
2016 12月14日 ( 水 ) Buenos Aires
ラ・ボンボネーラ に行く( B.A. 8日目 )

/ ラ・ボンボネーラ前の土産屋にて
昨夜の ‶ 夜の遠足 ” から一夜明け、
今朝は 7時ごろに起きた。
寝たのは 深夜の2時過ぎだったから
もう少し寝ていても良かったのだが、
シュウジ君が出掛ける前に 一言挨拶出来ればと思っていたからか、
自然と早く起きてしまった。
しかし、シュウジ君は 早朝に出発してしまったようで、
彼がいたベッドは すでに もぬけの殻だった。
なんだかんだで 彼とは
この一週間 仲良くさせてもらった。
最初は その派手な見た目から、
( 彼は 長身で、年季の入ったドレッドヘアが特徴的だった。)
「 どんな破天荒な奴が来たんだ!!」と思い
一瞬身構えたが、
話してみると とても気さくで温厚な人柄で
好感が持てた。
年齢が離れている私に対しても
良い話し相手になってくれた。
寝ている私を気遣って
起こさずに行ってしまったところも
彼らしさを感じる。
素敵な出会いに感謝だ。
8時ごろから 本格的に起き出す。
ロビーでまったり過ごした後、
10時過ぎから 洗濯をする。
普段なら 誰かしら起き出してきても良さそうなものだが、
誰も起きてこない。
そう言えば、仲良しのアキちゃんも
今日は早い時間から出かけると言っていた。
まるで 宿に 私一人しかいなくなってしまったかのようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくすると
やっと ユウミさんが起きてきたので
挨拶を交わす。
ユウミさんは、昨日の夜の遠征でも一緒だった。
凛とした佇まいが、何処か 私の好きなハリウッド俳優、
エヴァンジェリン・リリー ( 映画『 ホビット 』や『 アントマン 』の女優さん )に
少し似ていないこともない。
ただ、一緒に出掛けるほど親しくはなかったので、
11時ごろ 一人で外出することにした。
今日は、ボカ・ジュニアーズ のホームスタジアム、
ラ・ボンボネーラ のスタジアム見学に行く日だ。
デフェンサ通りで ちょっとした用事を済ませた後、
近くのバス停に移動。
行き先を書いた路線図を見ていると、
知らないオジさんが何番の路線に乗るか教えてくれた。
バスに乗った後も、
今度は 隣りに座っていたオバさんが
どのバス停で降りれば良いのかを
案内してくれる。
南米の大都市と言えば
治安が悪いというイメージが強かったが、
当たり前のことだが 一般の人たちは
とても気さくで親切な人が多い。
こちらが言葉を理解していないことも全く気に留めず、
スペイン語でバンバン話しかけてくる。
やはり、そこは ラテン系ならでは。
親切が板に付いているというか、
困っている人を放っておけないところがある。
そういう意味では、日本の下町のようで、
とても親近感を覚える。

親切なオバさんの指示通りのバス停で降り、
少し歩くと
遂に 憧れの ‶ ラ・ボンボネーラ ” に到着した。
・・・・・・・・・・・・・・・
ラ・ボンボネーラ:
( 正式名称:エスタディオ・アルベルト・J・アルマンド )は、
アルゼンチン・サッカーの一部リーグ、
プリメーラ・ディビシオン に所属する
ボカ・ジュニアーズ のホームスタジアムだ。
愛称の ‶ ラ・ボンボネーラ ” ( La Bombonera )は、
スペイン語で「 チョコレート箱 」という意味で、
理由は スタジアムの形が
チョコレート箱に似ているからとのこと。
ボカ・ジュニアーズ は、
世界的知名度を誇る歴史ある名門クラブで、
南米一のサッカークラブを決める コパ・リベルタドーレスでも
6度の優勝を誇る。
日本の オールド・サッカーファンには、
天才 マラドーナが所属したチームとしても有名だ。
・・・・・・・・・・・・・・・
スタジアム見学は、海外放浪中の私にとって
数少ない 贅沢な趣味の一つだ。
今回の旅行中にも、
サンティアゴ・ベルナベウ( レアルマドリード )、
オールド・トラッフォード( マンチェスター・ユナイテッド )を始め、
多くの有名クラブのスタジアムを訪れてきた。
主には スタジアムの内部が観られる
見学ツアーに参加するのが目的だが、
他にも ファンショップでグッズを買ったり、
スタジアム内に設置された クラブ・ミュージアムで
そのクラブの歴史を学ぶのも楽しみの一つである。
今週末のボカの試合の観戦ツアーに申し込んでいる私ではあるが、
今回はその前の下見のようなもので、
試合の日とは違うスタジアムの雰囲気を
味わいたかった
( もちろん、グッズも欲しい!)

