弧旅 #212 (番外編) 香港、マカオ

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大小タイサイ で勝負! 

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「私なりの攻略法がある!」とは言ったものの、

これは私が考え付いた方法ではない。

沢木耕太郎著の『深夜特急』マカオ編にて、

作中の ‶私″が編み出した方法を

受け売りで実践しているだけだ。

しかし、これが意外なほど勝率が良い。

簡単に言うと、

ここぞというタイミングでゾロ目に賭けて

大勝ちするというやり方だ。


大小タイサイ は一見すると当たる確率は2分の1のように思えるが、

実際の確率はそれよりも若干低くなる。

ゾロ目の存在があるからだ。

3つのサイコロを振って出るゾロ目は、

①①①、②②②、③③③、④④④、⑤⑤⑤、⑥⑥⑥ の

6通り。

出目の種類は 6×6×6=216通りだから、

確率は 6/216、

つまり 36回勝負すれば、

1回は当たる計算だ。

配当額は24倍だから、

ゾロ目に賭けるのは客側にとっては不利とも言えるが、

てしてギャンブルには

流れというものがある。

その流れをつかんで ゾロ目に賭けることが出来れば、

通常の配当金(1/2)でちまちま張っていたのでは

なかなか辿り着けない金額を

一気に稼ぐことが出来るのだ。


二つの 大小タイサイ の卓の過去の出目をモニターで確認しながら、

勝負の時を見極める。

ゾロ目が出るタイミングを見極めるとは言っても、

良いタイミングはそうそう来るものではない。

まずは賭場の流れをつかもうと、

普通に大小の二択に賭けながら様子を見る。

片方の卓で、小、小、小 の後、

大、大と ‶大″が2回続いていた。

流れ的に次は ‶大″が出そうなのだが、

あえて(?)裏をかいて ‶小″に$200をBet。

(何が ‶あえて″なのかは本人にも謎だが、

そういった勘のようなものも

時には必要なのだ。)

しかし、これを見事に外してしまう。

この卓は、これで ‶大″が3回続いた訳だ。

この流れに乗って

今度は ‶大″に張ると、

これは当たって

$200 がそのまま返ってきた。

これで振り出しに戻った訳だ。

しかし、一回勝負するのに

$200(=約3700円)が懐から出たり入ったりするのだから、

無造作に賭けていたのでは

あっという間に破産してしまうことになる。

一旦気持ちを落ち着けて、

以降は少し慎重に張ることにした。


しばらくは ‶″を続けて

良きタイミングを計る。

その間 フリードリンクを飲んだり、

給仕が配っているケーキを食べながら

その時を待つ。

一度、大小の二択勝負で外してしまい、($200)

残りは$100チップが3枚。($300)

ふと、右側の卓に

しばらくゾロ目が出ていないことに気付いた。

モニターを見る限り、

この十数回 ゾロ目が出た形跡はない。

左側の卓では2度ほどゾロ目が出ているのに、

こうも出ていないのは不自然だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

確率的に言えば、

そろそろゾロ目が出てもおかしくない頃合いだろう。

そう思い、大、大、小、小、大、大、と続いたところを、

ゾロ目に$100をBet。

しかし、これは ただの ‶小″が出て外れ。

流れからすれば、次は ‶小″が出そうだが、

あえてここは もう一度ゾロ目に$100。

しかし今度の目は ‶大″。

またもや外れてしまった上に、

出目の流れも途切れてしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・

これで残るチップは1枚のみ($100)

ここで少し冷静になっても良かったのだが、

負けが込んだせいで小さな焦りが出てしまった。

〈ここで一度 ‶″をしてゾロ目が出たら、

自分は後で後悔するだろう!

ここは行くしかない!〉

そう頭によぎった次の瞬間、

最後の$100チップをゾロ目にBetしていた。

しかし・・・

残念ながら、出た目はゾロ目ではなく

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ただの ‶大″。

・・・・・・・・・・・・・・・

完敗だった。

これで、軍資金である$500(約9250円)は

すべて使い切ってしまった。

時間にして わずか1時間程度。

あっという間の出来事だ。

カジノに来たのはかなり久し振りだったが、

その恐ろしさを改めて実感した。

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