ブルターニュ公爵城
ナントの町の下調べをほとんどしていなかったので
とりあえず 思うに任せて歩いてみると、
思った以上に都会であることに気付く。
しかも、パリのような乾いた都会ではなく、
何となく暖か味がある町だ。
古い町並みと新しい建物がごっちゃになっていて、
どことなく下町っぽいのは、
貿易港として栄えた歴史があるからかもしれない。
教会や旧市街を周り、
ノートルダム大聖堂に似た建物前の広場まで来ると、
大きな観覧車や 花屋敷にあるようなジェットコースターがあり、
ちょっとした遊園地のようになっていた。
出店も出ていて、
それが聖堂裏の公園まで続いている。
さほど賑わっている風ではないが、
家族連れの姿もチラホラ見受けられる。
出店を冷かしながら歩いて行くと、
公園を抜けたところに 突然立派なお城が現れた。
さほど大きくはないが ちゃんとしたお城で、
城壁があり、門があり、宮殿があった。
内部も自由に見学できるらしく、
とりあえず入ってみる。
とても良い城だ。
丁度良い規模と言うか まるでジオラマのようで、
余計な物が無く、必要なものは揃っているといった感じで、
当時の様子を容易に想像できる。
この広場で決闘が行われたのかな・・とか、
仕事をサボる時この建物のこの辺りに潜んでいたのではないか・・、
などとイメージすると楽しくなってくる。
後で調べたところによると、
この城は ブルターニュ公爵城 と言って
歴史的に有名な「 ナントの勅令 」が発布された場所だそうだ
城壁をグルっと一周しても
20分くらいで見られるくらいの大きさだが、
とても趣きのある場所だった。
こういった思わぬ発見があるから 町歩きは楽しい。
コメント