孤旅 #15 イタリア → フランス

EURO2016 ニース 一人旅
パブリックビューイング / ニース

2016 6月22日 (水) Mirano ~ Nice

ニースへ

早朝から準備をして

6時過ぎに部屋を出た。

駅まで歩いて行くだけで荷物が肩に食い込んでくる。

早く荷物を整理しないと・・・。

駅の構内で待つが30分前になってもホームが判明しない。

出発の15分くらい前にやっと電光掲示板に表示が出てアナウンスが流れた。

ようやく車内に乗り込む。

2等席と言ってもちゃんとした指定席で BOX型だったが

フランス
ニース
リヴィエラ
列車は海沿いを進む

他に誰もいなかったのでゆったりと座れた。

まずは南にあるジェノヴァへ向かう。

延々と田園風景が続き、2時間ほどで到着。

今回は車窓から見るだけだが とてもきれいな街並みで、

このまま通り過ぎてしまうのがもったいないくらいだ。

その後はイタリアの南海岸をフランスの方へ下って行った。

途中から海岸線沿いにきれいな街並みがいくつか見えてきて

いかにも南欧リゾートといった趣だ。

これがリヴィエラというやつか。


サン・レモ、モナコを通り過ぎて

ようやくニースへ着いたのが12時半。

駅を出るとすでに スウェーデンのユニフォームを着たサポーターたちが

あちこちに群がっていた。

今日はここ、ニースのスタジアムで

EURO の ベルギー 対 スウェーデン の試合が行われる。

今回 試合のチケットは持っていなかったが、

実際にスタジアムで観戦する前に

ユーロの雰囲気だけでも味わいたいと思い、

ここ ニース に滞在しようと決めたのだ。

フランス
ニース
EURO2016
スウェーデン代表
ベルギー代表
サポーター
街中に溢れる両チームのサポーター

駅から左の方に進み、トラムに乗ってマセナ広場に向かう。

ここまで来るとすでに

スウェーデン人、ベルギー人のサポーターでごった返していて

まさにお祭り状態だ。

人目もはばからず大声で歌を歌っている輩もいる。

午後1時頃 今日泊まる宿に行ってみる。

まだチェックインは出来ないものと思っていたのだが、

10分くらい待たされた後、ベッドに案内してくれた。

今回の宿はベッドだけのドミトリールームだ。

部屋には二段ベッドが3つほどあって、

すでに泊まっている旅行者たちはみな( 当たり前だが )欧米人だ。

覚悟していたとはいえ個室ではないのがツラい。

ベッドにいても手持ちぶたさで

くつろげる気がしない。


とりあえず外へ出て 早目の夕食をとることにした。

町の中心部のデパートの中にあるサンドウィッチ屋に行くと

きっぷのいいおばさんが丁寧に対応してくれた。

大きいサンドウィッチとコーヒーで €6.5 だ。

フランスはどこで食べてもパンが旨いと聞いたことがあるが、

本当に噛み応えがあって美味しかった。


ヨーロッパに来て何日か経ったが、

最初身構えていたというか、自分が東洋人ということで

周りから浮くんではないかと心配していた。

しかし、ここがフランスだからなのか、

今のところ変に絡まれたり、

ちょっかいを出されたりというのはない。

いい意味での無関心さが心地よい。

中国やベトナムなどのアジア圏では、

私の大陸的な外見も相まって

周りに溶け込んで、透明にでもなったような気楽さを感じることがあったが

それに近いものを感じる。

フランスはもとより移民の国だし、

個人を尊重する文化だから

人のことなどいちいち詮索しないのかもしれない。

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