
女人街 と ドラッグストアの猫

天后廟 を通り過ぎた先にも、
まだ少し 屋台のエリアが続いていた。
油麻地 駅の近く、
今回 宿泊しているホテルの裏側の路地付近で、
廟街夜市の終点に当たる場所だ。
・・・・・・・・・・・・・・・
ここらにある食堂の中の一軒に入り、
遅めの夕飯を取ることにした。
昨夜遅くに 中華そばを食べた店の
斜め向かいの店に入る。
この店は 入り口付近に厨房があって、
その前で注文を取っているオバさんに頼むと
中のテーブルまで持って来てくれるシステムらしい。
オバさんには なかなか言葉が通じず
注文するのも一苦労だったが、
身振り手振りを交えながら
何とか 香港風チキン焼きそば(勝手に私が命名)を注文。
これは 焼きそばの上に辛味の効いた手羽先が3つ乗ったもので、
確かに美味ではあるのだが、

思っていた以上のスパイシーな味付けに
一口食べるごとにむせてしまう。
注文する時、おばさんには
「あまりスパイシーにしないで!」と言ったはずなのだが、
やはり 日本とは辛さのレベルが違うようだ。
一回の食事の量としては 若干の物足りなさがあるのも
残念な点だ。
これに青島ビールを付けて $49(=約900円)というから
そこまで高い訳でもないのだろうが、
15年前の香港の物価の安さを知っている自分からすると
やはり 隔世の感がある。
後でホテルに戻ってから
昼間買っておいたバナナでも食べて、
物足りなさの残る胃袋を補充するとしよう。

さほど変わらない印象。
廟街夜市の次は
もう一つの大規模な夜市、
旺角 の 女人街 に足を延ばしてみる。
・・・・・・・・・・・・・・・。
女人街は、油麻地駅から
ネイザンロードを北に10分ほど進み、
登打士街 という通りを右に折れたところにある。
ここも 歩行者天国になった通りを
屋台が埋め尽くすエリアが1キロほど続く、
人気の観光スポットだ。
ここの屋台は、食事と言うよりも土産物屋中心で、
扱っている商品も 先程の廟街のものと
そこまで違いがない印象だ。
元々、〈 女人街 〉と言う名前は、
女性向けの商品が多いことから付けられたものらしいのだが、
名付けられた当時はいざ知らず、
今は どこの店の品揃えも似たり寄ったりで、
〈 男人街 〉とも呼ばれる 廟街の屋台と
大差ないように感じてしまう。
正直、そこまで興味を引くような店も見当たらず、
一応 北の終点地点に当たる亜皆老街通りまで歩いて
ひと通り満足したので、
今日の夜の散策はこの辺で切り上げ、
宿に戻ることにした。

部屋に戻る前に飲み物を買う為、
ホテルの隣りの建物の1階にある、
個人経営のコンビニと言うか
ドラッグストアのような店に立ち寄った。
店の奥の冷蔵庫の方に向かって行くと、
床に 黒茶色の物体が堂々とした様子で横たわり、
私の行く手を遮ってくる。
何と・・・猫ではないか!!!
首輪をしているところから察するに
この店で飼っている猫だろう。
こんな都会のど真ん中にある店の中に
猫が放し飼いにされているのには少なからず驚いたが、
よくよく考えるに
日本でも 遠くない昔、
駄菓子屋などの個人商店に猫がいたりするのは
そこまで不思議なことではなかった気もする。
・・・・・・・・・・・・・・・
恐る恐る近寄ってみるが、
だいぶ人馴れしているようで、
逃げる気配はなさそうだ。
猫好きで、推し猫の YouTube チャンネルで
常日頃から生活に癒しを得ている私としては、
これを逃す手はない。
猫の扱いには ある程度心得がある。
猫が喜びそうな喉の辺りを摩ってあげると、
もっと掻いてくれと言わんばかりに
首をさらに押し当ててきたので、
その要望に応えるとともに、
こちらも 普段からの猫不足を一気に解消すべく、
今度は背中やお腹の部分を
思う存分 モフらせてもらった。
ギブ・アンド・テイクだ。
猫側からしても、
痒い部分を掻いてもらっている訳だから、
お互いに win-win の関係とも言えるだろう。
しばらく コミュニケーションを取った後、
ある程度満足したところで買い物を済ませ、
部屋に戻ることにした。
部屋に戻ってからは、
さっき飲んだビールの酔いのせいもあり、
日課になっている日記を付けるどころではなく、
ベッドに横たわると、
いつの間にか 意識の深淵へと落ちていった。
・・・・・・・・・・・・・・・
これで 香港での2日目が終わった。
昨日は移動がメインだったから、
本格的な観光は 今日が初日と言っても良いのだが、
初日にして旅のペースも
だいぶ掴めてきたような気がする。
やはり、以前の長旅の経験が大きい。
ただ、気付かされたこともある。
今回の旅は、必ずしも
無理に節約する必要のない旅ということだ。
以前の年単位での旅は、
「お金を使う=旅の終わりが近付く」
という種類の旅だった。
時間はほぼ無限にあるが
資金は有限だった為、
必然として 貧乏旅行の体を取らざるを得なかった。
しかし、今回は その逆で、
「帰る日が決まっている旅」だ。
期間は限られているが、
お金については そこまで切迫していない。
もちろん 資金は無限ではないが、
少なくとも帰国さえ出来れば良いのだ。
お金は また働いて貯めれば良い。
・・・・・・・・・・・・・・・
どうしても以前の貧乏旅行の感覚が染み付いていて、

必要以上に節約することを考えてしまうが、
もう少し 大胆にお金を使う場面があっても
良いような気がする。
せっかくなら、当時の旅では出来なかったことを
あえてやった方が、
新しい経験になり得るし、
これまで知らなかった自分を発見できるかもしれない。
人間 常にアップデートすることが肝心だ!
そんなことを考えながら
いつの間にか 心地良い眠りに就いていた。
1日の歩数:26769歩(18.7km)
1日の出費
食費
朝:$10(マックのアイス)
昼:$25(フランクフルト $15、バナナ $10)
夕:$49(四川風焼きそば、ビール)
その他
ホテル:$454
交通費:$16.9(フェリー$4×2、トラム$3、メトロ$5.9)
雑費:$87(サンダル $40、洗剤 $28、etc.)
*通信費:¥3000(eSIM 10日間)
合計 約¥14875
香港$1=¥18.5 *当時のレート

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