孤旅 #136 モロッコ

モロッコ ハシラビード メルズーカ サハラ砂漠 一人旅
サハラツアーに参加する一行 / サハラ砂漠( ハシラビード )

2016 10月18日 (水)Hassi Labiad ( Merzouga )①

サハラツアー ( 1日目 )

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サハラツアー
サハラ砂漠
途中で一旦休憩。辺りは一面の砂。 / サハラ砂漠

昨日と同じように

朝10時出発に合わせて支度をした。

昨日 オーナーのアリに確認したところ、

部屋に荷物を置いていって良いということだったので、

( 曰くつきのスタッフのユージンは、

一旦チェックアウトして 荷物はフロントに預けろと言っていた。

どうにも奴は信用できない。)

持って行く荷物以外は部屋に置いて

1階のテラスへ。

アリから聞いていた、もう一人の参加者の韓国人の女の子らしき人物が

イスに座って朝食を取っていたので、

軽く挨拶を交わす。

彼女は出発までの間、ユージンのお父さんと

ホテルの売店で買ったベルベルの民族衣装を着てはしゃいでいた。

見た目からして学生風の彼女は

童顔で可愛らしい顔をしているが、

歳の頃なら22、3といったところか。

名前は ‶ ヨン ” ( 仮 )。

( 名前の一部を取って、‶ ヨンちゃん ” と呼んでくれと自己紹介された。)

若さからか、余りにテンションが高いのが

この先のことを考えると少し不安だったが、

可愛らしい同行者が出来て

内心は少し嬉しかった。


時間が来たので

ホテル裏のラクダに乗り込み出発。

ラクダに乗るのは インドの砂漠以来だが、

やはり最初は動きをラクダに合わすことが出来ず 苦労した。

宿を出発した後は、

砂漠の入口から ひたすら

奥の方、奥の方へと進んで行く。

先導するのは、専属ガイドの ‶ 小アリ ” と、

( 本当の名前は ‶ アリ ” だが、ホテルオーナーの アリ と区別するため、

ここでは ‶ 小アリ ” と表記。)

昨日私と揉めた、若手ガイドの ラシード( 仮 ) だ。

ラシードとは やはり昨日のこともあるので、

若干の気まずさもあった。

前の日に ラシードとツアーに同行したメリーさんは、

彼のことを【 チャラ男 】と呼んでいた。

改めて同行してみると、確かにノリが軽いところがあり、

知っている単純な日本語や韓国語を使っては

小さな笑いを取りに来る。

特に、年齢が近いであろう ヨンちゃんに話しかける

あからさまに軟派な態度は、

‶ こなれている ” といった感じで

あまり印象は良くない。

確かに【 チャラ男 】だ。


しばらく進み、一時間ほど経ったところの、

砂漠のど真ん中で小休止。

その場で写真を撮ったりしている間

我々参加者やラクダを休ませるのだが、

辺りは一面の砂。

以前訪れた インドのジャイサルメールの砂漠は、

宿泊する場所以外は

砂漠というよりは 乾いた荒野といった感じだった。

しかし、このハシラビードの砂漠は

正真正銘 砂だけの砂漠で、

本当に圧巻と言って良かった。

そこに、我々の泊まっているホテルから

なんと( ! )自分の足で歩いてきたという

老年のフランス人夫婦が合流してきた。

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ようやく今日宿泊するキャンプに到着

彼らはラクダを使わず 歩いてここまで来たそうで、

年齢の割にとてもタフな人たちだ。

20分ほど休憩して ラクダに乗り込み再度出発。

長時間ラクダに乗っていると、

腰やお尻、腕も痛くなってくる。

体もだいぶ辛くなってきたところで、

ようやく テントがいくつか並ぶ

今日の宿泊場所のキャンプに辿り着いた。


木と布で造られただけの、

簡易的 かつ開放的な小屋( 食堂兼ロビー )で、

しばらく 4人でくつろいだ。

とにかく時間はたくさんある。

飯を食べるのと しゃべること以外は

基本何もすることがない。

皆で昼食を取った後、雑談をしたり

サンドボード( スノーボードの砂漠版 ) をしたりして過ごす。

会話は主にフランス語か英語で、

フランス語が分からない場合は ヨンちゃんが訳してくれた。

・・・・・・・・・・・・・・

ヨンちゃんは 今23歳の学生で、

学校を2年間休学して ‶ 色々なこと ” をしてる最中らしい。

‶ 色々なこと ” とは、今回の旅のように

訪れたことの無い場所に行くこともそうだが、

聞くと、最近まで1年間ほどパリで現地ガイドをしていたらしく、

そういったことも含めての

‶ 色々なこと ” なのだそうだ。

( 道理でフランス語が達者な訳だ。)

ホテルで 最初会った時のはしゃぎっぷりから

もっと若くて天然な娘なのかと思っていたが、

それなりに社会経験もあって

しっかりした女性のようだ。

こういった状況なので

ほぼすっぴんに近いと思うのだが、

化粧をすれば 日本でも美人と呼ばれるほどの

整った顔立ちをしている。

ただ、ちょっとふっくらしていることもあり、

その分 愛嬌がプラスされて、

どちらかと言うと キュートな女の子といった印象だ。


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昼食
休憩小屋での豪華な昼食 / サハラツアーにて

フランス人の夫婦は、

しばらく小屋で過ごした後 また歩いて宿へ戻って行った。

ヨンちゃんと二人きりになった後は

さすがに時間を持て余す。

たまに ガイドのラシードが

ヨンちゃんにちょっかいを出しに来るくらいで、

( 小アリは、我々がくつろいでいる間

淡々と夕飯用の料理を作っていたようだ。

大人しいが 忠実な使用人といった感じで、

ラシードと違い 好感が持てる。)

後は二人でたどたどしい英語で会話をしたり、

タブレットに入っているオセロアプリなどをやって過ごした。

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