2016 10月16日 （日） Hassi Labiad （ Merzouga ）
砂漠地帯の猫カフェと子供たち（ ハシラビード １日目 ）
＊ 昨日の夜行バスで辿り着いた この小さな集落は、
有名なメルズーカの手前の街で、
正確には ハシラビード（ Hassi Labiad ）という地名らしい。
紛らわしいので 今後は
ハシラビードで統一して記載することとする。
昨日の日記を書き終えて、
部屋でまったりしようにも
停電のせいか どうにも落ち着かない。
スタッフに聞いたところ、近くの発電所のトラブルで
午後の２時までは復旧しないとのこと。
暗いと洗濯も出来ないので
仕方なく フラフラと町へ繰り出した。
町にはちょっとした広場があって、
その周りに２、３商店がある以外は閑散としている。
とりあえず そのうちのコンビニっぽい店に入り、
オレンジジュースと とんがりコーンのチーズ味（ 海外版 ）を買う。
店番の男は 片言だが少しだけ日本語が話せた。
この辺りは 普段から日本人と韓国人の観光客が多いらしい。
少し道を奥まったところのカフェに入り、
昼食にサンドウィッチを頼む。
この店は 現地の人と結婚した日本人の女性が切り盛りしているらしく、
１階がカフェ、２階が宿になっているようだ。
店には 猫が４匹ほどいて、
客の頼んだ食べ物を常に狙っている。
モロッコではお馴染みの風景だ。
（ まるで 猫カフェのようだ。）
食事を終え いつものように猫を手懐けていると、
女将の娘のエマ（ ３歳くらいか？）が
まだ小さい子猫を追い回している。
木の枝のようなもので子猫のお尻を突いたり、
尻尾を乱暴に掴んだりしているので、
子猫を手元に呼んで 保護してあげた。
血気だったエマは不満げだったが
猫のあやし方を教えると 少し静かになった。
彼女は モロッコ人と日本人とのハーフ（ ダブル ）だが、
見た目はどちらかと言うと 旦那さんの方に似たようだ。
日本語もなかなか上手なようで、
話し始めると 母親と同じ関西弁のイントネーションだったのには驚いた。
こちらの言葉で書かれた絵本を持って来たと思えば、
「 猫にあげる！」と言っては 子猫に本体ごと押し付けるので、
私はそれを防いでやらなければならなかった。
しばらくすると子猫は、
小さな乱暴者から解放されたことで安心したのか
私の膝の上で眠り始めた。
エマは、最終的に 猫に狼藉を働いたことを母親に注意された挙句、
家の方に連れていかれてしまった。
私もしばらくして席を立つことにした。
サハラツアーから戻ったら、
もう一度くらい エマと猫たちに会いに来てもいいかなと思った。
空腹も満たされたので 部屋に戻ろうとすると、
広場にいた子供たちが盛んに話しかけてくる。
私が手にしている ジュースやお菓子を
一口でいいから分けてくれと言っているようだった。
私は 最初、「 ダメ！ダメ！」というジェスチャーをして
追い払おうとしたが、
何人かの子供は そのまま宿の近くまで付いてきてしまった。
一群の中に、７～８歳くらいの女の子２人組がいて、
さっきから ものすごい形相で私を睨んでいる。
何事かと問うと、何のことは無い
やはりその娘たちも お菓子を分けて欲しいだけのようだ。
（ 親の仇のように睨んでくるから、
知らずに何か悪い事でもしてしまったのかと思った。）
仕方なく 少し離れたところで袋を開け、
１人につき ４欠片づつ 渡してあげることにした。
子供たちは、もらえるにしても
せいぜい１欠片くらいだろうと思っていたのか、
一瞬、「 えっ！こんなに！」という表情になったが、
少しすると また次の手が伸びてくる。
さすがに全部上げる気はなかったので、
その場にいる何人かに行き渡ったところで
引き上げることにした。
それにしても、ここの子供たちは
だいぶ貧しい環境で生活しているらしい。
お金ではなく、食べ物を直接ねだられるというのは久しぶりで、
以前訪れた インドのブッダガヤの子供たちを思い出した。
ただ、お金を直接上げるよりは
モノを上げた方が 何となく健全な気がする。
お菓子をもらって 嬉しそうにしている彼らの表情を見ると、
こちらも嬉しくなる。
しかし、やはりここでも貧富の差というのは
確実に存在しているのだ。
その後は、一度 夕陽を見に
宿の裏の砂漠地帯を軽く散歩した以外は
特に何もせずに過ごし、
夕食はホテル付きのものを食べた。
明日の朝は早い。
今日は早目に床に就くとしよう。
１日の歩数：９６４８歩（7.3ｋｍ）
１日の出費
食費
昼：25DH（野菜サンド）
＊朝、夕はホテル付き
その他
ホテル：150DH
雑費：19DH（ジュース、とんがりコーン）
合計 ￥2037
１DH＝￥10.5 ＊当時のレート
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