孤旅 #191 アルゼンチン

アルゼンチン ブエノスアイレス タンゴ デフェンサ通り 蚤の市 B.A 一人旅
野外ステージで行われていた タンゴ大会 / デフェンサ通り

デフェンサ通りののみの市 と タンゴ大会

アルゼンチン
ブエノスアイレス
B.A
デフェンサ通り
蚤の市
大勢の人が行き交う 日曜の蚤の市
/ デフェンサ通り

マヨ広場に出て

改めて カサ・ロサダ( 大統領官邸 )の外観を眺めた後、

広場から南に伸びる通りの一つ、

デフェンサ通りに入った。

すると、今日は日曜日ということもあってか、

両端にびっしりと 露店が並んでいる。

所謂いわゆるのみいち ” というやつだ。

普段から 市場やマーケットなどに

( 節約旅行の身分ゆえ、どうせ買わないと分かっているので・・・、 )

さほど興味がない私だが、

この B.Aブエノスアイレス の蚤の市は

見ているだけで楽しかった。

マラドーナが所属していた事でも知られる

ボカ・ジュニアーズ のTシャツ や レプリカユニフォームを見かけるたび

値段を聞いてみたり、

その他 面白い雑貨類や 珍しい民芸品などを眺めながら歩くだけで

何となく 心が弾んでくる。

ヨーロッパやアジアのマーケットとは違う、

いかにも ‶ 南米 ” といった活気が

私にとって新鮮に映ったのかもしれない。

しばらく行くと、少し奥まったところに

駐車場のようなスペースを開放している場所があった。

何のもよおしかは分からないが、

ちょっとした野外イベントをやっているようだ。

中には 即席のバーといった感じで

イスやテーブルが十数台 並んでいる。

その開放的な雰囲気が いかにも楽しそうだったのと、

夏の暑さから ちょうど喉が渇いていたこともあって、

せっかくなので 少し寄ってみることにした。


アルゼンチン
ブエノスアイレス
デフェンサ通り
タンゴ大会
B.A
蚤の市近くのタンゴ大会の会場。左奥が即席ステージになっている。

飲み物と簡単なつまみを売っている場所で

ビールを注文し、

適当な席に腰を落ち着ける。

すると、奥の方のスペースが

臨時のステージのようになっていて、

そこでは ギターの演奏に合わせて

代わる代わる何組もの男女が

タンゴを披露していた。

自由参加なのか、エントリー制なのかは分からないが、

ペアごとに ダンスのレベルはまちまちで、

衣装からして本格的なペアもあれば、

そこらへんで飲んでいた客が

飛び入りで参加したようなペアもあったりで、

なかなか面白い。

もしかしたら、日本のお祭りの余興などで行われる カラオケ大会 の

アルゼンチンバージョンのようなものかもしれない。

日本での ‶ カラオケ ” が、

アルゼンチンでは ‶ タンゴ ” という訳だ。

終盤に登場した一組などは、

衣装も本格的な上に

そのたたずまいも 如何いかにも只者ではないといった雰囲気。

踊りのキレも 他の演者たちとは段違いで、

会場にいたオーディエンスから

万雷ばんらいの拍手を受けていた。

もしかしたら 主催者側が招いた

プロのダンサーだったのかもしれないが、

彼らのパフォーマンスからは

まさしくプロの ‶ 凄み ” が感じられた。

タンゴの独特のリズムは耳に心地よく、

即席の安っぽいステージではあったが、

それが いかにも ‶ 南米 ” といった感じがして

興味深かった。

しばらく 見学したのち

ビールでほろ酔いになっていたこともあり、

テーブルに回ってきた 流しの楽団に 5ペソ( 約40円 )のチップを弾んで

上機嫌で席を後にした。


宿に戻ってからは 特にすることもなく、

先に帰って来ていたアキちゃんたちと

いつも通り シェア飯をすることに。

今日は皆でハンバーグを作る。

肉をねたりビールを飲んだりしながら、

ロビーの一角のテレビで

リーベル・プレート 対 ボカ・ジュニアーズ の

スーペル・クラシコ( クラシコ=同じ町のチーム同士の対戦。ダービー戦。)

を観戦する。

両チームとも 世界的に有名なサッカークラブであり、

そのどちらもが ブエノスアイレスに本拠地を構えていて、

熱狂的なサポーターがいることで知られる ライバル同士。

本来であれば スタジアムで生で観戦したいところだが、

チケットはもちろん容易には取れないし、

今現在 アルゼンチンのスタジアムでは、

ホーム側のサポーターしか入場が出来ないことになっている。

( あまりにもサポーター同士のめ事が多いため、

アウェイのサポーターを入れない措置が取られているとのこと。)