テベスの等身大フィギュア
商店街を歩いて行くと、
前方に突然 今まで映像などで見慣れた
特徴的なスタジアムの姿が見えてきた。
街中にあるスタジアムなので、
周りの建物や街路樹が障害物となり
近くに来るまでなかなか気付かなかったが、
チームカラーである 黄色と青のスタンドが
悠然と佇む姿を目にすると、
一気に実感が湧いてくる。
外から見る限り 大きさとしてはそこまでではないが、
やはり 独特の雰囲気はある。
ヨーロッパの最先端のスタジアムとは違った、
南米独特の庶民的と言うか
親しみやすい雰囲気だ。
内部を見学する前に
まずは周辺の店で土産物を物色する。
ここも カラフルで派手な店構えの所ばかりで、
ヨーロッパのものとは 全然雰囲気が違う。
幾つかの店を見ていて気付くのは、
やはり 現在( 2016年 )のチームの絶対的エース、
C・テベスに関するユニフォームやグッズの数が
圧倒的に多いことだ。
恐らく 全てのグッズの半分くらいは
テベス関連のものではないかというくらい
突出している。
彼が ボケンセ( ボカのサポーターの呼称 )に対して、
カリスマ的な人気を誇っていることが伺える。
そんな中、ここでも やはり
‶ 我らがディエゴ ” こと
ディエゴ・マラドーナの等身大人形が飾られているのは、
個人的に嬉しかった。
やはり アルゼンチン国民にとって、
何十年経っても彼の行った業績は
不動のものなのであろう。

土産物屋も冷やかし終えたところで、
ついにスタジアムの中へ。
まずは スタジアムツアーに参加するため
ファンショップにある受付で

優勝時のトロフィー( 2007 )
入場料を払う。( ARS 180 = 約1350円 )
ツアーが行われる時間は決まっている為、
次のツアー開始までの間、
まずは Museo( = 博物館 )でクラブの歴史を学ぶ。
ここでは 過去にボカに所属した
偉大なプレイヤーたちの貴重な品々や、
クラブが獲得したトロフィーなどを、
ショーケース越しにではあるが
間近で観ることが出来る。
レジェンドたちが実際に身に着けた
ユニフォームやスパイクなどを見ると、
やはり長らくのサッカーファンである私は
自然とテンションが上がってしまう。
リケルメ、パレルモ、バティストゥータ など、
ボカに所属していたアルゼンチンのレジェンドは
数え上げればきりがないほどだが、
個人的に気になるのは、
やはりマラドーナの展示物だ。
しかし、アルゼンチン国民の英雄であるマラドーナだが、
実際に ボカに所属した期間としては、
21歳当時にローンで加入した時の一年間と
現役引退間近の二年弱、
合計しても二年半ほどであり、
獲得したのは国内タイトルなど数えるほどであるため、
展示されているスペース的には
そこまで大きく扱われている訳ではなかった。
来場者の反応も様々で、
マラドーナよりはむしろ 国際的なタイトル獲得に貢献した
リケルメやパレルモ、テベスの展示の方に
注目が集まっている気配すらある。
ボケンセが評価するマラドーナは
あくまで代表でのマラドーナであり、
ボカのクラブ史的な立場で言うと、
そこまで大きなものではないのかもしれない。
「 あの偉大なマラドーナが所属したクラブ! !」
として 箔が付くといった意味合いも
少しはあるのかもしれないと感じた。

/ ラ・ボンボネーラ
30分ほどして
スタジアムツアーの開始時間になったので、
集合場所付近に移動。
まずは、スタンドに移動してゴール裏の席に座りながら
ツアーガイドのスタッフから
クラブの歴史などの説明を聞く。
しかし、このガイドの英語が異様に聞き取りづらく、
ほとんど何を説明しているのか分からなかった。
( もちろん 私のリスニングの能力にも問題はあるのだが・・・。)

/ ラ・ボンボネーラ
その後、選手のロッカーやプレスルームなどを見学し、
何と!一瞬ではあるが、スタンドを降りて
ピッチの傍まで行くことが出来た。
〈 この場所で 今週末、実際に選手たちがプレーするのか・・・。〉
そう思うと、今から気分が高揚してくる。
大満足のうちにツアーを終え、
意気揚々とスタジアムを出た。
帰り際に近くの土産物屋に立ち寄って、
マラドーナの名前入りのレプリカ・ユニフォームを購入。
( ARS 550=約4100円 )
彼が1981年当時在籍していた時のユニフォームに

名前がプリントされたもので、
素材が現代の洗練されたものとは だいぶ違うが、
これはこれで 味があって良い気がする。
これで準備万端。
日曜の試合観戦が ますます楽しみになってきた。
コメント