孤旅 #125 モロッコ

モロッコ フェズ ブー・ジュルード門 一人旅
ブー・ジュルード門( ブルーゲート ) / フェズ

2016 10月7日 (金) Shouene ~ Fez ( Fes )

迷宮都市フェズ

モロッコ
シャウエン
フェズ
荒野
バスはひたすら荒野を走る。

9時ごろ起きて荷造りをし、

10時に部屋を出る。

出掛けに部屋の鍵を返しに スタッフのマジードに会いに行くと、

宿代を払えと言う。

初日に尋ねた時には、ネット決済で済んでいると聞いていたので、

若干腹立たしくもあったが、

時間も迫っていたので 渋々お金を渡した。

とんだ時間のロスだ。

バスターミナルには案外早く着いた。

二つあった フェズ行きの便のうち

CTMという国営の方のチケットを購入。

バスは am10:45 発だったが、少し遅れてやって来た。

国営だけあって立派な車両で、

乗客には外国人旅行者も多かった。

エアコンも良く効いていて、なかなか快適だ。


バスは途中で一旦休憩を挟み pm3:00 ごろ フェズに到着。

プチタクシーという クーペを改装したようなタクシーで、

スマリン門というところまで行ってもらう。( DH10 )

昨日ネットで調べた、日本人御用達の宿へ行ってみるが、

あいにく個室は塞がっていた。

宿の主人に、

「 ツインの部屋に日本人が泊っているから、

シェア出来るか聞いてみるか?」

と言われたが、

いずれにしても相部屋には抵抗があるし、

相手も一人がいいと思っているかもしれないので、

あきらめて 他の宿を探すことにした。

早々にあきらめたのには、宿の主人が、

「 ここなら Wi-Fi も使えるし、他の宿はウチより相当高いヨ。」

と引き留めてきた時の言い方が、

何か勝手な言い分で 少し癇に障ったのもあった。


とりあえず、宿がたくさんあるという

Bab.Bou jeloud ( ブー・ジュルード門 )というところまで歩いて向かう。

けっこうな坂を上り、道を尋ねながら何とか近くまで来たところで、

少しずつ雨が降り出してきた。

〈 嫌な展開だな・・・。〉と思っていると、後ろから、

「 マイ フレンド!!」

と客引きに声をかけられた。

私の一番嫌いな呼びかけ方だ。

初めて会う人間が 友人である訳が無い。

いつもならそのまま無視して行ってしまうところだが、

あいにく初めて来る場所だし、土地勘も全くないので、

とりあえず 勝手に先導するその男に付いて歩いて行く。

男は予想通り 宿を紹介してきたが、

宿代が150DH だという。( 約1600円 )

私は 泊まる場所は1000円以内に収めたかったので、

「 80~90DH なら良いよ。」と返すも、

150DH 以下にはならないと言う。

男は、「 部屋だけでも見に来い! 」

と食い下がってくるので、仕方なしに付いて行くと

ひと際大きな広場に出た。

奥の方にイスラム風の立派な門が見える。

どうやら、さっきのスリマン門ではなく、

こちらがフェズのメインの入口に当たるらしい。

( ブー・ジュルード門 、別名:ブルーゲート )

門の前まで来ると、

男はそこに座っていた若い男に私を当てがって

あっさりと どこかへ行ってしまった。

さっきの男は仲介をするだけで、

本当の宿のスタッフはこちらの若い男の方らしい。

案内されるままに付いて行くと、

路地を少し入ったところの宿に着いた。

1階の窓のない部屋だったが、

トイレもシャワーも付いていて、

エアコンは無いが、代わりにシャワー室のファンが回っているので

空気の循環は良さそうだ。

それほど悪くない印象だったので、

ここから値段の交渉に入る。

1000円以内に収めたい私だったが、

それを若い男に伝えると、

「 90DH、100DH は ホテルではなくてホステルの値段だ。

個室じゃなくて シェアルームだよ!」

と言われてしまった。

確かに 昨日ネットで調べた時も、

一番安い宿でも $15くらいが相場で、

それもドミトリー( 相部屋 )だった気がする。

さっき満室だったスリマン門の宿も

メディナの中心からは少し離れているし、

大都市だと 全体的な物価が案外高いのかもしれないと少し弱気になり、

モロッコ
フェズ
街並み
フェズの街並み

4日間連泊する条件で 一泊 125DH ( 約1300円 )で手を打つことにした。

一旦落ち着いてみると

ベッドも大きくて シャワーも温水が出るし、

トイレも個別に付いている。

窓が無いのはちと不満だが、メディナにも近く、

そんなに悪くない宿のようにも思えてきた。

フェズでの散策は ここを起点にするとしよう。

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