孤旅 #150 モロッコ

モロッコ ワルザザート アイト・ベン・ハッドゥ 一人旅
向かいの小高い丘から望む アイト・ベン・ハッドゥ / ワルザザート

アイト・ベン・ハッドゥ( ワルザザート 3日目 )

モロッコ
ワルザザート
山羊の群れ
バスターミナルに向かう道中にて。 / ワルザザート

今日で10月も終わりだ。

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スペインからモロッコに入ったのが 10月3日だから、

すでに1カ月近く この国に居ることになる。

当初、2週間くらいの滞在のつもりだったのだが、

時間が経つのは早いものだ。

物価の安さも手伝ってか、住めば心地良いし、

居れば居るだけ 行きたい場所がどんどん増えていく。

周りの人の乱雑さも その適当さ加減も、むしろ刺激的で、

日本が失ってしまった素朴さや

親しみやすさがある。

自然も美しく、食べ物も美味しい。

理解できない部分も含めて、

全てに魅了されている自分に気付く。

モロッコ・・・・実に興味深い国だ。


今朝は 早目に起きたが、

何となくダラダラと過ごしてしまい、

1階のカフェで、昨日と同じオムレツセットを食べて腹ごしらえ。

胃の中も落ち着いたところで

9時ぐらいに外出する。

ワルザザート に来た最大の目的、

アイト・ベン・ハッドゥ を訪れるためだ。


まずは 民営のバスターミナルへ向かう。

20分ほど歩いて到着。

建物の中に入ると、すかさず客引きが声をかけてきた。

乗り継ぎ場所である Oued Maleh まで行きたいと言うと、

誰に聞いても、

「 そこにはバスでは行けない!」

と無下に断られる。

こちらも慣れたもので、そんな余計な助言は聞き流し、

ネットで調べておいた通り

マラケシュ行きのバスに乗せてもらい、

ドライバーと交渉して Oued Maleh で降ろしてもらうことにした。

( 運賃は5DH=約50円 )

モロッコ
ワルザザート
Oued Maleh
Oued Maleh でグラン・タクシー( 乗り合いタクシー )に乗り換える。

発車して20分ほどで Oued Maleh に到着。

そこで グラン・タクシー( 乗り合いタクシー )に乗り換え。

席が埋まるのを待つ。

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乗り合いタクシーは 普通のタクシーと違い、

人数が集まった時点で出発する。

目的地が一緒なら、ドライバーは

一回の輸送で複数人分の運賃がもらえるし、

客も一人で乗るよりは安い料金で 目的地まで到達できるので、

双方にとって お得なシステムだ。

ただ、客がすぐ集まらない場合は、

集まるまで待たなければならない。

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この時も なかなか人が集まらず、

結局その場で30分ほど待たされた。


人数も揃い、ようやく出発してから

10分ほどで アイト・ベン・ハッドゥ の集落のある村に到着。

( タクシー代、10DH )

村の中を進んで行くと、

突然 広い川に出た。

橋などは架かっていないが、

水量は少なかったため、飛び石を踏み越えて対岸に渡り、

城塞の入り口に到着。

小さな入り口から入ると、

白いトーブ( アラブ圏の民族衣装 )に身を包んだ

老人に呼び止められた。

言われるがままに入場料を払う。( 10DH =約100円 )

何かのチケットのようなものを渡され、

3階建ての建物の入り口に案内された。

そして、

「 この建物を見た後、奥に( カスバの内部 )進みなさい。」

とのアドバイスを受ける。

〈 なかなか親切な ジイさんだ。〉

その建物自体、全てが土で出来ており、

それなりに興味深かった。

だが、後から気付いたのだが、

私が入ったその入り口は 裏口だったようで、

アイト・ベン・ハッドゥ は基本 入場料はかからないらしく、

私が払った料金は、

さっき入った3階建ての建物 ‶ だけ ” のものらしい。

どうやら、先ほどの爺さんに 一杯食わされたようだ。

( *これも後から調べて分かったのだが、

実はアイト・ベン・ハッドゥ の中には、今も人が住んでいるエリアがあり、

そこだけは入場料を取るらしい。

つまり、この裏の入り口から入るには

料金がかかるということのようだ。

モロッコ
アイト・ベン・ハッドゥ
川
浅い川を渡ると、アイト・ベン・ハッドゥに到着。

私も良く調べてから行けばよかったのだが、

あまり調べずにフラッと行ってみるのも

また 旅の醍醐味だったりするので、

難しいところだ。)

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