孤旅 #68 ドイツ

ドルトムント ジグナル・イドゥナ・パルク 一人旅
スタジアム周辺の様子 /ジグナル・イドゥナ・パルク

2016 8月14日(日) Dusseldorf ( ↔ Dortmund ) ①

ドイツスーパーカップ バイエルン・ミュンヘン × ボルシア・ドルトムント  ( 試合当日 )

ドイツ
ドルトムント
ボルシア・ドルトムント
ドルトムント駅周辺のサポーターたち
ドルトムント駅周辺のサポーターたち

今日はとにかく長い一日だった。

本当に長かった。


朝起きてすぐ、今日行われる

ドイツスーパーカップ*〈 バイエルン 対 ドルトムント 〉

のオンラインチケットのサイトを確認する。

( *ドイツスーパーカップ・・・昨シーズンの国内でのリーグ戦とカップ戦の勝者が

新シーズンの直前に対戦する毎年恒例の公式戦。

昨季はバイエルンが2冠を制したため、

今回はリーグ2位だったドルトムントとの対戦となる。)

数日前からトライしていて全く反応が無かったのだが、

一枚空きがあるという表示。

しかし何度クリックしても、

「 郵送方法が無い為発券出来ません。」

といったメッセージが出てきて 先に進めない。

何度かやってみるが どうも無駄だという事が分かった。

試合は今日の夜、ドルトムントのホームスタジアムで行われる。

迷うところだが、

とりあえず当日券目当てで現地に行ってみることにした。


まず駅でドルトムント行きのチケットを買う。( 片道€18!)

売店で買ったピザパンとコーラで朝食を済ませ

特急に乗り込んだ。

しかし 買ったチケットが特急料金が付いてないものだと気付き

あわてて次の駅で鈍行に乗り換えた。

しばらくは何もなく過ごしていたのだが、

どうにも腹の具合がおかしい。

今朝ホテルを出る際、確かに便意はあったのだが

大丈夫だろうと高を括って そのまま出発したのがいけなかった。

しかも車両にトイレが付いていないタイプときている。

仕方なく ボーフムの駅で途中下車し

何とかギリギリでトイレに駆け込んだ。

本当にギリギリだった。

何なら例のモノがお尻から少し顔を覗かせていた・・・・・気配を感じた。

間に合ったのは奇跡と言って良かった。

危うく遠い異国で人生最大級の恥を晒すところだった。

今後を予感させる良くない展開だ。


ドイツ
ボルシア・ドルトムント
ジグナル・イドゥナ・パルク
徐々に近づいてくるスタジアム / ジグナル・イドゥナ・パルク

それでも1時過ぎにはドルトムント駅に到着。

駅前のファンショップを覗いたり 町中を少し散策して、

2時頃から歩いてスタジアムへ向かう。

少し迷いながらも、3時頃にはドルトムントのホームスタジアム

ジグナル・イドゥナ・パルクに到着した。

周辺を歩いて一通りスタジアムの外観の写真を撮り、

チケットオフィスを覗いてみるも 誰も並んでいる様子がない。

実際、当日券が出るのかどうかも分からない。

ファンショップの店員( 警備員 )に聞いても

英語が通じないのか 私の発音が悪すぎるのか

全く要領を得ない。

こうなったらキックオフの時間ギリギリまで待って、

余っているチケットを持ったサポーターを探し出し、

言い値で譲ってもらおうかと思い 辺りをブラブラしていると、

中東かトルコ系の怪しい男に声をかけられた。

もちろん男がダフ屋だとすぐに分かったが、

どうしても手に入らない時の最終手段と思っていたので、

相手にしないつもりでいた。

相場が知っておきたかったので 一応値段だけ聞いてみると、

一枚 €150 とのこと。

しかも席は2階ではあるが、ゴール裏やコーナー付近ではなく

バックスタンドのほぼ真横から見られる席だと言う。

先ごろのEUROの時に €200 越えのチケットを経験しているだけに、

意外に安いなと感じてしまう。

試しに交渉してみる。

こちらは €80 から始めて、徐々に互いの妥協点を擦り合わせていく。

アジア諸国や中東で学んだ交渉術だ。

何度かラリーを交わし、最終的に €115 で手を打つことにした。

他を当たればもっと安いチケットに出くわすかもしれないが、

実際本当に手に入るまでは不安だし、

座席もかなり好条件なので

この値段なら悪くないのではと思えたからだ。

偽造チケットではないことを十分確認して、

( 肉眼で見て判別出来るかは別としてだが・・・)

そそくさと支払いを済ませた。


一応これでチケットの心配は無くなった。

( 偽造チケットの疑いはまだ消えていないが・・・)

近くに出ている急造のファンショップでホーム用のゲームシャツを購入。( €40 )

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エビバーガー
エビバーガーとビールで腹ごしらえして
準備万端!

早速着てみる。

今まで第三者感覚だったのが 急に当事者意識が出てきて、

俄然テンションが上がってくる。

一旦駅まで戻って エビバーガーとビールを買い

駅前の広場付近で早目の夕飯を取っていると、

私を見かけた現地のサポーターに、

「 シ~~~ンジィ・カッガ~~~ワァ!!!」

と声をかけられた。

私と香川との共通点は、同じ日本人と言うだけなのだが、

まんざらでもない気分だ。

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