2016 ４月 ～ ６月９日
出発まで ①
１か月半程前のことである。
延べ２か月近く入院して
‟ タンノウ ” とやらを切り取るべく
‶ フククウキョウ ” 手術とやらを行って、
退院できたのは４月の２２日だった。
入院する前から仕事を辞めることは伝えてあった。
もっとも胆嚢が引き起こす肝臓の数値異常により
その後の２か月を棒に振ることになるとは思いもしなかったが・・・。
６月から始まるサッカーの EURO に合わせて
５月いっぱいで仕事は切りあげることにした。
復帰してからは体調のこともあって
たいした仕事も任されず、職場からは はっきり言って
腫れ物のように扱われた。
・・・ような気がした。
それでもここ数年、人並み以上に真面目に勤めてきたし
成果もあげてきたと自負している。
何も後ろめたいことなどないのだ。
そうと決まると５月に入ってからは出発の準備に追われた。
家にある あらゆるものを いるものといらないものに分け、
いらないもので、売れるものは売ってしまい、
売れないものは処分する。
いるものでも旅先に持って行ける量は決まっているから、
精査に精査を重ねた。
また 旅で必要なものを買いそろえるにも
その必要性とバッグの容量を天秤にかけなければならなかった。
毎日3時間程の仕事の傍ら
物を売っては買い、買っては売って、
感覚としては、
１０売っては ６買っているような感じだった。
それと並行して他にもやるべきことが山積みだった。
住民票はどうするか。
年金や保険、税金はどうするのか？
友人たちへのあいさつ。
渡航に際しての手続き。（ 国際免許証、ビザ申請など ）
やることが山ほどあって 5月はあっという間に過ぎ
６月になっても準備は一向にはかどらず
仕事もしていないのに、している時以上に体力を使って
夜 作業をしながら寝てしまうこともしばしばだった。
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