孤旅 #66 ドイツ

フランクフルト 一人旅
アイントラハト・フランクフルトの練習風景

フランクフルトの練習を見に行く②

ゲーム形式の練習もあと少しというところで、

突如ハプニングが起きた。

大きな声がしたかと思うと、長谷部が急にうずくまってしまった。

どうやら相手との接触で、足首か膝を負傷してしまったらしい。

スタッフに囲まれ その場でうずくまっていた長谷部だったが、

今日はこれ以上練習するのは無理と判断したのか、

そのままスタッフに付き添われて

クラブハウスの方へ下がって行ってしまった。

その後練習は再開されたものの すぐに終了となり、

クールダウンを終えた選手たちが

見物に訪れていたギャラリーのもとへやって来た。

30人程のファンやサポーターが声をかける中、

選手は皆サインや写真のリクエストに丁寧に応じていた。

特に子供たちに人気だったのが、

ひと際大柄な 茶色の長髪を後ろで結んだ選手で、

ドイツ
アイントラハト・フランクフルト
アレクサンダー・マイヤー
子供たちのサインに応じる アレクサンダー・マイヤー選手

彼の周りにはたくさんの子供たちが群がり、

本人も一番最後まで嫌な顔一つせずサインに応じていた。

( 後で調べて分かったのだが、

彼はアレクサンダー・マイヤーというチームの顔と言って良い選手で、

ブンデスリーガで得点王にも輝いた名FWだった。)

残念だったのが、直前に負傷してしまった長谷部が

その場にいなかった事だ。

開幕前の大事な時期の負傷であれば心配だし

大事に至らなければ良いなと思う反面、

この日は日本からも学生らしき若者達が見に来ていたので、

彼らも直接会って話しかけたかっただろうと残念に思った。

そして何より 

自分たちのヒーローに憧れの眼差しを向け、

あれだけ喜んでいる地元の子供たちが

本当に微笑ましかったので、

日本のキャプテンがどれだけドイツの子供たちに慕われているかを

知りたかったというのもあった。

彼らの喜びようと

その小さなサポーターを大事にしている選手達を見ていると、

彼らが本当に地元の人達に愛されているのだなという事が

理解出来る気がした。


その後選手達は 集ったサポーターたちを引き連れる形で

クラブハウスの方へ戻って行った。

選手は自分のスパイクを両手に持って歩きながらも、

群がるサポーター達の質問や握手の要求に応えていた。

この辺の対応を見ても

選手とサポーターとの距離の近さを感じる。

こんな対応をされたら

また子供を連れて練習を見に来たくなるだろうし、

古株のサポーターからすれば、

自分が見守り育ててきた息子の勇姿を見届けに行くような気持ちで

スタジアムに足を運びたくなるだろう。

ヨーロッパサッカーが、

いかに地元の人たちの生活に密接に根付いているかを

見れたような気がした。

とても良い体験だった。


その後ファンショップを少しチェックして、

特にすることも無くなったので

再びSバーンでフランクフルト中央駅へ戻った。

一旦部屋でくつろいだ後 6時ごろ買い出しに出る。

昨日あらかた見てしまったので 旧市街の方へは行かず、

町の中心街にあるショッピングモールに行ってみた。

中のショップを少し見て回り 地下に食品売り場があったので、

惣菜のパスタ、チーズにビールを買って帰って

今日は部屋で晩餐とすることにした。


それにしても残念だったのが長谷部の負傷だ。

あまりにもタイミングが悪かった。

私も子供たちのようにサインまではもらえないまでも

握手の一つもしてもらって、

『 次のロシアワールドカップ 頑張って!』くらいは

声掛け出来ればと思っていたのだが・・・。

ファンとしては、ともかく大事に至らないことを祈って

次の活躍の報を待つとしよう。

ドイツ
フランクフルト
現代的な造りのデパート
現代的な造りのデパート / フランクフルト

そして今日 プロのプレーを目の当たりにしたためか、

またサッカーに対するモチベーションが高まってきた。

国内で近日行われる新シーズンを告げる公式戦、

バイエルン対ドルトムントのスーパーカップに期待したいと思う。

今日は貴重な体験が出来た 良い一日だった。


1日の歩数:17927歩(13.8km)

1日の出費

食費

朝:€5(ホットドッグ、コーラ)

夕:€7.1(惣菜パスタ、カマンベールチーズ)

その他

ホテル:€44.1

交通費:€5.6(Sバーン)

雑費:€3.9

合計 約¥7884

€1=¥120*当時のレート

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