孤旅 #12 タイ

バンコク 食堂 一人旅
とある食堂で / バンコク

タイ出国

ここで懸念していた問題が・・・。

タイ航空のスタッフによると、

イタリアからのリターンチケット( もしくは出国チケット )を持ってないと

飛行機には乗せられないと言うのだ。

ヨーロッパでもイギリス以外の国は、

リターンチケットについてそれ程うるさくないと聞いていたのだが、

それが本当に正しい情報とも言い切れず

少し気にはなっていた。

完全に油断していた。

それでも向こうの国に着いてからの話だと思っていたので

タイ出国の直前にそれを言われて、

ほろ酔い気分も一気に吹き飛んでしまった。

以前インドからエジプトへ向かう際にも同じようなことがあった。

その時はビザの有無について問いただされ、

事前にエジプト大使館にアライバルビザの存在を確認しておいたので、

「 きちんとエジプト大使館で確認した!」と何度も訴えたが、

なかなか乗せてくれないことがあった。

確かに日本でタイへのチケットを買った時も、

往復でしか売ってくれなかったので、

そういうこともあるのかなぁと引っかかってはいたが、

実際にこうやって問題視されると

急に不安になってくる。


ここでイシダの登場だ。

慣れない英語で苦戦している私とタイ航空スタッフの間に入り、

タイ語での通訳を買って出てくれた。

サッカーのユーロ観戦のための渡欧であると、

EURO のチケットの予約完了メールや

ホテルの予約確認所を見せて、

2人で何とか説得を試みた。

最終的にはクレジットカードを確認され、

‶ 向こうの空港で何かあっても全て自己責任 ” 

という内容の用紙にサインをさせられて、

ようやく搭乗券を出してもらえた。

イシダがいてくれて助かった。

1人だったらもっと大変だっただろう。

まぁ でも何とかなるものだ。


イタリア入国の際の手続きに若干の不安を覚えつつも、

あとは出国するだけとなり、

イシダとはそこでお別れとなった。

毎回バンコクに来た時には良くしてもらっているが、

次 いつ会えるとも限らない。

前回の長旅からだいぶ経つので、1人旅のリハビリもかねて

最初にタイを選んだのが正解だった。

明日からは本当に1人きりになるのだと思うと

少し寂しい気持ちにもなるが、

これこそが本来の旅の姿であると

勇気を奮い立たせた。

使い切れず余ったタイバーツはイシダにあげてしまったが、

少し手元に残った分で 免税エリアでビールとケーキを買い、

タイへのお別れと これからの楽しい旅の安全を願って、

1人きりで祝杯をあげた。

ゲート前に行くと、すでに搭乗待ちの乗客たちが列をなしていた。

私はいつものように全員が搭乗するのを待って、

1番最後に機内に乗り込んだ。


1日の歩数:13479歩( 10.3km )

1日の出費

食費

昼:40TB( お好み丼、唐揚げ )

夕:1000TB( 日本料理屋 )

その他

交通費:316TB( BTS,タクシー )

イシダへの支払い:1000TB( これまで借りていた分の返済 )

映画:170TB(ファインディング・ドリー)

雑費:590TB(ビール、ケーキ、荷物チップ、etc.)

合計 約¥9815

¥1=3.15TB( タイバーツ ) *当時のレート

今回 日本~タイ編をYouTubeにて スライド動画としてUPしました。

日本~タイ編 のスライド動画

        

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