孤旅 #135 モロッコ

モロッコ ハシラビード 猫 猫カフェ 一人旅
ソファーで寝る ‶ 猫カフェ ” の子猫 / ハシラビード

思わぬ再会

モロッコ
ハシラビード
メルズーカ
夕暮れ
砂漠
夕暮れ時の砂漠地帯

とにかく ツアーは明日になったので、

再度チェックインすることにした。

当てがわれたのは、2階にある 昨日とは別の部屋だったが、

何故か昨日の部屋よりもだいぶ広く、

ベッドもダブルとシングルの2つあり、

おまけに昨日は無かったタオルや石鹼なども

きっちり用意されていた。

これで昨日と料金は同じだと言う。

ウルさい客だから良い部屋を当てがってくれたのか、

元々こっちが普通で 昨日の部屋が酷かったのかは知らないが、

とりあえず 快適そうではある。

ようやく 一旦落ち着くことが出来た。


その後、メリーさんやヤマさんたちと

下のテラスで少し話をし、

昼ごろ昨日と同じ ‶ 猫カフェ ” に

連れ立って 昼食を食べに行った。

先客に 同じ宿の韓国人グループがいた。

そことは少し離れたテーブルに

先日フェズの宿で知り合ったマサヨさんがいて、

一人でご飯を食べていた。

夜行バスでハシラビードに着いた時には

乗客は皆疲れ果てていたし、

慌ただしかったので 挨拶も出来なかった。

ここで再会出来たのも何かの縁と思い、

せっかくなので 同じ席に誘って

皆で話をしながら ご飯を食べた。

食後、カフェの隣りにある雑貨屋に立ち寄り、

その流れで 一緒に宿へと戻る。

何となく2階のテラスでくつろいでいるうちに

マサヨさんと二人だけになってしまった。

しかし、旅の解放感からか

特に気詰まりになることもなく、

向こうも それほど居づらそうな様子もなかったので、

30分ほど これまで経てきた旅の話や、

これからの旅程についての話をした。


改めて話してみると、

マサヨさんは なかなか面白いキャラクターの人だった。

彼女は、昨夜 自分の泊まっている宿で申し込んだ砂漠ツアーに

一人だけで参加し、

現地ガイドのおじさんと二人きりで

テントに泊まったのだそうだ。

何とも危なっかしい話だが、

彼女曰く 特に危険はなかったとのこと。

遠い異国の真っ暗な砂漠のテントで、

初めて会った現地のおじさんガイドと一晩を共にするというのも

女性としてはなかなか勇気のいる事に思えるが、

マサヨさんはそれを、自ら「 シュールな状況。」と呼んで

その自虐的な部分を楽しんでいるようだった。

その後の話で、

彼女が 今 33歳 で、九州に住んでいるということ、

ワーホリでオーストラリアに2年近くいたこと、

フェズのタンネリの工場でセクハラを受けたことなどを、

少しのユーモアを交えて話してくれた。

最期に、また会う時のためにと

フェイスブックのアドレスを聞かれたが、

こちらはアカウントを持っていないと言うと驚かれた。

今や 私のようなSNSに不慣れな情弱のおじさん以外は、

旅先で知り合った人同士

フェイスブックで繋がるのが一般的なのだそうだ。

( 2016年当時の話。)

マサヨさんは、

この後 25日にマラケシュからマドリードへ移動し、

スペインを少し観光してから

日本へ帰るということなので、

もう旅先で会う機会は無いのかもしれない。

一応 メールのアドレスは交換したが、

連絡が来ることもないだろう。

それでも、旅先でのちょっとした出会いが、

旅に彩りを与えてくれるのは

嬉しいことだ。


モロッコ
ハシラビード
ホテル
夕暮れ時
砂漠の日も暮れていく / ホテル裏から

マサヨさんが 自分のホテルに帰った後は、

動画サイトで日本のバラエティー番組を見たり、

夕飯を食べたりして 一日は終了。

明日こそは 本当にサハラツアーに出発だ。

そこでまた 新たな出会いがあるかもしれない。

早目に休んで 英気を養おう。


1日の歩数:4473歩(3.4km)

1日の出費

食費

昼:45DH(サンドウィッチ、ミントティ)

*朝、夕はホテル付き

その他

ホテル:150DH

雑費:44DH(ターバン30DH)

合計 約¥2510

1DH=¥10.5 *当時のレート

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