
2016 10月7日 (金) Shouene ~ Fez ( Fes )
迷宮都市フェズ

9時ごろ起きて荷造りをし、
10時に部屋を出る。
出掛けに部屋の鍵を返しに スタッフのマジードに会いに行くと、
宿代を払えと言う。
初日に尋ねた時には、ネット決済で済んでいると聞いていたので、
若干腹立たしくもあったが、
時間も迫っていたので 渋々お金を渡した。
とんだ時間のロスだ。
バスターミナルには案外早く着いた。
二つあった フェズ行きの便のうち
CTMという国営の方のチケットを購入。
バスは am10:45 発だったが、少し遅れてやって来た。
国営だけあって立派な車両で、
乗客には外国人旅行者も多かった。
エアコンも良く効いていて、なかなか快適だ。
バスは途中で一旦休憩を挟み pm3:00 ごろ フェズに到着。
プチタクシーという クーペを改装したようなタクシーで、
スマリン門というところまで行ってもらう。( DH10 )
昨日ネットで調べた、日本人御用達の宿へ行ってみるが、
あいにく個室は塞がっていた。
宿の主人に、
「 ツインの部屋に日本人が泊っているから、
シェア出来るか聞いてみるか?」
と言われたが、
いずれにしても相部屋には抵抗があるし、
相手も一人がいいと思っているかもしれないので、
あきらめて 他の宿を探すことにした。
早々にあきらめたのには、宿の主人が、
「 ここなら Wi-Fi も使えるし、他の宿はウチより相当高いヨ。」
と引き留めてきた時の言い方が、
何か勝手な言い分で 少し癇に障ったのもあった。
とりあえず、宿がたくさんあるという
Bab.Bou jeloud ( ブー・ジュルード門 )というところまで歩いて向かう。
けっこうな坂を上り、道を尋ねながら何とか近くまで来たところで、
少しずつ雨が降り出してきた。
〈 嫌な展開だな・・・。〉と思っていると、後ろから、
「 マイ フレンド!!」
と客引きに声をかけられた。
私の一番嫌いな呼びかけ方だ。
初めて会う人間が 友人である訳が無い。
いつもならそのまま無視して行ってしまうところだが、
あいにく初めて来る場所だし、土地勘も全くないので、
とりあえず 勝手に先導するその男に付いて歩いて行く。
男は予想通り 宿を紹介してきたが、
宿代が150DH だという。( 約1600円 )
私は 泊まる場所は1000円以内に収めたかったので、
「 80~90DH なら良いよ。」と返すも、
150DH 以下にはならないと言う。
男は、「 部屋だけでも見に来い! 」
と食い下がってくるので、仕方なしに付いて行くと
ひと際大きな広場に出た。
奥の方にイスラム風の立派な門が見える。
どうやら、さっきのスリマン門ではなく、
こちらがフェズのメインの入口に当たるらしい。
( ブー・ジュルード門 、別名:ブルーゲート )
門の前まで来ると、
男はそこに座っていた若い男に私を当てがって
あっさりと どこかへ行ってしまった。
さっきの男は仲介をするだけで、
本当の宿のスタッフはこちらの若い男の方らしい。
案内されるままに付いて行くと、
路地を少し入ったところの宿に着いた。
1階の窓のない部屋だったが、
トイレもシャワーも付いていて、
エアコンは無いが、代わりにシャワー室のファンが回っているので
空気の循環は良さそうだ。
それほど悪くない印象だったので、
ここから値段の交渉に入る。
1000円以内に収めたい私だったが、
それを若い男に伝えると、
「 90DH、100DH は ホテルではなくてホステルの値段だ。
個室じゃなくて シェアルームだよ!」
と言われてしまった。
確かに 昨日ネットで調べた時も、
一番安い宿でも $15くらいが相場で、
それもドミトリー( 相部屋 )だった気がする。
さっき満室だったスリマン門の宿も
メディナの中心からは少し離れているし、
大都市だと 全体的な物価が案外高いのかもしれないと少し弱気になり、

4日間連泊する条件で 一泊 125DH ( 約1300円 )で手を打つことにした。
一旦落ち着いてみると
ベッドも大きくて シャワーも温水が出るし、
トイレも個別に付いている。
窓が無いのはちと不満だが、メディナにも近く、
そんなに悪くない宿のようにも思えてきた。
フェズでの散策は ここを起点にするとしよう。
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