孤旅 #145 モロッコ

モロッコ トドラ峡谷 トレッキング 一人旅
山頂付近に積み上げられた石( ケルン ) / トドラ峡谷

2016 10月26日 (水) Todora Gorges

トレッキング ( トドラ峡谷5日目 )

モロッコ
トドラ峡谷
トレッキング
登山道
トドラ峡谷のトレッキングロード

今日は11時頃から トレッキングに出掛けた。

・・・・・・・・・・・・・・・

まずは歩いて峡谷に向かう。

土産物屋の並ぶエリアを抜けたところに

山道へ続く入り口があった。

山道はゴツゴツとした石が転がっていて歩きづらく、

昨日の雨のせいで大量の水が流れた跡が筋になり、

どれが本当の道か分からない。

少し歩くごとに辺りを見渡して、

本当に正しいルートか確認しなければならなかった。

途中、なかなかに急な勾配を登る。

険しい道を進んで行くと

頭上遥か上に見えた大きな岩も

だいぶ間近に感じられるようになってきた。

やっと 目印にしていた岩まで到達。

岩を回り込むと 大きく開けた場所に出た。

ここがいわゆる山頂部分らしい。

谷の遥か向こうに ティネリールの町が見える。

道を左に折れて下って行くと、

すり鉢状の地形になった山の中腹部分に

現地人の住む集落があった。

集落とは言っても、

山肌を掘った洞窟のような居住空間 (?)

がいくつかと、

モロッコ
トドラ峡谷
トレッキング
集落
道中で現地人の集落を発見 / トドラ峡谷

テントが一つ建っているだけで、

まるで人の気配がない。

観光客が立ち寄るような雰囲気ではなく、

何かのトラブルに巻き込まれるのも嫌なので、

テントの脇を そそくさと素通りする。


今日は、同宿のタケル君やティアゴたちも、

私より1時間ほど早く

トレッキングに出ていた。

そのうち追いつけるかと思っていたが、

まるで姿が見つけられない。

すり鉢状の斜面を登っていると、

反対側の斜面の上の方から

日本人の声が聞こえてきた。

見ると 遥か頭上に、

タケル君、ケンジ君、ティアゴの3人の姿が見えた。

彼らがいるのは、

私がいる場所よりだいぶ上の方で、

ここに来るまでにも かなりの体力を使っていた私は、

とてもそこまで行く気力も体力もなかったので、

山の裏側に回って先を急ぐことにした。


ゴツゴツとした岩の並ぶ斜面を降りて行くと、

深く長い峡谷に出た。

足場の悪い道を、

何度もコケたりつまずいたりしながら

下って行く。

スニーカーが擦り切れて

底がだいぶ薄くなっているため、

モロッコ
トドラ峡谷
トドラ谷
トレッキング
谷を下ってくると 宿の近くの川辺に出た。

小さな石が足に直接当たって とても痛い。

峡谷の沢の部分を降りて行くと、

やっとのことで 宿があるトドラ谷の近くまで辿り着いた。

先日洗濯をした川辺に出て 小さな橋を渡ると、

ゲストハウスの前の側道に出る。

とりあえず、いつもの商店で

昼食用のインスタントラーメンと卵を買い、

宿へ戻った。


シャワーを浴びると

だいぶすっきりとした気分になった。

キッチンで先程買ったラーメンを調理して食べる。

しばらくすると、タケル君たち一行も帰って来た。

彼らは到着するとすぐ、

ティネリールの町に買い出しに出掛けて行った。

・・・・・・・・・・・・・・・

午後5時前に、マリエさんが帰って来た。

今日の彼女は 終日我々とは別行動で、

谷で有料のクライミング体験をした後、

トレッキングも済ませてきたらしい。

彼女は これから宿を出発して、

ティネリールから夜行バスでフェズへと向かい、

翌朝のフェズ到着後、

すぐにシャウエンに移動するそうだ。

マリエさん曰く、

「 疲れたまま移動した方が、夜行バスの中でよく眠れて良い。」

とのこと。

細い体の割りに 本当にタフな女性だ。


マリエさんが出発する前に、

今更ながら、メールアドレスを交換しておいた。

自分が帰国したら 必ず帰国メールをすると約束し、

皆でティネリール行きのミニバスに乗る

彼女を見送った。

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マリエさんに関しては、

ハシラビード( メルズーカ )から一緒だったが、

何となく 私がこの宿に連れてきてしまったような

気がしていた。

ハシラビードの宿では日本人が少なく、

たまたま同郷ということで仲良くしてくれたのが

マリエさんだった。

このトドラに来る際にも

その流れで 同じ宿になったのだが、

こちらに来てからは他の日本人もいたので、

そこまで頻繁に絡むこともなく、

各々のんびりと 自分たちのペースで過ごしていた。

マリエさんも、この のんびりとした時間を

十分楽しんでいた様子だったが、

割りと賑やかな連中が多い中、

個室だったこともあってか、

一人でいることが多かったマリエさんに

あまり絡めなくて申し訳ないような気持ちが

無くも無かった。

( 考えすぎかもしれないが・・・。)

日程的に そろそろ移動しなければならず、

数日後には帰国するというマリエさんは、

まだしばらく帰国する予定のない私が羨ましいと

何度も繰り返し言っていた。

ただ、彼女も、

予定をだいぶ伸ばして留まるくらいには、

この宿での時間を満喫していたようだ。

帰国後、または

今後どこかの旅先で会うこともあるかもしれない。

その時は、何か美味しいものでも

ご馳走することにしよう。


今日の夕飯は

久々に食べるタジン鍋だった。( タジン・キョフテ )

タケル君たちに分けてもらい、

ビールも久々に飲んだ。

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トドラ峡谷
トレッキング
山羊
トレッキング中 山羊に遭遇。

食後、同宿のメンバーと まったり過ごす時間。

何となく離れがたいこのトドラだが、

明日 もう一日くらいゆっくりして、

明後日には出発しようかと思う。

それも あくまで予定の話だが・・・。


1日の歩数:21533歩(16.5km)

1日の出費

食費

昼:8.5DH(インスタントラーメン、卵)

その他

ゲストハウス:150DH(朝夕食込み)

雑費:55DH(ビール×2、水)

合計 約¥2242

1DH=¥10.5 *当時のレート

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