マラドーナの大ファンである私にとっては、

彼が ラ・ボンボネーラ( ボカのホームスタジアム )の VIP席で

ユニフォームを片手に持ち、

それをブンブン振り回しながら応援するニュース映像を

何度も見ているので、

さすがに リーベルを応援する気にはなれない。

そういった訳で、

今回は テレビでの観戦となった次第だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

試合は アウェイのボカが、

イギリスのプレミアリーグでも活躍した Cカルロス・テベス の活躍もあり

大逆転勝利を収めた。( 2-4 )

テベスは 2ゴール1アシストの大活躍。

すでにベテランの域に入ってきてはいるが、

さすがに役者が違う。

あの神の子 メッシ がいなければ、

アルゼンチン代表でも、

間違いなく エースとして一時代を築いていたであろうことは

疑いようがない。

ヨーロッパの第一線からは退いたが、

こうした 自国のリーグでも

一人だけ圧倒的な存在感を放っていることは

テレビのモニター越しでも分かった。

今日デフェンサ通りを歩いていても、

売っているユニフォームの背中には

Carlitosカルリートス ”( =テベスの愛称 )

と入っているモノが多かったのも納得だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

何とか あのテベスのプレーする姿を

生で見ることは出来ないだろうか・・・?

マラドーナが愛した あの ラ・ボンボネーラ で、

熱狂的なボカのサポーターに囲まれながら

南米のサッカーを体感することが出来たなら、

間違いなく この旅最大のハイライトの一つになるのではないだろうか・・・。

改めて そう確信した。

・・・・・・・・・・・・・・・

そんなことを思いつつ

皆で 出来上がったハンバーグを食べる。

明らかに焼き過ぎな部分はあったが、

味はもちろん満足できるもので、

アルゼンチン ブエノスアイレス シェア飯 ハンバーグ定食
B.A
本日のシェア飯 ハンバーグ定食。ビールと共に。

一緒に飲む 今日3杯目のビールの味も格別だった。

食後には 皆でアイスクリームをシェアして食べた。

歯痛も最近は落ち着いていて、

甘く冷たいアイスも平気で食べれたので

何よりだ。


今日で B.Aブエノスアイレス に来てから 5日が経った。

いったい いつまでここに居続けることになるのか

今は分からないが、

まだ読みたい漫画もあるし、

行っていない場所もたくさんある。

今回宿泊しているような

バックパッカーの長期滞在に適した宿を、

俗に『 沈没宿ちんぼつやど 』などと呼ぶことがある。

長中期旅行者が 長旅の疲れを

ひと時の間 癒すための滞在だったり、

初めから こういった場所に泊まりたくて

宿泊する人もいたりするのだが、

ついつい長居をしてしまいがちなアイテムが揃っている。

日本の漫画に フリーWi-Fiワイファイ

ある程度の治安の良さ。

そして 日本語の分かる 親切なスタッフ。

まるで 船が沈没するがごとく

なかなか抜け出せなくなるのだ。

中には数カ月どころか、その利便性からか、

数年間住み続ける人などもいる。

以前 インドの似たような宿に泊まった際には、

セミリタイヤした日本人で、

一部屋 個室を借り切って

年単位で滞在をしている人がいた。

同じく エジプトで泊まった宿では、

現地の大学に通う日本人の留学生などが

長期滞在に使っているケースを見かけたことがある。

アルゼンチン
ブエノスアイレス
デフェンサ通り
雑踏
B.A
蚤の市
デフェンサ通り 蚤の市の雑踏

( それが 合法なのか違法なのかは、良く分からないが・・・。)

様々なケースがあるが、共通して言えるのは

何にしても居心地が良いということだ。

最近の言い方で言えば、

ぬまる ” とでも表現すれば 分かり易いだろうか?

何か特別なことがあった訳ではないが、

B.Aブエノスアイレスでの生活に、ますます ‶ 沼って ” しまいそうな予感のする

今日 一日だった。


1日の歩数:17474歩( 13.4km )

1日の出費

食費

夕:ARS 45( シェア飯:ハンバーグ )

買い置き分:ARS 94( ニョッキ、ビール×2 )

その他

ホステル:ARS 154

雑費:ARS 70

合計 約¥2723

ARSアルゼンチンペソ1=¥7.5 *当時のレート

動画 スペイン ~ ポルトガル編
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