2016 10月4日( 火 ) Tanjer ~( Chef )Chaouen
シャウエン への移動
モロッコ2日目は、いろいろなところで
この土地の洗礼を受けた。
やはりヨーロッパとは 何もかもが違う。
まず 宿を10時にチェックアウトし、
タクシーが捕まりやすい広場( Grand Socco )に移動。
広場中央の噴水の縁に荷物を置き、
一息ついて どのタクシーが良いかと探っていたところ、
帽子を被った怪しい老人がやって来て
笑いながら こう尋ねてきた。
「 Are you Korean ? 」( お前は韓国人か?)
私は どうせ客引きか何かかと思い、
適当にあしらおうと 冗談のつもりで、
「 アニョハセヨ!」と答えたが、
老人には意味が通じていないらしい。
「 韓国人か?」と聞かれたから韓国語で答えたのに
ノーリアクションはこちらとしても 意味が分からない。
もう一度「 アニョハセヨ!」と言ってやると、
侮辱されたと思ったのか 老人は急に怒り出し、
私に向かって、「 Monkey ! Monkey ! 」と騒ぎ始めた。
とんだ Racism だ!!
さらに老人は去り際に、
「 ウホッ、ウホッ。」といった猿の鳴き声のマネさえしてきたので、
さすがに腹が立ち、私もついムキになって、
「 Shut up!! ○u○kin’ old man!! 」 と言い放つと、
彼は一瞬だけ振り返り 私をジロリと睨んだ後、
そのままどこかへ行ってしまった。
今のはいったい何だったのだろう?
突然やって来て話しかけてきたかと思えば、
急に怒り出して レイシズムの洗礼と来たものだ。
さっきまであんなに友好的だったのに・・。
思うのは、アラブ系の人たちは
怒りの沸点が 異様に低いという事だ。
何かにつけて すぐに喧嘩になる。
以前エジプトに行った時も感じたことだ。
今後は気をつけよう。
変なところで怒りを買わないとも限らない。
タクシーを拾って バスターミナルへ向かう。
ドライバーには最初 30DH( DH=ディルハム、約315円 )と言われて
断ろうとしたが、荷物代も含めてと言われたので、
面倒になって そのまま乗ってしまうことにした。
( 宿のおじいさんから、相場は 15DH と聞いていた。)
バスターミナルは少し離れた場所にあって、
電車駅と隣り合った場所だった。
構内に入り、いくつか並んでいるバス会社の中から
シャウエン行きを見つけ、チケットを購入。
約1時間後の am11:30発で、
料金は 35DH + 荷物代が10DHで 計45DH。(約500円)
その後 すぐに呼ばれてバスに案内され、
ドライバーが荷物を運んでくれた。
エアコンが付いていないので、ひたすらバスの近くで出発を待つ。
ふと見ると、隣りのバスもシャウエン行きらしく、
こちらは am11:00発。
私の乗るバスより出発が30分早い上、
シートもしっかりしていて 内装も綺麗だ。
ヨーロッパからの観光客も
そちらに乗る人が多そうだった。
チケットを買う時 即決しすぎたかと
一瞬後悔しかけたが、
もしかしたら、あちらの方が幾分か料金が高いのかもと思い直し、
納得することにした。
出発時間が迫ってきたので、車内に移動し席に着くと、
なるほど、なかなかのオンボロさ加減で、
インドで乗ったバスを思い出した。
こういうのも かえって面白いかもしれない。
バスは時間を過ぎても なかなか出発せず、
15分ほど過ぎてから ようやく走り出した。
出発した後も、駐車場を出るまで
車掌が入口のドアをあけたまま、
「 シャウエン!!、シャウエン!!」と、
大声で客引きをしている。
やはり、ヨーロッパとは何から何まで違うのだ。
だがどこかで、この絶妙なユルさを
心地良く感じてきている自分がいた。
コメント