
2016 12月20日 (火) Buenos Aires
屋外バレエの公演を観に行く( B.A.14日目 )

今日は夕方から出掛ける予定があったため、
日中は特に何もせず
いつものように ロビーで漫画を読んで過ごした。
お昼前、今日は早目にアキちゃんが起き出してきた。
有難い事に 手製の親子丼の具を作ってくれたので、
それを分けてもらって昼食にする。
( ちゃんとお金は払った。ARS25=約190円 )
味も十分美味しかった。
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気温も上がってくると、
どうしても ビールが飲みたくなってくる。
買い置きの生ハムを摘まみながら
ビールを飲んでいると、
だんだん眠気が襲ってきて
昼過ぎから昼寝をする。
我ながら なんとだらけ切った日常かと思うのだが、
誰に叱られるということも無いので
ついつい惰性に流された生活をしてしまう。
この頃は、〈 人間とは元来そういった生き物なのだ 〉 と
諦めることにしている。
午後5時半ごろ ようやく目が覚めた。
フルーツパンのおやつで軽く腹ごしらえをして、
約束していた皆と一緒に
センテナリオ公園 に向かう。
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センテナリオ公園 は
マヨ広場を西に行ったところにある大きな公園で、
緑が多く、街中にあることから
市民の憩いの場として親しまれている。
敷地内には 自然科学博物館や大きな池などがあり、
屋外にある円形劇場では 普段から
チャリティライブなどの様々な催し物が行われている。
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今日は この屋外劇場で、
由緒あるコロン劇場の常設バレエ団による
無料公演があるとのこと。
上演されるのは『 ジゼル 』という
バレエでは とても人気のある演目らしい。
そこで 宿泊者の中で都合の付く人達で
観劇に行こうと相成った訳だ。
「 都合の付く人 」とは言ったが、
長期で滞在している旅行者は 基本暇なので
都合の付かないことの方が珍しく、
結局 同行するメンバーは、
言い出しっぺのアキちゃん、タジマ夫妻に私を含めた
いつもの面子に、
昨日 宿に着いたばかりの ユリちゃん という
変わり映えのしないメンバーとなった。。
まずは 宿の近くのバス停からバスに乗車。
ちょうど ラッシュの時間帯で
バスはなかなか思うように進まず、
到着までに1時間ほどかかった。
冷房も聞いていない車両だったため、
この移動だけで すでにぐったりしてしまった。
ようやく到着し 大きな公園の中に入っていくと、
ステージの前が階段状になっていて、
たくさんの人が座っている場所があった。
そこが 今回のショーが行われている
野外劇場だった。
急いで来ては見たものの
すでにショーは始まっていて、
第一幕の中盤に差し掛かっているところだった。
中世ヨーロッパの とある村が舞台らしく、
明るい照明の中で、村の若い男女数名が
代わる代わる 激しい踊りを披露していた。
我々も 空いている席を見つけて、
途中から観劇に加わることにした。
私自身、バレエを観るのは
恐らく生まれて初めてのことだ。
当たり前の事なのだろうが、
台詞もなければ 歌もない。
音楽に合わせて 各パートの役者たち( =ダンサー )が、
踊りを披露していくのだが、
観客は 一つの踊りが終わるごとに
その都度 拍手をするのがマナーらしい。
しかし、あまりバレエに馴染みのない身としては、
これが少し意外だった。
バレエと言えば もっと格式高く、
観客は ただ静観するものだと思っていたからだ。
しかし だんだん慣れてくると、
いちいちワンアクションごとに拍手をするのも
少し億劫なような気もしてきた。
( 何だか 予定調和な感じもあるし・・・。)
そもそも 何の予備知識も無く来る方が悪いのだが、
ストーリーや内容が一切理解出来ないので、
どうしても退屈に感じてしまう。
しかし、そんなバレエに対して全くの門外漢の私でも、
しばらく見ていると
私なりに いくつか気付くことがあった。
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まず ダンサーたちの身体能力の高さに驚く。
あのような激しいダンスを連続で踊り続けるには、
常日頃 余程のトレーニングが必要であることは
容易に想像できる。
そして、当たり前なのかもしれないが、
基本的に皆スタイルが良く
美男美女ばかりだ。
圧倒的に昭和日本人体型の私からすると
嫉妬すら感じない。
むしろ 男子も女子も 登場する者全員が
惚れ惚れする容姿の役者ばかりで、
それだけでも 目の保養になる。
このご時世 ルッキズムだなんだと問題提起され、
今後 こういった世界でも
細身ではないダンサーが採用されるなどといったことも
ないとは言えないが、
やはり 極限まで鍛錬された肉体には、
その動きだけで
見入ってしまう魅力があるのだと
改めて気付かされる。
超一流のスポーツ選手や、
弱肉強食を強く生き抜く野生の動物の肉体を見て、
‶ 美しい ”と感じるのに 似た感覚かもしれない。
一幕目が終わり、
喉が渇いたので ヒロアキさん( タジマ夫妻の旦那さん )と
飲み物を買いに行った。
ヒロアキさん は、私以上に退屈だったらしく、
風邪気味で 体調もあまり良くないそうで、
早く帰りたいと漏らしていた。
その後、第二幕が始まると
舞台の雰囲気は一転、
暗い森の中での場面が続いた。
登場人物も限られてきて、
第一幕で私を魅了した
身体性を活かした踊りもめっきり少なくなり、
第一幕以上に退屈な場面が続いた。
最後にいくつかの見せ場らしきところもあって、
客席からはその都度拍手が起こったが、

私個人としては 終始単調に感じられ、
真剣に見入っていたアキちゃん等 女性陣には申し訳ないが、
早く終演するのを願わずにはいられなかった。
やっと演目が終わった時には
どこかホッとした気分だった。
終演後、宿へは
バスではなく地下鉄で帰った。
途中乗り継ぎがあったのだが、
何らかの理由で次の路線が停まっているらしく、
オベリスクの近くの駅で降りた後は
皆で 今日の感想などを話しながら
歩いて帰った。
夜のブエノスアイレスの町を
仲間同士で話しながら帰る・・・。
バレエよりも こういった瞬間の方が
楽しく感じられた。

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宿に着くと、
すでに夜中の12時近くになっていた。
昼間の残り物の親子丼をレンジで温めて食べると、
急に睡魔に襲われ、
あっと言う間に深い眠りに落ちていった。
1日の歩数:14759歩
1日の出費
食費
昼:ARS25( シェア飯、親子丼 )
夕:なし
買い置き分:ARS108( ビール×2、ソーセージ )
その他
ホステル:ARS154
交通費:なし( SUBEカード )
雑費:ARS20( ジュース代 )
合計 約¥2303
ARS =¥7.5 *当時のレート
*次回から、孤旅 #200回 を記念して、
番外編『 2025年版 香港、マカオ 編 』を投稿します。

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