孤旅 #192 アルゼンチン

ブエノスアイレス アルゼンチン B.A. ボカ・ジュニアーズ ファンショップ 一人旅
市内にある ボカ・ジュニアーズのファンショップ / B.A.

ボカ の試合のチケットを買いに行く ( B.A.ブエノスアイレス 6日目 )

アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A.
メトロポリタン大聖堂
マヨ広場
マヨ広場近くの メトロポリタン大聖堂 / B.A.

早目に起きたので、

ロビーで昨日の分の日記を付ける。

春眠暁しゅんみんあかつきおぼえず 』ではないが、

夏でもB.A.ブエノスアイレスは日本の春ぐらいの陽気なので、

買っておいた生ハムをお供に晩酌をしていると

心地の良い眠気が襲ってきて、

ついつい 日課となった日記を付ける作業も

サボりがちになってしまう。

だが、このルーティーンばかりは、

1日として 欠かす訳にはいかないのだ。

・・・・・・・・・・・・・・

旅行中 日記を付け始めたのは、

以前、アジア、中東などを経て ヨーロッパまでの道のりを

丸一年かけて 旅した時からだ。

最初は 一日の支出の内容と、

何となく その日起こったことをまとめた所感しょかんのようなものを、

文庫本サイズ( A6判 )のノートに

1~2ページずつ書き留めていたのだが、

旅が進むにつれ 書く量も自然と増えていった。

普段 日本で生活していて

日記を付けたことなどなかった私だが、

いざ始めてみると

意外に書くべきことが多いのに気付かされる。

そして、改めて後からその内容を読み返すと、

その場面場面での印象的な出来事や周りの反応、

その時 自分がどう感じていたのかが

鮮明に蘇ってくる。

もちろん旅の資金を管理する目的でも

重宝した。

ある意味では、毎日 日記を付けながら、

その日の行動を振り返り

その都度 気持ちをリセットすることで、

不安定になりがちな 自我を保っていたのかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・

一冊書き終えると、

また新たにノートを購入しては

書き継いでいく。

ノートは現地調達のため、

大きさ、デザイン、紙の質に至るまでまちまちで、

まるで統一感がないのだが、

一冊一冊に 強い思い入れがあるし、

私にとっては 貴重な記憶の財産だ。

その1年間の長期旅行で書いた日記の数は、

合計7冊に及んだ。

今回の旅では、

今書いているのが3冊目だが、

それも あと数ページで終わろうとしている。

果たして 最終的に

何冊で旅を終えることになるのだろうか・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

日記を書き終えたところで、

シュウジ君と アキちゃんが 揃ってロビーにやって来た。

そう言えば 昨日、

二人で ウルグアイに 日帰りで出掛けると

言っていたのを思い出した。

ウルグアイは、ラプラタ川を挟んで

B.A.ブエノスアイレスの対岸に位置しており

船を使えば 十分日帰りで

観光することが出来る。

所持金が心許なくなってきた私は、

昨日の時点で 同行しない旨を伝えていたのだが、

実際 二人が楽しそうに出かける様子を見ていると、

なぜだか 置いてきぼりにされたような気分だった。


アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A.
ニョッキ
自炊
ニョッキを茹でて頂く。味は普通。

二人を見送った後、

しばらくはロビーで漫画を読んでダラダラと過ごし、

11時ごろに買い置きしておいた ニョッキ を茹でて

昼食を取った。

昼過ぎになってから、

近所のチケットオフィスに出かける。

目的は もちろん

週末の ボカ・ジュニアーズ の試合のチケットを買うためだ。

・・・・・・・・・・・・・・・

昨日 テレビで観た、

ボカ と リーベル の一戦( スーペルクラシコ )に

感化された訳ではないが、

どうしても ボカ・ジュニアーズの試合を

現地観戦したかった。

ボカには 現在 大エースの テベス がいる。

アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A.
マラドーナ
壁画
一般宅の壁に描かれた マラドーナの壁画。引退して久しいが、街の至る所に彼の姿が見られるのは、国民的大スターである所以か。

そして、かつてはあの不世出の天才

ディエゴ・マラドーナ が所属していた事でも有名だ。

オフィスに到着すると、早速 ツアーの空きを確認し、

慣れない言葉で

こちらの希望を伝えてみた。

・・・・・・・・・・・・・・・

実は ボカ・ジュニアーズのホームゲームのチケットは、

海外から来た一般のサポーターは

容易には購入することが出来ない。

これだけ人気のクラブになると、

シーズンに入る前の時点で

シーズンパスだけで ほぼ全席が

Sold Outソールドアウト してしまうからだ。

また、一般のチケットを買うにしても、

ソシオ( クラブのメンバー )にしか販売していないから

それに入会しなければならないのだが、

それには お金も手間もかかる。

そこで、観光客などは、

各ツアー会社( この場合はチケット・オフィス )から

ツアーに参加する形でしか

観戦することが出来ないのである。

ツアーに参加すれば、

宿泊しているホテルからスタジアムへの送迎が付いているので、

何もしなくても

ホテルまで バスが迎えに来てくれる。

ボカのホームスタジアム 『 ラ・ボンボネーラ 』の周辺は

お世辞にも治安が良いエリアとは言えないから、

防犯の意味でも、送迎が付くのは

願ったり叶ったりだ。

しかし、その金額が 何と、

ARSアルゼンチン・ペソ2762!

