2016 12月10日 (土) Buenos Aires
地元サッカークラブ の 応援に行く( B.A 4日目 )
今日は、地元の人気サッカークラブ、
サン・ロレンソ の試合を観戦する日。
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朝 早くに目覚めたので ロビーで朝食を取るも
どうも まだ寝足りなかったらしく、
私にしては珍しく ベッドで二度寝をする。
10時ごろ再び起き出して 洗濯を済ませるが、
試合の時間までには だいぶあったので、
カメラ好きのシュウジ君と
近くのカフェでお茶をすることにした。
宿を出て、通りの角にあるカフェに入る。
何故か 私もスペイン滞在時に 試合を観戦した
セヴィージャFC のマフラ-タオルやユニフォームが、
店の壁一面に飾ってある。
中には セヴィージャ時代の マラドーナ の写真まであった。
アルゼンチンは、歴史的に
スペインからの入植者が多い国だから、
この店の主人も スペインと繋がりが深い家系なのかもしれないが、
ここ B.A ( ブエノスアイレス )には ボカ、リーベルの他にも
たくさんの地元クラブがあるのに、
なぜ セヴィージャFC なのだろうか?
そう考えると、不思議な縁を感じる。
もしかしたら 祖父、曾祖父の代から
根っからの セヴィージャ・サポーターなのかもしれない。
カフェオレを飲みながら シュウジ君と話をしていると
あっという間に時間は過ぎ、
宿に戻ると、すでに2時を回っていた。
3時に 宿のオーナーのコヤマさん( ヨウ子さんの旦那さん )が、
「 そろそろ行きましょうか!」と声をかけてくれた。
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コヤマさんは 静岡出身で、
その土地柄もあってか
根っからのサッカーフリークだ。
普段はどちらかというと無口で、
社交的なヨウ子さんの陰に隠れがちだが、
サッカーの話題になると少し熱を帯びて話す傾向がある。
ボカ や リーベル( 共にアルゼンチンを代表する名門クラブ )ではなく、
サン・ロレンソ を応援しているところにも
強いこだわりを感じる。
ロビーにあるテレビで
よく海外サッカーの試合が流れているのは、
彼の趣味の影響であろうから、
サッカー好きの私にとっては有難い限りだ。
( ちなみに、少し額の辺りが薄くなりかかった彼の外見は、
少し イニエスタに似ていないこともない。)
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観戦に行くメンバーは、
オーナーのコヤマさんとシュウジ君、
サッカー部出身のヒロアキさんに、
私を含めた4人体制。
オーナーに連れられて 近くのバス停に移動。
しかし、30分 以上待っても
バスはなかなかやって来ない。
やっと来たかと思えば、
そのバスは チームを応援する地元ファンにバスごと占拠されていて、
素通りして行ってしまうので
乗ることが出来ない。
通過するバスを見てみると、
チームのエンブレムの付いたフラッグが
車外にはみ出すようにあちこちに掲げられていて、
人も半分身体を乗り出している。
( バスでの箱乗りを見たのは これが初めてだ!)
とても公共の乗り物とは思えない。
運転手も バス停で止まることなど
最初から頭にないようだ。
いったい どういうことなのだろうか?
ヨーロッパでのサッカー熱も すごいものがあったが、
ここまでではなかった。
サッカーの盛んな南米に於いて
その情熱を しばしば宗教に例えられることがあるが、
このアルゼンチン・サポーターの熱狂ぶりを見ていると、
あながち外れていないかもしれない。
どれだけ待っても 乗車できそうなバスが来ないので、
仕方なく 少し歩いた先にある
違う路線のバス停に行ってみるが、
こちらはこちらで長い行列が出来ている。
とても試合時間に間に合いそうもないので、
( 初めからそうしていれば良かった気もするが・・・、)
皆でタクシーに乗ることにした。
走ること15分、
やっと 今回の試合が行われるスタジアム、
CAサン・ロレンソ のホーム
エスタディオ・ペドロ・ビデガイン に到着した。
スタジアム入り口に向かう道すがら、
路上にグッズを拡げて売っている露店があったので、
ここで サン・ロレンソ の ロゴが入ったTシャツを購入。
( 150 ペソ= 約 1125円 )
準備万端の態勢で場内へ。
スタジアム内では すでにホームチームの応援団が大盛り上がりで、
ゴール裏では 太鼓や歌でサポーターが沸き立っている。
席は自由席で、
我々は そのゴール裏から少し斜め上方の、
コーナーフラッグの延長線上にある席に
腰を落ち着けることにした。
後は キックオフを待つばかりだ。
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