2016 8月14日(日) Dusseldorf ( ↔ Dortmund ) ①
ドイツスーパーカップ バイエルン・ミュンヘン × ボルシア・ドルトムント ( 試合当日 )
今日はとにかく長い一日だった。
本当に長かった。
朝起きてすぐ、今日行われる
ドイツスーパーカップ*〈 バイエルン 対 ドルトムント 〉
のオンラインチケットのサイトを確認する。
( *ドイツスーパーカップ・・・昨シーズンの国内でのリーグ戦とカップ戦の勝者が
新シーズンの直前に対戦する毎年恒例の公式戦。
昨季はバイエルンが2冠を制したため、
今回はリーグ2位だったドルトムントとの対戦となる。)
数日前からトライしていて全く反応が無かったのだが、
一枚空きがあるという表示。
しかし何度クリックしても、
「 郵送方法が無い為発券出来ません。」
といったメッセージが出てきて 先に進めない。
何度かやってみるが どうも無駄だという事が分かった。
試合は今日の夜、ドルトムントのホームスタジアムで行われる。
迷うところだが、
とりあえず当日券目当てで現地に行ってみることにした。
まず駅でドルトムント行きのチケットを買う。( 片道€18!)
売店で買ったピザパンとコーラで朝食を済ませ
特急に乗り込んだ。
しかし 買ったチケットが特急料金が付いてないものだと気付き
あわてて次の駅で鈍行に乗り換えた。
しばらくは何もなく過ごしていたのだが、
どうにも腹の具合がおかしい。
今朝ホテルを出る際、確かに便意はあったのだが
大丈夫だろうと高を括って そのまま出発したのがいけなかった。
しかも車両にトイレが付いていないタイプときている。
仕方なく ボーフムの駅で途中下車し
何とかギリギリでトイレに駆け込んだ。
本当にギリギリだった。
何なら例のモノがお尻から少し顔を覗かせていた・・・・・気配を感じた。
間に合ったのは奇跡と言って良かった。
危うく遠い異国で人生最大級の恥を晒すところだった。
今後を予感させる良くない展開だ。
それでも1時過ぎにはドルトムント駅に到着。
駅前のファンショップを覗いたり 町中を少し散策して、
2時頃から歩いてスタジアムへ向かう。
少し迷いながらも、3時頃にはドルトムントのホームスタジアム
ジグナル・イドゥナ・パルクに到着した。
周辺を歩いて一通りスタジアムの外観の写真を撮り、
チケットオフィスを覗いてみるも 誰も並んでいる様子がない。
実際、当日券が出るのかどうかも分からない。
ファンショップの店員( 警備員 )に聞いても
英語が通じないのか 私の発音が悪すぎるのか
全く要領を得ない。
こうなったらキックオフの時間ギリギリまで待って、
余っているチケットを持ったサポーターを探し出し、
言い値で譲ってもらおうかと思い 辺りをブラブラしていると、
中東かトルコ系の怪しい男に声をかけられた。
もちろん男がダフ屋だとすぐに分かったが、
どうしても手に入らない時の最終手段と思っていたので、
相手にしないつもりでいた。
相場が知っておきたかったので 一応値段だけ聞いてみると、
一枚 €150 とのこと。
しかも席は2階ではあるが、ゴール裏やコーナー付近ではなく
バックスタンドのほぼ真横から見られる席だと言う。
先ごろのEUROの時に €200 越えのチケットを経験しているだけに、
意外に安いなと感じてしまう。
試しに交渉してみる。
こちらは €80 から始めて、徐々に互いの妥協点を擦り合わせていく。
アジア諸国や中東で学んだ交渉術だ。
何度かラリーを交わし、最終的に €115 で手を打つことにした。
他を当たればもっと安いチケットに出くわすかもしれないが、
実際本当に手に入るまでは不安だし、
座席もかなり好条件なので
この値段なら悪くないのではと思えたからだ。
偽造チケットではないことを十分確認して、
( 肉眼で見て判別出来るかは別としてだが・・・)
そそくさと支払いを済ませた。
一応これでチケットの心配は無くなった。
( 偽造チケットの疑いはまだ消えていないが・・・)
近くに出ている急造のファンショップでホーム用のゲームシャツを購入。( €40 )
早速着てみる。
今まで第三者感覚だったのが 急に当事者意識が出てきて、
俄然テンションが上がってくる。
一旦駅まで戻って エビバーガーとビールを買い
駅前の広場付近で早目の夕飯を取っていると、
私を見かけた現地のサポーターに、
「 シ~~~ンジィ・カッガ~~~ワァ!!!」
と声をかけられた。
私と香川との共通点は、同じ日本人と言うだけなのだが、
まんざらでもない気分だ。
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