた。

そうでもしないと一歩も進めないので やむを得ない。

上の小屋のあたりまで来ると ここにもヤギが四頭いた。

遠巻きに見慣れない訪問者を警戒している様子。

こちらには敵意が無いことを示したつもりだったが

私の横を通り抜ける時だけなぜか駆け足になる。

それも仲良く二頭ずつまとまって横切っていくのが微笑ましかった。

この状況で どうして私を危険だと思ったのか?

これほど無害な存在もないというのに・・・。

建物跡とその周辺から見下ろせる見事な眺望をひとしきり見て満足し、

坂の下まで降りてくると、

案の定 新しい靴が糞まみれになってしまった。

昨日の雨で出来た水溜まりがあったので、

必死に靴を水に浸けて洗い流した。


ホテルに戻ると10時過ぎだった。

朝からなんと12kmも歩いていた。

少し休憩した後、

次は 12時過ぎのフェリーに乗って

本島( スカイ島 )に移動する。

スコンサー港に着いて、

pm12:55 のバスを待つも一向にやって来ず、

30分遅れでやっと乗ることが出来た。

そこからポートリーまでの風景もまた格別だった。

まるで映画の中の景色のようだ。

まさにハイランダーになったような気分だ。

スコットランド
ハイランド地方
ラッセイ島
桟橋
旧港の桟橋 / ラッセイ島

( インヴァネスで 映画『 ハイランダー 』の

リバイバル上映のポスターを見かけた。

残念ながら上映自体は前日で終わってしまっていたようだった。

‶ Highlander ” が、このスコットランドの

‶ Highland ” から来ているとは知らなかった。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました