孤旅 #166 モロッコ

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日中の活気あふれる市場( スーク ) / マラケシュ

旅先での時間の潰し方 と 体調不良 ( マラケシュ3日目 )

モロッコ
マラケシュ
クトゥビーヤ・モスク
クトゥビーヤ・モスク の隣りの公園で休憩    / マラケシュ

ここのところ、何故か 夜中に起きてしまう。

と言うより、何かをしながら寝落ちした後 夜中に起きてしまい、

その後 寝付けずに過ごし

朝方 ようやく眠りに就く、といった感じだ。

昨夜も 夜中の3時に一度起きてしまい、

そのまま眠れずに日記を付けたり、動画サイトをハシゴしたりして、

朝方 6時にまた寝るという

不規則極まりない生活スタイルだった。

不摂生ふせっせいが 体調にまで悪影響を及ぼしているのか、

いまいち 調子が良くない日が続いている。

それでも 朝9時過ぎには 再び起き出して、

10時半頃から 外へと散策に繰り出した。


まずは クトゥビーヤ・モスク の方へ行ってみる。

見事な尖塔が印象的な 12世紀に建てられたモスクで、

マラケシュのランドマーク的な建物だ。

入場することは出来なかったが、

建物は堂々としたもので 見応えがあった。

しばらく 外観を眺めた後、

裏の公園にあるベンチで休憩。

持ってきた 伊坂幸太郎の小説を読む。

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以前の旅でも、街中でよく本を読んだものだった。

沢木耕太郎の 『 深夜特急 』を全巻単行本で持参し、

散策の際、その時読んでいる一巻を ズボンの後ろポケットに忍ばせて、

ちょっとした休憩の度に それを取り出しては読んで

暇を潰すのが、何よりの至福の時間だった。

ある時は 小洒落こじゃれたカフェで。

ある時は公園のベンチで。

長い階段のステップや、観光地の前の広場の石段。

場所はどこでも良い。

一人分の座り込むスペースがあれば十分だ。

本も 『 深夜特急 』だけではない。

宿に置いてある文庫本を借りたり、

他の旅行者から譲り受けたものや

古本屋で見付けたものなど、

その時によってラインナップは変わってくる。

( タイの日本人街の近くの古本屋には、

日本の小説やエッセイ、果ては人気の漫画まで

多種多様な日本語の出版物が置いてあった。)

普段なら あまり興味が湧かないようなジャンルでも、

かまわず とにかく読んだ。

日本にいる時と違い 日本語の活字に飢えているから、

新たな本を入手した時の喜びは

筆舌に尽くしがたい。

もちろん 今の時代、ネット環境さえあれば、

電子書籍を買うこともできる。

しかし、それだと何となく味気ない。

今回の旅では 『 深夜特急 』の電子版を iPad に入れてきてはいるが、

やはり 手の平サイズの文庫本の方が

手にも心にも馴染む。

何より、どんな場所だろうと 周りの目を気にせず

すぐに取り出せるのが 一番の利点だ。

また、場所や国によっては

未だに iPad などの高額な電子機器は

盗難や 要らぬ関心の対象になる場合があるので

注意が必要だ。

そんな訳で、旅行中は 常に文庫本を持ち歩くことを

強くお勧めしたい。

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その後 メディナの外壁沿いに歩いて

ドゥカラ門 まで行き、

今度はメディナの中を通って フナ広場を目指す。

基本的には一本道なのだろうが、

一度道をれて 違う路地に踏み入ると、

そこは 世界に名立たる迷宮都市、

途端に方向感覚を失ってしまう。


モロッコ
マラケシュ
スーク
市場
メディナの中を当てもなく彷徨い歩く / マラケシュ

ようやくフナ広場に辿り着き、

広場を囲むように並んでいる レストランの一軒に入る。

水分も取らずに歩いたせいか

あまり食欲が湧いてこない。

何か軽めの物をと

ケバブサンドとコーラのセットを頼み、

何とか 全部食べ切った。

寝不足のせいか あまり体調がよろしくない。

宿に戻り、一旦 休憩することにした。


部屋に戻って ダラダラしていると

眠くなってきて 夕方6時過ぎまで寝てしまい、

7時過ぎになって やっと思い立って外に出ることにした。

どうにも 体のダルさが抜けない。

腹を下している為か、

水分が不足しているのかもしれない。

フナ広場の一角にある食堂に入り、

胃の調子が悪いので

ここでも サラダ に ハリーラ ( モロッコ風スープ )と

軽めのものを頼む。

ハリーラは 予想していたトマト味ではなく、

グレーの よく分からないテイストのもので、

食欲のなさの助けになるものでは 全くなかった。

サラダは完食したものの

ハリーラは半分以上残したまま席を立った。


夜中に 寝ていると、

お尻の辺りが濡れていく感覚で目が覚めた。

どうやら 今まさに お漏らししてしまったところらしい。

すぐに ベッドから跳ね起きてトイレに向かい、

シャワーで丁寧にお尻を洗う。

素早く起き上がったので さいわい寝具までには至らなかったようで、

履いていた下着と短パンを洗っただけで済んだ。

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何とも情けない話だ。

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メディア
裏通り
ちょっとした裏路地にも趣きがある / マラケシュ

こんな 地球の裏側の国まで来て、

夜中に自分の染みの付いた下着を

洗う羽目になるとは・・・。

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このところの体調の悪さには

辟易へきえきするばかりだ。

そのせいで このマラケシュを

半分も楽しめていないような気がする。


1日の歩数:15280歩( 11.7km )

1日の出費

食費

昼:26DH( ケバブサンド、コーラ )

夕:15DH( サラダ、ハリーラ )

その他

ホテル:80DH

雑費:12DH

合計 約¥1463

DHディルハム=¥11 *当時のレート

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