孤旅 #75 ベルギー → イギリス

ロンドン 2階建てバス 一人旅
ロンドン名物 2階建てバス / ロンドン市内

2016 8月20日 (土) Brussels ~ London

ドーバー海峡を渡りロンドンへ

イギリス
ドーバー海峡
バス
輸送
貨車にて輸送されるバス / ドーバー海峡

昨夜は色々やっていて時間が経ってしまい、

結局深夜2時ごろ就寝。

今朝は6時に目が覚めた。

目が覚めはしたが頭は覚めておらず、

だらだらと支度をしていると 7時近くになってしまった。

部屋の日当たりが悪かったせいで

一昨日洗った洗濯物がまだ完全に乾いていない。

最後の手段でアイロンを使って乾かしていると、

あっという間に7時を回ってしまっていた。

急いで身支度を始め、バスの出発時間10分前の7時20分に宿を出た。

小走りでブリュッセル北駅へ向かう。

7時半ぴったりにバス乗り場に着くと

ちょうどバスが入ってきたところで、

他にも大勢の乗客が待っていたので 少しホッとした。


乗車受け付けを済ませて出発後、

しばらくは緊張感もないまま うつらうつらと微睡んでいた。

今日はこれからイギリスの入国審査がある。

日本人のバックパッカーは

他の国よりは比較的信頼されているようだが、

それでも稀に入国を拒否されることもあると聞いていて、

そうならないための準備を入念にしてきた。

簡単な質問でも 答えられない場合

なかなか解放してくれないとも聞く。

10時半頃 ドーバー海峡の

フランス側のパスポートコントロールに到着。

こちらの関門は簡単にクリア。

続いてすぐに二つ目の関門へ。

こちらが噂のイギリス側のパスポートコントロールだ。

( ドーバー海峡からイギリスに入国する際、

イギリスの入国審査は ドーバー海峡の手前で行う。)

カウンター前に置いてある入国カードに記入して

いざ審査へ向かう。

ロンドンやその他の都市での宿泊先。

リターンチケットの有無。

( この審査のために、短い距離だがマンチェスター~パリ間の

エアチケットを買っておいた。)

具体的にどの辺りを回ってどこを観光するのか。

貯蓄はいくらくらいあるか。

( イギリス国内に留まって不法労働する者が多く、

口座の残高が分かるものの提示を求められることがある。)

たいした質問でもないのだが、ちょっとした緊張感がある。

一応 昨日シミュレーションしてきた通りに丁寧に答えていくが、

なかなか終わらない。

なるほどけっこう細かいところまで突っ込んでくるものだ。

何とか全て答え終えて、

ようやく納得したらしく 入国のスタンプを押してくれた。

書類や質問の受け答えにはうるさかったが、

荷物に関しては何もチェックが無かったのは意外だった。

以前イスラエルに入国した際、

ボディーチェックではベルトまで外して細かく検閲を受けた。

その時に比べればだいぶマシだ。

いずれにしても、これで無事イギリスに入国出来たわけだ。

何だかんだで この10日間くらい

色々な情報をネットで漁って準備をしてきたので、

やっと肩の荷が降りた気分だ。

入国するまでは 気持ち的にもいまいち落ち着かなかったので、

これで目の前の観光に集中出来る。


イギリス
ドーバー海峡
バス
列車の中
バスは細長い列車の中を進む / ドーバー海峡

審査を終えると再びバスへと乗り込む。

我々の乗ったバスは他の多くのバスと共に

細長く屋根の高い列車の内部へと

順々に吸い込まれていく。

これからドーバー海峡のトンネルを通ってイギリスに向かうのだが、

バスは一旦特別製の貨車にバスごと乗り込んで

列車で輸送してもらうのだ。

バスは長い列車の内部をしばらく進み、

指定された車両で停止した。

イギリスに着くまで乗客はバスを降りることが出来るので、

皆外に出て 細長い空間の中で思い思いに過ごしていた。

イギリス側に着く直前になると、

ドライバーが自分の席に戻るように呼び掛け始めた。

皆が席についてしばらくすると

列車はイギリス側の駅に到着。

バスは再び自分の足( タイヤ )でロンドンへと走り始めた。

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