孤旅 #118 スペイン

スペイン セヴィリア セヴィージャFC エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン 一人旅
エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン / セヴィリア

セヴィージャFC × デポルティーボ・アラベス ( 試合開始前 )

スペイン
セヴィリア
スペイン広場
有名な観光地 スペイン広場 / セヴィリア

15分ほど歩いたところに

スペイン広場という有名な観光地があって、

急いではいたが、少しの間 写真を撮ったり

一呼吸置くために小休止をした。

何とはなしに

宿で渡された部屋使用時の説明書を読んでみると、

部屋は3人部屋だが 鍵は一つだけで、

外出する際は 鍵をフロントに預ける必要があることに気付く。

そんなこととはつゆ知らず、

急いでいたのもあって

鍵を持ったまま出てきてしまった。

また15分かけて戻るのは 馬鹿らしかったが、

私のせいで他の宿泊者二人が部屋に入れない事態になると困るので、

一旦引き返すことにした。

フロントに鍵を預けて

再びスタジアムを目指す。

戻ったおかげで30分のタイムロスだ。

よくよく考えると、三人部屋で鍵が一つというのも

おかしな話だ。

いくら防犯上の理由とは言え、

それなら 鍵は人数分用意するべきだろう。

フロントの態度と言い、

どんどん宿への不満が増してくる。


大きな荷物は置いてきたので、

手荷物は小型のショルダーバッグのみの軽装となったが、

それでもスタジアムまでは

歩いて30分以上かかった。

着いた時には 試合開始時間まで15分を切っていて、

ファンショップに寄っている暇も無かった。

試合前、ファンショップを覗いて

良さそうなグッズをチェックしたり、

屋台やフードコートでビールやスナックを買ったりして

スタジアム周辺の雰囲気を味わうのは、

試合観戦当日の楽しみの一つだ。

今回は慌ただしすぎて

そんなことをしている時間もなかった。

全て あの忌々しい宿のせいだ。

腹立たしい限りだ。


さしたるボディーチェックもなく入場。

2階(3階?)のスタンドに出ると

客席はすでにほぼ満席で、

スタジアム全体がチームカラーの白と赤で染まって見える。

このスタジアムも ヨーロッパのスタジアムのご多分に洩れず

スタンドの傾斜が急で、

一番上の席からでもピッチが近く見える。

規模としては、サンチアゴ・ベルナベウ や カンプ・ノウ ほどではないが、

立派なスタジアムだ。

日本にも このくらいの規模のサッカー専用スタジアムが

もっともっと増えていって欲しい。

あちこちで現地の人に尋ねながら

やっと自分の席に辿り着くと、

すでに 両チームのウォーミングアップは終わっていて、( 残念!)

サポーターによる応援の合唱が始まっていた。

席はスタンドの最上段で、

ピッチを横から見る バックスタンドの

センターラインとゴールラインの中間くらい。

やっとこさ試合開始に間に合ったと一息つく暇も無く、

ふと 私の隣の席に、

日本人らしき中年の女性二人組が座ってきた。

二人とも この会場の雰囲気に圧倒され

スペイン
セヴィリア
エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
試合開始前の入場口は大混雑

興奮しているようだった。

すでに試合開始間際だったので、

特に話しかけることもなく

キックオフの笛を待つ。

間もなく試合が始まった。


〈 #119へ続く 〉

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