孤旅 #99 フランス

パリ 焼き餃子 青島ビール 一人旅
青島ビールと焼き餃子 / パリ市内

ノートルダム大聖堂と焼き餃子

フランス
パリ
ノートルダム大聖堂
ノートルダム大聖堂 / パリ

時間を忘れて鑑賞していると、

いつの間にか3時近くになっていた。

美術館を後にし、まだ時間もあるので

歩いて行けそうなノートルダム大聖堂へ向かってみる。

地図で見ると目と鼻の先にあるように見えるが、

実際歩いてみると30分くらいかかった。

けっこう良い運動になったので、

聖堂の前の広場の ちょっとした段差のあるところで休憩し

息を整えていると、

突然 警察隊がぞろぞろと現れて

広場を包囲し全面封鎖してしまった。

私を含め、広場で写真を撮っていた他の観光客も

皆追い出される形でセーヌ川沿いに追いやられてしまったので、

仕方なく そこでしばらく様子を見ることにした。

もうそろそろ帰ろうかと思い始めたところで

突如封鎖は解かれ、

あれほどいた警察隊は

あっと言う間に 跡形もなくいなくなってしまった。

あれはいったい何だったのだろうか?

テロの予告でもあったのか、

それとも要人の急な訪問だったのか。

そう言えば、つい何日か前に

このノートルダム周辺で

テロ未遂犯を捕まえたニュースを見た気がする。

やはりヨーロッパの都市は

まだまだ物騒なところが多いのかもしれない。


聖堂内部の見学を終え、帰りがけに

珍しく餃子の店を見付けたので

入ってみることにした。

中国系の顔をした店員に英語で話しかけてみるが

案の定通じていないようで、

話す言葉も中国語なのかフランス語なのかすら

判然としない。

とにかく雰囲気でメニューを見ながら頼んでみると、

店員がしきりに、

「 ジャポン?」と聞いてくる。

「 そうだ。」と答えると、

待つこと数分、店員が手にしていたのは

何と焼き餃子だった。

海外で餃子を頼むと

水餃子か蒸した点心風の物がほとんどで、

それは中国や台湾、香港などでも一緒だった。

もちろん味自体悪くないのだが、

焼き餃子が一般的な日本人の私からすると

何となく物足りなさを感じていた。

それが まさかこのフランスで

焼き餃子を食べる機会にありつけるとは

想像していなかったのだ。

この店員は、日本人は焼き餃子が好きだと知っていて

何度も私に「 日本人か?」と確認していたのだ。

出てきた餃子は シンプルながらもとても懐かしい味で、

久々に飲む青島ビールともよく合った。

勢いでもう一皿頼もうかとも思ったが、

昨日から食事にお金をかけ過ぎていることに気付いて、

ここは我慢することにした。

俳優の荒川良々に似た風貌のその店員に、

「 マイタン!( お勘定!)」と中国語で言うと、

「 スー・イー( 十・一 = €11 )」と

これも中国語で返してくれた。

餃子の感想を聞かれたので、

「 日本で食べた時のように美味しかった。」と言うと、

店員は納得したのか 少し嬉しそうな表情になった。


ほろ酔いになりながら帰路に就き、

やはりまだ小腹が空いていたので、

近くのスーパーでレトルトパスタとビールを買って帰った。

ロビーで晩酌をしていると

2杯目のビールで目が回り出して、

しばらくベッドで横になることにした。

( ビールは好きで毎日のように飲むが、

実は酒自体あまり強くはないのだ。)

少し休むと気分も良くなってきたので

シャワーを浴びてスッキリした後、

ロビーでこの日記を書いている。


それにしてもパリは暖かい。

フランス
パリ
ノートルダム大聖堂
セーヌ川
セーヌ川越しのノートルダム大聖堂 / パリ

英国では秋の気配すら感じていたのだが、

また一気に夏に戻ったかのようだ。

これから更に南の方へ下って行くわけだが、

まだしばらく 私の夏は終わらないということなのだろうか。

それなら もう一度海で泳いでみたい気もする。


1日の歩数:27751歩(21.3km)

1日の出費

食費

朝:€2.2(サンドウィッチ)

夕:€13.5(焼き餃子、レトルトパスタ、ビール)

その他

ホステル:£21

入場:€12(オルセー美術館)

雑費:€5.7

合計 約¥6528

€=¥120*当時のレート

イギリス~スコットランド編
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