孤旅 #123 モロッコ

モロッコ シャウエン 丘の上から 一人旅
ブルーシティ ( 青の街 ) / シャウエン

2016 10月5日 (水) Shauene

シャウエン 2日目

モロッコ
シャウエン
猫
ブルーシティ
朝のカスバの小路 / シャウエン

今日はシャウエン2日目。

昨日泊まっていた中国人家族は

朝早くに出発して行ったようだ。

結局 あの後話す機会はなかったが、

( こちらがさっさと部屋に引っ込んでしまったので、

当然と言えば 当然なのだが・・・。)

また今後 どこかで会うこともあるかもしれない。


昨夜はシャワーを浴びて そのまま寝てしまったせいか、

早朝の5時半に目が覚めてしまった。

昨日付け忘れていた日記を書いていると、

いつの間にか7時半を過ぎている。

もうひと眠りしようかとも思ったが、

朝の誰もいないカスバを散歩するのも良いかと思い、

8時ごろから出掛けることにした。


早朝のシャウエンは少し肌寒かったので、

長袖のシャツを羽織って出掛けた。

山間部だからか 8時を過ぎてもまだ辺りは薄暗い。

近くの公園まで行って、

朝食代わりに 昨日タンジェで買ったリンゴを食べていると、

地元の中学生くらいの学生が数人やってきた。

アジア人が一人 早朝の公園で

リンゴを齧っているのが余程珍しかったのか、

寄ってきて若干ウザ絡みしてくる。

「 日本の歌なら知っているよ!」と

スマホに入っている古い日本の歌を聞かされたり、

日本人で知ってる名前を連呼してきたりと、( サッカー日本代表の選手の名前など )

絡むと言っても他愛もないことだが、

こちらの反応を面白がっているようだった。

一番盛り上がったのは、

ある現地の言葉をそのまま言ってくれと言われた時で、

おそらく卑猥な言葉なのだろうが、

オウムのように繰り返すと、おおいにに受けた。

この手の事は 海外では ‶ あるある ” なので、

別に馬鹿にされているとも思わないし、

せっかく興味を示してくれているのだから、

サービス精神で付き合ってあげることにしている。

ただ、グループの中の年長の一人が

‶ カラテ ” をやっているから

手合わせしろと言われたのには 二重の意味で驚いた。

これは『 深夜特急 』で 沢木耕太郎が言われたシチュエーションと

全く同じではないか!

外国の人は 余程 本場日本人空手家との対戦に飢えていると見える。

これも ‶ 海外あるある ” なのかもしれない。

私の場合、最初から無理だというジェスチャーをして難を逃れたが、

やはりこちらの人は、今だに 日本=空手 というイメージを持っているようで、

案外しつこく対戦を迫られたのには閉口した。

しばらくして 彼らが学校に行く時間となり

ようやく解放されたのだが、

グループのうちの一人が、

ワル乗りなのか 学校まで一緒に来いと言い出した。

こちらも暇を持て余す身。

モロッコの学校というものを見てみたい気持ちもあったが、

付いて行ったところで おそらく見世物になるだけだと思い直し、

申し出は断ることにした。

他の数人の学生たちも、

身元の知れない外国人を学校まで連れて行くのは

さすがにやり過ぎと思っていたらしく、

少しホッとした表情になったので、

ワル乗りと言っても 何でもありという訳ではないのだなと

少し感心した。


その後は、カスバ内部を散策した。

昨日行けなかった、一番奥の方まで足を延ばしてみる。

誰もいない早朝のカスバの風景は清々しく、

昨日の夕方来た時とは違った雰囲気があった。

そしてこの街、猫の街と言ってもよいほど猫を見かける機会が多く、

至る所に住み着いている印象だ。

歩いていると、寄り添うように猫に話しかけているオジサンがいた。

なかなかシュールな光景だが、気持ちは分かる。

猫好きの私にとっても、この街はなかなか悪くない場所だ。

モロッコ
シャウエン
スペインモスク
教会
丘の上にあるスペインモスク

最深部の門から出ると、

カスバ全体を見渡せる高台に出た。

せっかくなので、展望が良いというスペインモスク( チャーチ )まで

そのまま山道を上って行くことにした。

20分ほど歩いて やっとモスクのある頂上に到達。

青く映える街の全景をひと通り写真に収め、

満足したので 一旦宿に戻ることにした。

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