日本円にして 2万円強!!!( 約20715円 )

この間の サン・ロレンソ の試合が、

ARS 300( =約2250円 )だったから、

単純計算で、ボカの試合は

これの 約9~10倍の値段だ!

何とも納得しづらい金額ではあるが、

これも 一生に一度のことと思えば

致し方ない。

この試合が 今回の旅に於いての

最後のサッカー観戦になりそうだし、

背に腹は代えられない。

何より 本場のサッカーの試合を現地で観戦することが

南米に来た理由の一つでもあるので、

ここは 迷わず

チケットの購入を決めた。

こうなると、日曜日に行われる試合が

良い試合になることを

期待せずにはいられない。

前にも書いたが、

この試合を生で観戦することが、

この旅の 大きなハイライトの一つになることだろう。


アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A.
シネコン
料金表
フロリダ通りのシネコンの料金表。
大人は 2Dが120ペソ( 約900円)で、3Dが130ペソ( 約975円 )
*2016年当時

その後、マヨ広場近くの博物館に行ってみるも

月曜は休館で開いておらず、

とりあえず フロリダ通りをブラブラする。

シネコンがあったので、

何か面白そうな映画でも観ていこうかと覗いてみたが

生憎あいにく 所持金が足りず、

ついに手持ち無沙汰になって、

何となく足の向くままに 町を散歩しながら宿に戻った。

・・・・・・・・・・・・・・・

B.A. に来て 今日で6日目になるが、

常に複数人で行動することが多かったため

今ひとつ 街の雰囲気というか

イメージをつかめないでいた。

こうやって 一人でそぞろ歩いてみると、

やっと 街の輪郭りんかくのようなものが

見えてきたような気がする。

治安の悪さばかり注目されがちだが、

最低限の注意さえおこたらなければ、

意外と住みやすい街なのかもしれない。

やはり 一人歩きは大事だ。


ブエノスアイレス
アルゼンチン
B.A.
水餃子
自炊
夕飯は 昨日スーパーで買った水餃子とビールで。

午後は宿にこもって、

何もせず のんびりと過ごした。

いつも一緒の二人( アキちゃん、シュウジ君 )がいないため、

普段 にぎやかなロビーも 何となく静かに感じる。

先日 一緒にサン・ロレンソの試合を観に入って以来、

割と親しくなった

ヒロアキさん と サヤさん のタジマ夫妻も、

3~4日かけて イグアスの滝を観に出かけてしまっているので、

話す相手がいない。

そもそも ここに泊まる人たちの多くはバックパッカーなので、

その性質上 人の出入りが激しく、

昨日と今日でチェックアウトした人が多かったのか、

宿にいる人数自体が 一気に減ったようだった。

普段から 一人が楽だと思ってはいるが、

急にいなくなると

それはそれで 寂しいものだ。

・・・・・・・・・・・・・・・

夕飯は 昨日スーパーで買った水餃子を

アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A.
ボカ・ジュニアーズ
リーベル・プレート
マテ茶
コンビニ
こんな所でも スーペルクラシコが!!!
コンビニで売っていた ボカ(左)とリーベル(右)のエンブレム入りのマテ茶 / B.A.

ビールと共に頂いた。

醤油が無かったため

塩とお酢を醤油代わりにして食べてみたが、

味の方はいまいちだった。

ひと言で言うと、〈 これじゃない感 〉。

食後は ロビーで漫画を読んで過ごした。

試合のチケットを買った以外、

何もない のんびりした一日だった。


1日の歩数:20890歩( 16.0km )

1日の出費

食費

朝、昼:なし( 自炊=パン、ニョッキ )

夕:なし( 自炊=水餃子 )

買い置き分:ARS 76 ( ビール、パン etc. )

その他

ホステル:ARS 154

雑費:ARS 55

合計 約¥2138

ARSアルゼンチンペソ 1=¥7.5 *当時のレート

動画 スペイン ~ ポルトガル編
Prime Video(Amazon.co.jp)に登録
独占配信のAmazonオリジナル作品や、人気の映画やTV番組をお楽しみいただけます。 いつでも、どこでも視聴できます。今すぐ無料体験を始めましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました