孤旅 #205(番外編) 香港、マカオ

香港 モンスター・マンション 益昌大廈 Yick Cheong Building 一人旅
映画のロケ地としても有名な モンスター・マンション / 鰂魚涌・香港島

永安廣場(Wing On Plaza) と アベニュー・オブ・スターズ(3日目)Part①

香港
油麻地
青果市場
油麻地果欄
油麻地フルーツ・マーケット
九龍地区
色鮮やかな果物市場 / 油麻地

午前6時過ぎに起きた。

4時間ほどしか寝ていないから

まだ眠いはずなのだが、

昨日までの重かった目蓋まぶたの奥が

だいぶスッキリした感覚だ。

せっかくなので 冴えた頭のまま、

昨日出来なかった 日記を付ける作業に取り掛かる。

日記を書くのは久々なので、

なかなか はかどらなかったが、

良質な睡眠のおかげで

何とか初日の分を書き上ることが出来た。


10時前に宿を出発し、

まずは近くにある

油麻地ヤウマテイフルーツ・マーケット(油麻地果欄)へ向かう。

ここは いわゆる青果市場なのだが、

規模が大きく、様々な果物を取り扱っている為、

現地住民だけではなく

観光客にも人気の市場とのこと。

何か適当に果物でも買って

朝食代わりにしようと訪れたのだが、

実際 市場の中を見て周ってみると、

確かに扱っている種類は多いが

特に値段が安いという訳ではないことに気付く。

〈ここでも円安の壁が立ちはだかるのか・・・。〉

昔 東南アジアなどを放浪していた際には、

街中の屋台などで売っている果物を買っては

朝食や夕食の足しにしていたのだが、

それすら気軽には出来なくなりそうだ。

情けない話だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

と、ここまで考えて、

昨晩 寝る前にぼんやり考えていたことを

実践してみることにした。

それは、せっかく海外旅行に来たからには

あまり値段の高い安いにこだわらず、

食べたいものを食べるということだ。

今回の旅は 長いとは言っても

たかだか10日間に過ぎない。

1日3食として、食事を取る回数は

せいぜい30回ほどだ。

毎日 贅沢なものを食べて

1日5000円使ったと仮定したところで、

旅行中にかかる食費は

せいぜい5万円程度だろう。

5万円でも 大きな出費は出費だが、

そうそう来れるものでもないのだから

多少の贅沢は大目に見ようではないか・・・。

そう自分に言い聞かせて、

昨日散策中に目を付けていた 佐敦ジョーダン駅近くの

かゆ屋に行ってみることにした。

中華圏の人たちは、

毎朝 お粥を食べるのが習わしと

聞いたことがある。

以前 3ヶ月ほどかけて

中華圏(中国、台湾、香港、マカオ)を旅した時には、

そういった印象もあまりなかったのだが、

胃の調子を整えるという意味でも

食べておいて損はないだろう。


香港
佐敦站
お粥屋
豚のレバー粥
九龍地区
「豚のレバー粥」。なかなかの美味。けっこう精がつきそう。

店に着くと驚いたことに、

まだ10時半にも関わらず

ほとんどの席が埋まっていた。

やはり 粥屋は大繁盛しているようだ。

なるほど、‶香港の人たち 全員朝食はお粥説″も

あながち間違いではないのかもしれない。

私も、唯一空いていた

端の方の席に座ってみる。

店員が来たので、

早速 店頭のショーウィンドウのメニューにあった

「豚のレバー粥」なるものを注文する。

いざ 実食!

最初は味が薄いかなと思ったのだが、

粥と中にある具とが上手く混ざるにつれて

丁度良い塩梅あんばいの味付けになってくる。

これで値段が $39(=約720円)なら、

ブランチにしては安いくらいだ。

もう一度食べに来たいと思えるくらいには

満足出来た。


香港
尖東
永安廣場
Wing On Plaza
『ポリス・ストーリー』
ロケ地巡り
『ポリス・ストーリー』のロケ地で有名な永安廣場 / 尖東

食後は ネイザンロードをひたすら南に歩いて行き、

尖沙咀ツィムサーツイ を過ぎた辺りで道を左に折れ、

星光大道(アベニュー・オブ・スターズ) の方に向かう。

ここは、香港映画界のスターたちの

手形のプレートが飾られていることで有名だが、

その前に 是非行っておきたい場所があった。

永安廣場(Wing On Plaza)というデパートだ。

何故 ここに来たかったかと言うと

理由がある。

このデパートこそが

ジャッキー・チェン主演の『ポリス・ストーリー』の

ロケ地として有名な場所だからだ。

・・・・・・・・・・・・・・・

ジャッキーが吹き抜けのポールを使って、

デパートの上層階から

グランドフロアまで素手で滑り降りるスタントは

あまりにも有名で、

私の記憶にも鮮明に焼き付いている。

幼い頃 ジャッキーの映画を

「金曜ロードショー」で見て育った自分としては、

一度は訪れてみたかった場所だ。

・・・・・・・・・・・・・・・

星光花園(The Garden of Stars)という

見晴らしの良い公園を歩いて行くが、

建物の入り口が分からず

一旦通り過ぎる形で海沿いの公園に出てしまった。

大通りを渡り、

九龍シャングリラ・ホテルの前を通り過ぎて

やっと入り口に到着。

入ってみると、想像していたのと違い、

どこにでもある本当に普通のデパートといった感じ。

その知名度とのあまりのギャップに

少々戸惑ってしまう。

〈映画のロケ地などというのは案外そんなものだろう〉

と気を取り直し、

エスカレーターで上層階へ向かう。


香港
永安廣場
Wing On Plaza
『ポリス・ストーリー』
ロケ地巡り
ジャッキー・チェン
最上階からジャッキーがポールを使って滑り降りるスタントは 今も語り草。

ウィキペディアにも載っているくらい

有名な場所のはずなのだが、

私以外で 観光目的で来ているような人は

誰もいなかった。

さすがに40年も前の映画のロケ地だと分かってはいるが、

ジャキーファンの自分としては

一抹の寂しさを感じる。

(そう言う自分も、今回初めて訪れた訳だが・・・。)

それでも、エスカレーターで上階まで上って

映画のアングルに寄せて写真を撮ったりしていると、

「よくこんな高さから滑り落ちようなんて思いついたな!!」

と、改めてジャッキーの偉大さを感じることが出来た。

(ちなみに 見学自体はあっさりしたもので

2~3分ほどで終了。)


香港
ブルース・リー
アベニュー・オブ・スターズ
星光大道
銅像
少しくたびれた状態のブルース・リー像。星光大道のランドマーク的存在。

次に、星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)へ向かう。

再び大きな通りを渡って

海沿いの道を南の方に歩いて行くと、

右側に ブルース・リーの銅像が見えてきた。

ここを訪れるのは二回目のはずなのだが、

以前来た時の記憶が 一切残っておらず、

改めて 初見のような感覚で

見学をすることにした。

・・・・・・・・・・・・・・・

ブルース・リーの像は

このエリアを象徴する人気スポットで、

観光客が 代わる代わる一緒に写真を撮っていた。

像は思っていた以上に劣化が激しいようで、

修復が必要なレベル。

それでも 香港映画を代表するスターの

在りし日を思い起こさせるそのフォルムは健在で、

どちらかと言えばジャッキー派の私も

テンショが上がらざるを得ない。

香港
アベニュー・オブ・スターズ
ビクトリア・ベイ
星光大道
多くの観光客が訪れる 星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)

ちゃっかり写真を撮って保存しておく。

次に 海に面して続く

アベニューの方に行ってみる。

ここは 海に面した手すり部分に、

香港映画界に功績を残した監督や俳優らの

手形や功績を記した文面が記されたプレートが、

約1キロに渡って続いている遊歩道だ。

ジャッキーやサモハンら

カンフー映画のスターを始め、

『恋する惑星』からは ウォン・カーワイ監督、

ブリジット・リン、トニー・レオンらの手形も

確認できた。

他にも チョウ・ユンファ、アンディ・ラウ、ミシェル・ヨーなど、

日本でも有名な映画スターの手形を探しながら歩くのは

宝探しをしているようで楽しかったが、

日中は日差しをさえぎるものが何も無いため、

見終える頃には だいぶ体力を消耗してしまった。

香港
星光大道
アベニュー・オブ・スターズ
ジャッキー・チェン
手形
ジャッキーの手形。以外に小柄な印象。

途中、白人系の観光客に、

「ジャッキー・チェンのプレートは何処?」

と聞かれて少し嬉しくなった。

やはり、ジャッキーの人気は

香港
星光大道
アベニュー・オブ・スターズ
トニーレオン
手形
こちらはトニー・レオン。
手形すらセクシー!?

グローバルなものなのだ。

30分ほどで終点まで見終え、

そのまま海沿いを西に進んで

スターフェリー乗り場へと向かった。

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