中村俊輔 永遠のファンタジスタ #2

サッカー
中村俊輔

日本のファンタジスタ

一方、同時期の日本のファンタジスタはどうだろう。

真っ先に思い浮かぶのが 中田英寿、小野伸二 の2人だ。

中田は俊輔の2学年上で、

若くして当時世界最高と謳われたイタリアのセリエAに移籍し、

1年目からチームのエースとして活躍。

瞬く間に世界に名前が知れ渡っていった。

この頃の中田は、俊輔のみならず

全日本人プレイヤーの目標でもあった。

日本ではキラーパスの出し手として取り上げられることの多かった中田だが、

イタリアに渡ってからクローズアップされたのは

意外にも、その日本人離れしたフィジカルと、

ドリブルでの推進力だった。

彼を純粋なファンタジスタと呼べるかどうかは

意見が分かれるところだが、

トップ下として非常に完成された、

クリエイティブな選手であったことに

疑う余地はないだろう。


そして、もう一人のファンタジスタ 

小野伸二 は 

俊輔の1つ年下で、いわゆる黄金世代の代表格であった。

高校時代からすでに ‶ 天才 ” の名をほしいままにし、

全国区の名声を得ていた小野は、

18歳でフランスワールドカップに出場し、

その後 オランダのフェイエノールトに移籍、

ヨーロッパリーグの前身 UEFAカップ で優勝するなど、

順調なキャリアを築いていた。

シドニーオリンピック予選の フィリピン戦 で負ったケガの影響で、

キャリアを通じて 持っていた才能を十二分に発揮したとは言い難いが、

やはりその技術とイマジネーションは、

ファンタジスタと呼ぶに相応しいものであった。


彼ら2人以外にも、タレント豊富だった

黄金世代( ゴールデンエイジ )とその前後の世代だが、

小笠原満男は オールラウンダー、

本山雅志 はドリブラー、

ヤットこと 遠藤保仁 はコンダクター、

少し下の 松井大輔( テクニシャン )、中村憲剛( パサー )、など

ファンタジスタとは少し毛色の違う才能を各々持っていたように思う。

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