孤旅 #4 タイ

一人旅
東京 ~ バンコクの機内にて

2016 6月11日 (土) Bangkok

スネークファーム

昨日の夜は荷物の整理や今後の準備等で忙しく、

日記を書く暇も無かった。

遅くまで友人にメールを送ったり今後の計画を見直したりで、

寝付くまでには結構時間がかかったのだ。

少し寝た後8時ごろ起き出して 

近くにあるスネークファーム( 蛇園へびえん )の

赤十字病院へと向かった。

ここは黄熱病やポリオなど 諸外国でかかりそうな

伝染病の予防注射を打ってくれるところで、

値段が日本の3分の1くらいなので

バックパッカーにとっては有名なところらしい。

今回私もアフリカ、南米を訪れる際にイエローカードが必要になるので

黄熱病等の予防接種を受ける必要があったのだが、

日本にいるときは他の準備に忙しくて、

頭の中からすっかり抜け落ちていた。

たまたま運よくネットでこの病院のことを見つけ出して、

今回黄熱病の注射だけ受けることにしたのだ。


歩いてシーロムからタニア通りを抜けて行くと、

道向かいに目指す ‶ スネークファーム ” らしき建物が見えてくる。

道を渡って裏に回るとネットで見た覚えのある建物があった。

正面から入ると、1番と番号が振ってある部屋の前に

申し込みフォームがあったので、

見本を見ながらサラッと記入し中へ。

土曜は午前中だけしかやってないからかすごい混み様で、

現地の人から、バックパッカーらしき欧米人や日本人の姿も見かけた。

受付に行ってもどうすればいいのかよく分からず

しばらく様子を見ていると、

書いたフォームと番号札をクリップに留めて置いてある箱に入れるらしく、

自分も見よう見まねでやってみる。

しばらくすると名前を呼ばれて 隣の部屋に促された。 


そこは体温と血圧を測る部屋のようだった。

この施設では地元の中学生か小学生の高学年くらいの女学生が、

なぜか接種の手伝いをしていた。

簡単な作業の手伝いや、来た人を順番に案内する役割らしい。

血圧を測るのも入院していた時以来で 懐かしいなぁなどと思っていると、

女学生の一人が私の額に小さい銃のようなものをかざして

赤外線で体温を測り、

カルテに ‶ 36.2 ” と書き込んでいた。

女学生たちは言葉が通じない極東からの旅人に

戸惑いと興味を覚えているらしく、

中でも少し英語ができる賢そうな子が、

「 ここで少し待ってください。」とか

「 次はあちらへ行ってください。」

といった感じで案内してくれて、

その度に学生同士で恥ずかしそうに見合っては、

こそこそ話しているのが可笑しかった。

手伝いと言ってもそこまで手馴れている訳でもなさそうだし、

普段 なかなか外国の男性と話したりする機会もないのかもしれないが、

これだけ国際化したバンコクの学生でもそんな感じなのかと、

少し意外だった。

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