弧旅 #211 (番外編) 香港、マカオ

マカオ カモンエス広場 世界文化遺産 白鴿巢前地 噴水 ロータリー アジア
カモンエス広場(白鴿巢前地)の噴水 / マカオ

懐かしの水餃子の店へ

マカオ
紅街市
Red Market
レンガ造りの建物が目を引く紅街市(Red Market)。中はローカル色の強い生鮮市場になっている。/マカオ

望廈炮台(モンハ要塞)を右手に見ながら左に折れて、

美副將大馬路(Mesquita通り)から

罅些喇提督大馬路(Lacerda大通り)に入る。

何となく見覚えのあるレンガ造りの建物が見えてきた。

紅街市 だ。

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紅街市(Red Market) は、

1936年に建てられた公共市場で、

その特徴的な外観から

地域のランドマーク的存在となっている。

アール・デコ調の立派な外観は観光客の目を引くが、

内部は至って普通の市場で、

扱っているものは、肉に魚、野菜に乾物、果物と様々。

今でも市民の台所として人気の

ローカルな市場だ。

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紅街市には、15年前にも来た覚えがあったが、

懐かさもあって

少し中を覗いてみることにした。

内部は3階建てになっており、

それぞれのフロアにたくさんの店がひしめき合っている。

豚や牛などの肉が部位ごとに並べてあったり、

日本ではあまり見ない種類の魚や果物があったりで、

我々日本人にとっては 普段見慣れない珍しい風景ではあるのだが、

特に買うものもない自分としては

ひと通り見てしまうと特にこれと言って興味を引くものもなく、

生モノと香辛料からくる独特の臭気もあって、

10分ほどで見学を終えた。

見学自体はあっさりしたものだったが、

以前来た時のことを思い出して

少し懐かしい気持ちになった。


マカオ
カモンエス公園
噴水
カモンエス公園内の噴水。緑豊かな公園で、地元の人が多い印象。
/マカオ

更に南に進んで、

白鴿巢公園(カモンエス公園)の傍の道を通り抜け、

公園の入り口にある

白鴿巢前地(カモンエス広場)のベンチでしばし休憩を取る。

今日は曇ってはいるがだいぶ蒸し暑く、

4月だというのに気温が30度近くある。

ここまでだいぶ歩いたせいか、

汗がとめどなく溢れてくる。

たまに休まないと体が持たない。

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少し体力も回復したので 再び路地を歩いて行くと、

聖ポール天主堂跡 の前に戻ってきてしまった。

人混みの中をセナド広場の方へ歩いている途中、

ふと 以前訪れた水餃子の店のことを思い出した。

15年前にも訪れたその水餃子屋は、

当時 その味とボリューム、値段の安さにえらく感動した

思い入れのある店だ。

滞在中 一度は行ってみたいと思っていたのだが、

すっかり頭の中から抜け落ちていたようだ。

すでに午後2時を回っていたが、

せっかくなので立ち寄っていくことにした。


マカオ
『北京水餃』
新馬路
水餃子
水餃屋
新馬路から少し入った路地にある『北京水餃』。(左の黄色い看板の店)リピーターが多い老舗の水餃子のお店。/マカオ

『北京水餃』

セナド広場から新馬路を西に進み、

路地を少し入ったところに

その店はある。

周囲には他にもレストランが集まっていて、

各店の客引きたちが声をかけてくるが、

私は脇目も振らずにその水餃子屋を目指した。

着いてみると、

外観から ガラス越しに見える店内の様子まで、

15年前と何も変わっていないように見える。

何だか少しホッとした気分だ。

ガラス戸越しに店内を覗くと、

中にいた眼鏡をかけた細身の若者が声をかけてきて、

手招きで迎え入れてくれた。

すると、私が日本から来た観光客だと一目で見抜いて、

「日本人ですか?」と日本語で聞いてきた。

「そうだよ。」と答えると、

彼は 私を席に案内するとともに、

汗を拭くようにとティッシュを何枚か渡しながら

人懐こい笑顔を向けてくる。

なんとも愛嬌のある青年だ。

気を良くして案内された席に座り、

ニラ入りの水餃子20個と青島ビールを注文する。

15年前当時、うる覚えではあるが、

水餃子一皿が 日本円で300円くらいだった記憶がある。

とにかくその安さと、それに見合わない量に驚いたものだ。

今はさすがに値上がりしていて、

一皿が 38パタカ(=約700円)とのこと。

それでも いざ出てきたニラ水餃子は

とんでもなくボリューミーで、

15年前に食べた時と全く同じ内容だった。

味の方も いかにも老舗の街中華といった素朴な味付けで、

ビールとの相性も抜群!

腹もパンパンに膨れたころで会計を済ませ、

『北京水餃』
ニラ水餃子
ボリューミー
ボリューム十分な『北京水餃』のニラ水餃子。
この量で38パタカ(約700円)。もちろん味も絶品!

帰りがけに件の青年に、

「美味しかったよ!」と広東語で伝えると、

日本語で、

「ありがとう!」と返してくれた。

普段から日本人の客もよく来るのだろう。

とてもほっこりした気分で

宿に戻った。

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~ 香港、マカオ編(6日目)Part② に続く ~

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