魅惑のモロッコ
入国審査を終えて 着岸を待つ。
タリファを出港してから、1時間20分ほどで タンジェ港に到着した。
下船時に、先ほど押してもらった
パスポートのスタンプを見せて入国する。
フェリーターミナルの奥に、
今日泊まるメディナ( 旧市街 )が見えるのだが、
明らかに今までの国とは雰囲気が違う。
近くまで歩いて行くと さらにそれを実感する。
城壁に囲まれるように町が存在しているのだが、
まず入り口が何処か分からない。
スマホで調べた地図を入念に見てみると、
少し歩いた広場の端に
小さく狭い入口の門があった。
内部は奥に向かって丘のように登り斜面になっていて、
至る所に狭い道が枝分かれしている。
エジプトのバザールや、スークでも似たような所はあったが、
これほどの規模のものは初めてだった。
そして、すでにフェリーを降りた時から、
色々な人に話しかけられている。
物乞いの子供や、( と言うより 普通の子供が観光客に金をせびりにきているだけか?)
怪しげな客引きが、
頼みもしないのに ひっきりなしに近づいてくる。
私は彼らに 鬱陶しいという素振りを見せながらも、
反対に気分はどんどん高揚してくるのを感じた。
・・・・・・・・・・
「 なんか 懐かしいなぁ・・・。」
・・・・・・・・・・
そう、ここは 以前私が旅した
インドやアラブ諸国( エジプト、ヨルダン )に
そっくりなのだ。
建物の雰囲気からして今までとは違うし、
怪し気な人間も多い。
しかし、ヨーロッパ圏では体験できないようなことがここにはあると、
一瞬で確信出来た。
そして それこそは、
このところヨーロッパの文化に食傷気味だった
私の求めていたものだったのだ。
地図を見ながら 何とか今日の宿まで辿り着いた。
宿のフロントのおじいさんは英語も達者で、
こちらの言いたいことを ほぼ理解してくれた。
部屋に案内されると、
予想以上に小綺麗な整った部屋で驚く。
そうなのだ。
ここタンジェは ヨーロッパからの旅行者の玄関口で、
そういった旅行者のための宿がちゃんとある町なのだ。
つまり、ここはまだまだ序の口という事だ。
さらに田舎の方に行けば、
日本では考えられない宿や、
予想だにしない出来事に出くわすことだろう。
まさに魅惑の国だ。
一旦休憩してから、
明日の移動のための バスターミナルを探しに行くが、
なかなか見つからない。
あきらめて宿に帰る途中のレストランで、
モロッコ初の夕食を取った。
モロッカンスープ ( ハリラ )と、タジン鍋のチキンを食べて
何と日本円で400円弱に過ぎない。
ヨーロッパとの物価の違いに唖然とする。
まったく 今までの節約がバカらしくなってくる。
もっと早目に訪れても良かったくらいだ。
( 夕食は もちろんどちらも美味しくて、余裕で全部平らげた。)
宿に戻って、フロントのおじいさんに聞いてみると、
バスターミナルは、メディナからけっこう離れたところにあるらしい。
明日は、バスターミナルまで
タクシーで向かうことにした。
* 夜 少しメディナの中を散策してみたのだが、
まさに迷路のようで、
いつ道に迷ってもおかしくないくらいだった。
これがフェズやマラケシュなら、
更に ‶ ブッ飛ぶ ” ことになりそうだ。
1日の歩数:25028歩(19.2km)
1日の出費
食費
朝:無し( 朝食込み )
昼:€2.8( 菓子パン )
夕:37DH( タジン・チキン、ハリラスープ )
*DH=モロッコ ディルハム
その他
ホテル:238DH
交通費:€57( バス€20、フェリー€37 )
入場:€4( タリファ城 )
雑費:19DH
合計 約¥10743
€1=¥120、1DH=¥10.5 *当時のレート
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