孤旅 #164 モロッコ

モロッコ マラケシュ フナ広場 一人旅
夜のカオスなフナ広場の様子( スナップ ) / マラケシュ

古都 マラケシュ へ

モロッコ
マラケシュ
フナ広場
昼のフナ広場。まだ人はまばらだ。 / マラケシュ

朝 目覚めると、だいぶ体調が良くなっていた。

身体がダルかっったのは、二日酔いだけではなく

風邪や長旅の疲れなど、

他の原因もあったのかもしれない。

これなら、今日 マラケシュへ移動出来そうだ。


荷造りを済ませ、屋上のテラスで昨日の日記を付けていると、

いつの間にか9時を回っていたので

そろそろ出発することにした。

タキ子さんと タケル君に見送られながら 宿を出る。

タケル君は わざわざ民営のバスターミナルまで

見送りに来てくれた。

どこまでも 律儀りちぎな奴だ。

バス停で タケル君に最後の挨拶をして、

とりあえず 最初に 「 マラケシュ! マラケシュ!」と声をかけてきた

客引きのバスに乗り込む。

( am 9:30 出発 )

運賃は 80DH + 荷代 5DH と、

スプラトゥール と同じ料金の割りに バスはオンボロで、

各駅停車のように 頻繁に停まる。

これなら 国営の スプラトゥール にすれば良かったと後悔しかけたが、

民営のターミナルの方が マラケシュに着いてからの移動が

楽だとのことなので 致し方ない。

しょっちゅう停車はするが、トイレ休憩は無く、

pm 1:00 過ぎに バスは

マラケシュの 民営のターミナルに到着。

ここから マラケシュのランドマークとして有名な

フナ広場へ 徒歩で移動する。


モロッコ
マラケシュ
ホテル・アフリキア
リヤド
今回のリヤドのパティオ( 中庭 )

思っていたよりも歩いて、

何とかフナ広場に到着。

調べておいた近くの安宿を何軒か当たってみるが、

2軒続けて断られてしまった。

3軒目のリヤド( モロッコ式中庭のあるホテル )でようやく空き部屋を見つけて

無事チェックイン。( Hotel Africia )

今 このマラケシュでは、COP22 という国際会議をやっていて、

世界中のメディアなど たくさんの人が訪れてきているらしい。

道理で シーズンオフなのに 満室のところが多い訳だ。


部屋に荷物を置き、俄然がぜん身軽になると、

早速 町に散策に出た。

フナ広場には すでに少しずつ出店や、

パフォーマーが出始めている。

中でも目を引くのは ヘビ使いで、

コブラ や ガラガラヘビ といった危険なヘビを使ったショーを行っているのだが、

意外にも 誰も写真を撮っている者がいない。

不思議に思いながらも、

少し離れたところから 隠れて撮影を試みたところ、

人垣の中にいる パフォーマーの仲間が突然やって来て

手首を捕まえられかけた。

要は ただの見物はOKだが、

写真や動画の撮影には チャージを取るらしい。

よくよく考えれば、見物人が自発的に出す投げ銭など

たかが知れているので、

撮影したい者から チャージを取るのは当然の話だ。

私は まだシャッターを押す前だったので、

‶ Not Yet !( まだ 撮ってないよ! )”

と連呼して 何とか難を逃れた。

危うく高額なチャージを払わされるところだった。

皆 最初からカメラを構えていないのは、

ロンリープラネット 等のガイドブックに

そこら辺の事情が書いてあって、

ちゃんと予習してきているのだろう。

私も一瞬焦ったが、これもまた面白いなと思った。

ギリギリのところで回避出来たのが スリリングでもあったし、

手首を捕まえに来たオジサンの ‶ 本気 ” が垣間見えたのが、

〈 突然 禍々まがまがしいところに来たな 〉というのが実感できて

少しだけ嬉しかった。

最近は、田舎の のんびりした場所を転々としていたので、

有名な観光地の怪しい空気感に

一気にテンションが上がる。


そのまま 広場の先にある 市場スーク の方へ行ってみる。

フェズ のメディナほど入り組んでいる印象は無いが、

様々な土産物屋や食堂、あらゆる商店があって

見ていて飽きない。

モロッコ
マラケシュ
猫カフェ
メディナの中のカラフルな彩りのカフェで
ちょっと休憩。

しかも 客引きがフェズ並みにしつこいと聞いていたが、

そういった者もあまり見かけない。

途中にある 猫のいるお洒落なカフェで

ミントティを飲んで休憩し、( 10DH )

大きなモスクの辺りで 一旦引き返す。

再びフナ広場を通ると、

まだ 夜までには時間があったが、

夜店の屋台の準備が着々と始まっていた。

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