2016 10月18日 (水)Hassi Labiad ( Merzouga )①
サハラツアー ( 1日目 )
昨日と同じように
朝10時出発に合わせて支度をした。
昨日 オーナーのアリに確認したところ、
部屋に荷物を置いていって良いということだったので、
( 曰くつきのスタッフのユージンは、
一旦チェックアウトして 荷物はフロントに預けろと言っていた。
どうにも奴は信用できない。)
持って行く荷物以外は部屋に置いて
1階のテラスへ。
アリから聞いていた、もう一人の参加者の韓国人の女の子らしき人物が
イスに座って朝食を取っていたので、
軽く挨拶を交わす。
彼女は出発までの間、ユージンのお父さんと
ホテルの売店で買ったベルベルの民族衣装を着てはしゃいでいた。
見た目からして学生風の彼女は
童顔で可愛らしい顔をしているが、
歳の頃なら22、3といったところか。
名前は ‶ ヨン ” ( 仮 )。
( 名前の一部を取って、‶ ヨンちゃん ” と呼んでくれと自己紹介された。)
若さからか、余りにテンションが高いのが
この先のことを考えると少し不安だったが、
可愛らしい同行者が出来て
内心は少し嬉しかった。
時間が来たので
ホテル裏のラクダに乗り込み出発。
ラクダに乗るのは インドの砂漠以来だが、
やはり最初は動きをラクダに合わすことが出来ず 苦労した。
宿を出発した後は、
砂漠の入口から ひたすら
奥の方、奥の方へと進んで行く。
先導するのは、専属ガイドの ‶ 小アリ ” と、
( 本当の名前は ‶ アリ ” だが、ホテルオーナーの アリ と区別するため、
ここでは ‶ 小アリ ” と表記。)
昨日私と揉めた、若手ガイドの ラシード( 仮 ) だ。
ラシードとは やはり昨日のこともあるので、
若干の気まずさもあった。
前の日に ラシードとツアーに同行したメリーさんは、
彼のことを【 チャラ男 】と呼んでいた。
改めて同行してみると、確かにノリが軽いところがあり、
知っている単純な日本語や韓国語を使っては
小さな笑いを取りに来る。
特に、年齢が近いであろう ヨンちゃんに話しかける
あからさまに軟派な態度は、
‶ こなれている ” といった感じで
あまり印象は良くない。
確かに【 チャラ男 】だ。
しばらく進み、一時間ほど経ったところの、
砂漠のど真ん中で小休止。
その場で写真を撮ったりしている間
我々参加者やラクダを休ませるのだが、
辺りは一面の砂。
以前訪れた インドのジャイサルメールの砂漠は、
宿泊する場所以外は
砂漠というよりは 乾いた荒野といった感じだった。
しかし、このハシラビードの砂漠は
正真正銘 砂だけの砂漠で、
本当に圧巻と言って良かった。
そこに、我々の泊まっているホテルから
なんと( ! )自分の足で歩いてきたという
老年のフランス人夫婦が合流してきた。
彼らはラクダを使わず 歩いてここまで来たそうで、
年齢の割にとてもタフな人たちだ。
20分ほど休憩して ラクダに乗り込み再度出発。
長時間ラクダに乗っていると、
腰やお尻、腕も痛くなってくる。
体もだいぶ辛くなってきたところで、
ようやく テントがいくつか並ぶ
今日の宿泊場所のキャンプに辿り着いた。
木と布で造られただけの、
簡易的 かつ開放的な小屋( 食堂兼ロビー )で、
しばらく 4人でくつろいだ。
とにかく時間はたくさんある。
飯を食べるのと しゃべること以外は
基本何もすることがない。
皆で昼食を取った後、雑談をしたり
サンドボード( スノーボードの砂漠版 ) をしたりして過ごす。
会話は主にフランス語か英語で、
フランス語が分からない場合は ヨンちゃんが訳してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・
ヨンちゃんは 今23歳の学生で、
学校を2年間休学して ‶ 色々なこと ” をしてる最中らしい。
‶ 色々なこと ” とは、今回の旅のように
訪れたことの無い場所に行くこともそうだが、
聞くと、最近まで1年間ほどパリで現地ガイドをしていたらしく、
そういったことも含めての
‶ 色々なこと ” なのだそうだ。
( 道理でフランス語が達者な訳だ。)
ホテルで 最初会った時のはしゃぎっぷりから
もっと若くて天然な娘なのかと思っていたが、
それなりに社会経験もあって
しっかりした女性のようだ。
こういった状況なので
ほぼすっぴんに近いと思うのだが、
化粧をすれば 日本でも美人と呼ばれるほどの
整った顔立ちをしている。
ただ、ちょっとふっくらしていることもあり、
その分 愛嬌がプラスされて、
どちらかと言うと キュートな女の子といった印象だ。
フランス人の夫婦は、
しばらく小屋で過ごした後 また歩いて宿へ戻って行った。
ヨンちゃんと二人きりになった後は
さすがに時間を持て余す。
たまに ガイドのラシードが
ヨンちゃんにちょっかいを出しに来るくらいで、
( 小アリは、我々がくつろいでいる間
淡々と夕飯用の料理を作っていたようだ。
大人しいが 忠実な使用人といった感じで、
ラシードと違い 好感が持てる。)
後は二人でたどたどしい英語で会話をしたり、
タブレットに入っているオセロアプリなどをやって過ごした。
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