孤旅 #171 モロッコ

モロッコ マラケシュ フナ広場 夜 一人旅
マラケシュ最後の夜 / フナ広場

マラケシュの郵便局に行く

モロッコ
マラケシュ
クトゥビーヤ・モスク
マラケシュのランドマーク。クトゥビーヤ・モスク

今朝は 久々に目覚ましをかけて起きた。

最近は 眠りが深く、

ぐっすり眠れている。

長期滞在のおかげだろうか。


起きて まず、ユミ子さんに頼まれた

郵送する荷物の準備をする。

準備とは言っても、

単に箱に入った荷物を持って行くだけなのだが、

ネットで調べたところ、

一番近い フナ広場の郵便局から送られた荷物が

日本に届かないケースが よくあるらしい。

その辺は ユミ子さんも懸念していたところだ。

特に アロガンオイルなどは

きっちり税関を通す必要があるとのこと。

( ネットで調べると、

フナ広場の郵便局は その場での税関申告が無いため、

簡単に受け取ってはくれるが

空港で引っかかってしまうとの情報も載っていた。)

やはり 面倒ではあるが、

新市街にある郵便局から送った方が良さそうだ。

午前の部が何時までかは分からないが、

一旦 昼休みに入ってしまうと

午後の部が始まるまで待たなければならないので、

急いで向かうことにした。


大き目の段ボール箱を持って

歩いてタクシー乗り場へ向かう。

停まったタクシーに、

Posteポステ!!( 郵便局まで!)」と告げると、

すでに前の席に先客が乗ってはいたが

相乗りで乗せてくれた。

乗り込む前に値段を聞いた時、

20DHディルハム と聞こえたので 油断していると、

降りる際に 50DH と言われる。

前に乗っていたオジサンは

コイン数枚しか払っていなかったし、

相場的にも 20~25DH と聞いていたので、

交渉するのも馬鹿らしくなって

20DH だけ払って 勝手に降りた。


正面の入り口から入ると、

スタッフに 違う建物だと言われて 裏の棟へ。

建物に入ると 皆そこここで

荷物をパッキングしたり、

カウンターに並んだりしているので

すぐに察しがついた。

まずは 伝票をもらいに行く。

パッキング係のおじさんに聞くと、

表面が無地の箱でないと受け付けてくれないらしく、

段ボールを一旦解体し、表裏を逆にしてから、

ガムテープを使って 再び元の形に復元する。

ガムテープの素材が粗悪な上、

ハサミ等の道具もない為 悪戦苦闘。

これだけでも疲れてしまうのだが、

それを税関職員らしき人に見せに行くと、

一つ一つ 何を送るのかを説明させられるハメになった。

しかも 封をしてあるものは

わざわざ開けて見せる必要があるらしく、

元から自分の荷物ではないため

説明するにも一苦労だった。

何とか 申告も済ませて、

次は 改めてパッキングをする。

入っている物は ほとんどが

モロッコ製の器やランプなどの工芸品だったが、

壊れやすいものばかりで、何かと気を使う。

一応 少しづつ間隔を置いて

布や新聞紙を間に挟みながら詰め込んでみたが、

果たして 本当に安全に着くか保証はない。

仮に ちゃんと荷物が届いたとしても、

ほとんどのものが壊れてしまっていたら

ユミ子さんは許してくれるのか 不安になる。

段ボール箱もさほど強度のあるものではないし、

郵便局で売っている無地の箱は2000円もするらしいので、

買うのも躊躇ためらわれた。


何とか封をした後、

強度の弱い部分を何重にもテープで巻いて補強し、

伝票も書き上げて、

いよいよカウンターに持って行った。

預ける時に 一応、

Fragileフラジャイル itemアイテム!!( 割れ物で!!)」

と 一言添えてみたが、

特に何かのシールを貼ってくれる訳でもなく、

段ボールの表面に ‶ Fragile ” と書けと言われただけだった。

何とも心許ない。

それでも どうにかこうにか受け取ってもらい、

Misssion complete任務完了

モロッコ
マラケシュ
路地
マラケシュの路地を往く。

大きな安堵と 少しの達成感を噛み締めた。

実は 安請やすうけ合いはしたものの、

それを手放すまでは 自分の責任になる訳だから

少なくない責任を感じていたのだ。

本当に送れるかどうかも 分からなかったので、

作業を終えてみると、

実際は とてもホッとした気分だった。

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