サン・ロレンソ VS ウニオン・サンタフェ( 後半 )
後半に入って サン・ロレンソに追加点が入る。
右サイドから11番 WG セルッティ からのセンタリングに
9番の長身FW ブランディ が頭で合わせて2点目。( 2-0 )
高い打点で合わせた ブランディ も素晴らしいが、
右サイドを突破する際に セルッティ が見せた
ボールを右足アウトで跨いでから逆足のインサイドで前に出るドリブルは、
見応えがあった。
( 昔、よく 中村俊輔 が使っていたのと同じ技だ。)
前半にも 同じフェイントで一度チャンスを作っていたが、
今回 それが身を結んだ形だ。
しかし、アウェイのウニオンも反撃。
73分 左ショートコーナーからのセンタリングに
27番 ソルダーノ が合わせて追撃態勢に入る。( 2-1 )
なかなか 盛り上がる展開だ。
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しかし、地力に勝るサン・ロレンソは、
83分、
左サイドからの崩しに、
ファーサイドから走り込んだ FW7番 カウテルーチョが
右足インサイドで冷静に決めて追加点。( 3-1 )
11番 WG セルッティが交代した後、
右サイドに入っていた カウテルーチョだったが、
元々フォワードタイプの選手なのか
見事なゴール前でのマークの外し方だった。
前半のフリーキックと合わせて 今日2得点。
マン・オブ・ザ・マッチ 級の活躍ぶりだ。
3-1 としたことで 余裕が出たのか、
84分、サン・ロレンソ は、
ここで 今期で退団かとも噂される
ベテラン MF ロマニョーリ を投入。
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レアンドロ・ロマニョーリ は
小柄ながら テクニックに優れたミッドフィールダーで、
2001年に行われた ワールドユース選手権での
優勝メンバーの一人。
サビオラ や ダレッサンドロ、コロッチーニ 等
錚々たる面々の中で10番を背負った名選手だ。
ワールドユース後のキャリアでは
期待されたほどの活躍は出来なかったようだが、
このサン・ロレンソ では アイドルのような存在らしい。
( 実際 試合前の段階で、両チームのメンバー中、
私が唯一知っていたのは彼の名前だけだった。)
試合開始以降、サン・ロレンソのサポーターは、
事あるごとに 彼のチャントを高らかに謳うことで、
出場させるよう 監督にプレッシャーを与え続けていた。
「 オーレ オーレ オレオレ、ピ・ピ!」
*〈 ピ・ピ 〉はロマニョーリの愛称 。
初観戦の私にも、このチャントを聞いただけで、
彼が どれだけ地元サポーターに愛されているのか
容易に想像出来た。
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今日は 今期最後のホームでの試合。
点差は2点。
残りは アディショナル・タイムを合わせても
10分少々といったところ。
ロマニョーリの花道を飾るには絶好の機会・・・
のようにも思えたが、
スポーツの世界は そう甘くない。
ロマニョーリ投入 わずか1分後の 85分、
カウンターから ウニオンの7番 FW ヴァダラ に
豪快なミドルを決められ、1点差とされる。( 3-2 )
ボールを受けた後、
個人技で相手DFを交わしてからドライブ気味に放った
素晴らしいゴールではあったが、
ロマニョーリ投入後、
前線からのプレッシャーがかからなくなったところから始まった
流れの中でのゴールだった。
もちろん 彼一人の責任ではないが、
この時間帯、本来なら前線から走り回って
プレッシャーをかけられる
日本代表で言うと 岡崎慎司 のようなタイプが求められるところ。
サン・ロレンソの監督からすれば
粋な演出のはずが、
危うく 彼を戦犯にするところだった。
幸い・・・と言うべきか、
ウニオン の追撃はそこまでで、
スコアは3-2 のまま
サン・ロレンソ がホーム最終戦にて
見事な勝利を飾った。
サポーターたちにとって、サッカーは結果が全て。
終盤 危うい展開になった事を気にする者など
誰一人いない。
少なくとも 私にはそう映った。
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サポーターの熱心な応援を背にピッチに入った
ロマニョーリだったが、
これといった印象的なプレーもなく
この日の出場を終えた。
聞くと 最近は年齢からくる衰えや
怪我の多さから、
ほとんど試合には出れていなかったとのこと。
サポーターたちは 意気揚々とスタジアムを後にしていたが、
私にとっては、ある意味で
スポーツの残酷さを感じさせる試合だった。
( 意外なことに、ロマニョーリはこの後もクラブを離れることはなく、
2018年に引退するまでサン・ロレンソの選手として在籍し続けたようだ。)
試合後は この日集まったサポーターたちが
一斉に帰路に就くため、
我々は オーナーのコヤマさんを見失わないように
必死で付いて行かなければならなかった。
途中の商店でドリンクを買って水分を補給しながら、
しばらく歩いたところで ようやくバスに乗車。
何とか4人揃って 無事に宿へ戻ることが出来た。
試合中は 西日をまともに受け続け
水分補給もままならなかったため、
思っていた以上に体力の消耗が激しく、
宿に着いた頃には 私自身フラフラの状態だった。
食堂で 冷やしておいたビールを飲んでしまうと
夕食を作る気にもならず、
ヒロアキさんの奥さんにもらったおにぎりに、
クラッカーとチーズを摘まむだけで満足してしまった。
日記を書くのも諦めて ベッドに横になると
あっという間に 眠りに落ちていった。
1日の歩数:12003歩( 9.2km )
1日の出費
食費
昼:なし( インスタント・ラーメン )
夕:なし( おにぎり、クラッカー、チーズ )
買い置き分:ARS 74( チーズ、ワンタン )
その他
ホステル:ARS 154
交通費:ARS 45( タクシー、SUBEチャージ分 )
入場:ARS 300( サッカー観戦 )
雑費:ARS 268( サッカーTシャツ ARS 150 、etc.)
合計 約¥6308
ARS 1=¥7.5 *当時のレート
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