ブルー・シティ シャウエン
夕方５時ごろ外に出た。
カスバ（ 城塞地区 ）までは 歩いて１０分といったところ。
『 青の街 』と呼ばれるこのシャウエンのカスバは、
街全体が青と白で統一されていて、
街を歩いていると 目にも鮮やかだ。
確かに写真を撮る分には良い街だが、
何となくしっくりこない。
やはり所々 人の手が入っている感じがするからかもしれない。
街の構造自体は昨日のタンジェと大差なく、
入り組んで迷路のようになっているが、
外国人誘致のため力を入れているからか
あまり怪しい物売りもやって来ない。
そこが良いと言えば良いのだが、
何となく物足りなさも感じてしまう。
ひと通り歩いて 夕飯をどうしようかと考える。
カスバまで来る途中で見付けて
気になっていた食堂に行ってみると、
さっきの中国娘と家族の若い男（ 兄弟か旦那か？ ）が
店の前で何やら物色していた。
あちらも食べるところを探しているところらしい。
さっきは、何となく少しだけ親しくはなったものの、
実際 街中で会うと何を話していいものか分からない。
特に若い男の方は あまり英語を話せない様子だったのもあり、
何となくその場を遠ざかり
違う方向へ歩き出してしまった。
こんな時、いつも
気さくに話しかけられる強心臓があればと思うのだが、
その後の展開を考えると
どうも面倒臭くなってしまう。
もう一軒 目を付けていたピザ屋に入って
マルゲリータとピーチジュースを頼んだ。
本当はタジン鍋の料理を食べたかったが、
まだいくらでも食べる機会はあるだろうし、
ピザもそこそこ本格的でなかなか美味しかった。
値段も４０DH（ 約４２０円 ）とお手頃だったので、
例え不味かったとしても気も楽だ。
帰り道、少し開けた広場で、
選挙演説のようなものをやっていた。
だいぶ盛り上がっているらしく、
スピーカーを通して 勇ましい声が聞こえてくる。
上のテラスのような所から眺めていると、
１０００人以上の人が集まり
その演説に聞き入っているようだった。
いったい、この国の政治はどのように行われているのだろうか？
話している内容に少し興味もあったが、
言葉が分からない上、自分は全くの部外者なので
少し眺めた後 立ち去ることにした。
宿に戻ると、ロビーで
中国人の家族が４人で食事をしていた。
さっきの二人は 皆で食べるものを買い込んでいたのかもしれない。
何となく家族団らんの輪の中に入っていくのも
忍びない気がして、そのまま部屋に入る。
今のうちにと、シャワーと洗面を終わらせて
ベッドで横になっていると、
次第に眠気が襲ってきた。
と、外が急に騒がしくなった。
先程の演説をしていた広場の群衆の一団が、
（ 支持者団体か？ ）
デモのような行進をしているらしかった。
全く 夜遅くまで賑やかな国だ・・・。
遠ざかって行く行進の喧騒を微かに耳にしながら
深い眠りに就いた。
１日の歩数：１４６６１歩（11.2ｋｍ）
１日の出費
食費
朝：なし
夕：40DH（ マルゲリータ・ピザ、ピーチ・ジュース ）
その他
ホテル：150DH
交通費：80DH（ タクシー35DH、バス45DH ）
雑費：11DH
合計 約￥2951
１DH（モロッコ・ディルハム）＝￥10.5 ＊当時のレート
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