孤旅 #122 モロッコ

モロッコ シャウエン カスバ アイン門 一人旅
カスバの入口 アイン門 / シャウエン

2016 10月4日( 火 ) Tanjer ~( Chef )Chaouen

シャウエン への移動

モロッコ
タンジェ
Grand Socco
Grand Soccoでタクシーを拾う / タンジェ

モロッコ2日目は、いろいろなところで

この土地の洗礼を受けた。

やはりヨーロッパとは 何もかもが違う。


まず 宿を10時にチェックアウトし、

タクシーが捕まりやすい広場( Grand Socco )に移動。

広場中央の噴水の縁に荷物を置き、

一息ついて どのタクシーが良いかと探っていたところ、

帽子を被った怪しい老人がやって来て

笑いながら こう尋ねてきた。

「 Are you Korean ? 」( お前は韓国人か?)

私は どうせ客引きか何かかと思い、

適当にあしらおうと 冗談のつもりで、

「 アニョハセヨ!」と答えたが、

老人には意味が通じていないらしい。

「 韓国人か?」と聞かれたから韓国語で答えたのに

ノーリアクションはこちらとしても 意味が分からない。

もう一度「 アニョハセヨ!」と言ってやると、

侮辱されたと思ったのか 老人は急に怒り出し、

私に向かって、「 Monkey ! Monkey ! 」と騒ぎ始めた。

とんだ Racism だ!!

さらに老人は去り際に、

「 ウホッ、ウホッ。」といった猿の鳴き声のマネさえしてきたので、

さすがに腹が立ち、私もついムキになって、

「 Shut up!! ○u○kin’ old man!! 」 と言い放つと、

彼は一瞬だけ振り返り 私をジロリと睨んだ後、

そのままどこかへ行ってしまった。


今のはいったい何だったのだろう?

突然やって来て話しかけてきたかと思えば、

急に怒り出して レイシズムの洗礼と来たものだ。

さっきまであんなに友好的だったのに・・。

思うのは、アラブ系の人たちは

怒りの沸点が 異様に低いという事だ。

何かにつけて すぐに喧嘩になる。

以前エジプトに行った時も感じたことだ。

今後は気をつけよう。

変なところで怒りを買わないとも限らない。


タクシーを拾って バスターミナルへ向かう。

ドライバーには最初 30DH( DH=ディルハム、約315円 )と言われて

断ろうとしたが、荷物代も含めてと言われたので、

面倒になって そのまま乗ってしまうことにした。

( 宿のおじいさんから、相場は 15DH と聞いていた。)

バスターミナルは少し離れた場所にあって、

電車駅と隣り合った場所だった。

構内に入り、いくつか並んでいるバス会社の中から

シャウエン行きを見つけ、チケットを購入。

約1時間後の am11:30発で、

料金は 35DH + 荷物代が10DHで 計45DH。(約500円)

その後 すぐに呼ばれてバスに案内され、

ドライバーが荷物を運んでくれた。

エアコンが付いていないので、ひたすらバスの近くで出発を待つ。

ふと見ると、隣りのバスもシャウエン行きらしく、

こちらは am11:00発。

私の乗るバスより出発が30分早い上、

シートもしっかりしていて 内装も綺麗だ。

ヨーロッパからの観光客も

そちらに乗る人が多そうだった。

チケットを買う時 即決しすぎたかと

一瞬後悔しかけたが、

もしかしたら、あちらの方が幾分か料金が高いのかもと思い直し、

納得することにした。


出発時間が迫ってきたので、車内に移動し席に着くと、

なるほど、なかなかのオンボロさ加減で、

インドで乗ったバスを思い出した。

こういうのも かえって面白いかもしれない。

バスは時間を過ぎても なかなか出発せず、

15分ほど過ぎてから ようやく走り出した。

出発した後も、駐車場を出るまで

車掌が入口のドアをあけたまま、

「 シャウエン!!、シャウエン!!」と、

モロッコ
タンジェ
バス
バスの前で出発を待つ / タンジェ

大声で客引きをしている。

やはり、ヨーロッパとは何から何まで違うのだ。

だがどこかで、この絶妙なユルさを

心地良く感じてきている自分がいた。

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