2016 ８月９日 （火） Nurnberg ～ Rothenburg ob der Tauber
ローテンブルク・オプ・デア・タウバー
朝起きて しばらくベッドの中でグズグズしていたが、
８時半を過ぎたところで思い切って起きて散歩に出かけた。
昨日歩いた辺りとは反対の方を歩いてみる。
朝靄に包まれた町は 若干肌寒さを感じさせたが
まだ眠っている頭を覚めさせるにはちょうど良かった。
パン屋が開いていたので ベーグルを買って帰り
ホステル１階の食堂で食べた。
10時頃までいろいろと調べ物をした後
荷造りをして出発の準備をする。
出る前に隣のベッドで寝ていた若者に挨拶をすると、
韓国人だという彼は少し自分の話をしてくれた。
聞くと 日本のアーキテクト〈 architect 〉に興味があるということだ。
（ 中学卒業程度の英単語しか知らない私は、
〈 architect 〉を工芸品か何かかと思っていたが、
後で調べてみると 建築のことだった。）
何人かの日本人の建築家の名前を挙げていたが、
聞いたことの無い名前ばかりだった。
私が知らないだけで、
世界で活躍している立派な日本人もたくさんいるのだろう。
韓国のその若者もヨーロッパを一人で旅しているらしく、
他の韓国人のグループとは離れて行動していて、
少し旅に疲労を感じているように見えた。
寂しそうにベッドに横たわっていた彼に話しかけたのも、
もしかしたら彼に
自分と同じような臭いを感じ取っていたのかもしれない。
少しでも話しかけることが出来て良かったと思った。
もっとも自分の場合、
旅に疲れ 無気力状態になる段階は
何度も経験し 通過してきてはいるのだが・・・。
11時に宿をチェックアウトして駅へと向かい、
11時半の列車に乗り込んだ。
ヨーロッパ、特にドイツなどの先進国では
列車も遅れないし、
きちんと表示されたホームに着くというのを再認識した。
日本では当たり前のことが 当たり前でないのが海外だ。
これといった問題も無く 途中の駅で２度乗り換えをして、
無事 ローテンブルク・オプ・デア・タウバーに到着した。
チェックインの時間までまだ少しあったので、
次の目的地（ フランクフルト ）へのチケットを買っておいた。
駅近くにショッピングモールがあって、
中にあるカフェでカプチーノを飲んで待つ。
２時になったのでホテルへ向かった。
問題なくチェックインを済ませ 一旦部屋で一息つく。
シャワールームが少し狭いのと、
部屋が少し傾いていること以外は
特に問題ない。
落ち着いた良い部屋だ。
早速溜まっていた洗濯を済ませ、
少し休憩してから 散策に出た。
ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは
城壁で囲まれた城塞都市で、中世の町並みが有名だ。
何となく『 ロード・オブ・ザ・リング 』をイメージしていたのだが、
どちらかと言うと『 ドラクエ 』の世界観に似ている。
町は観光客だらけで
なかでもアジアからの旅行者が多い。
今まで尋ねた観光地と同じように、
韓国や中国からの旅行者の他に
日本人のツアー客もちらほら見かけた。
ドゥブロブニクの時も感じたのだが、
どれだけヨーロッパの中世に憧れがあるのだと、
西洋へのコンプレックスが透けて見えるようで
自分の事は棚に置いて 何だか少し恥ずかしい気持ちになる。
人の多さもあって 歩くのにも疲れてしまい
早目に切り上げて夕飯にすることにした。
駅前のモールの奥に中華料理のファーストフードの店があった。
そこでダックを揚げたものに
野菜炒めとライスが乗ったプレートを頼んだ。
アジア系のシェフがやっている店だからか
味も量も文句なしだった。
食後は部屋に帰ってゆっくりと過ごした。
夜中にテレビを見ていると
UEFAスーパーカップをやっていた。
UEFAチャンピオンズリーグ優勝チームのレアル・マドリードと
同じくUEFAヨーロッパリーグの優勝チームのセヴィージャFCの対戦だったが、
セヴィージャ加入したての清武が周りの選手と遜色なくプレイしていた。
今後に期待できる内容だった。
セヴィージャ（ セヴィリア ）も今後訪れることがあるかも知れない。
その時は 出来る事なら
生で清武がプレイするのを見てみたいものだ。
またこれから行く楽しみな場所が増えた。
１日の歩数：１７１９０歩（13.2ｋｍ）
１日の出費
食費
朝：€2.3（ベーグル）
夕：€8.8（中華ダック定食）
その他
ホテル：€45
交通費：€19
雑費：€7.5
合計 約￥9912
€１＝￥120＊当時のレート
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