2016 7月27日 (水) Wein
戦争の遺物
今日は昼前に出かけた。
特に目的がある訳ではないのだが、
散歩がてら、すぐ近くにあるアウガルテン公園に向かうことにした。
途中のスーパー でサンドウィッチと水を買い、
公園のベンチに座って軽く腹ごしらえをする。
あまり人は見当たらなかったが、
何組か ベビーカーに赤ちゃんを連れた若い奥様たちが
芝生に寝そべっていた。
日本で言うところの公園デビューのようなものだろうか。
日本のような しがらみ がなさそうで良かった。
その後 公園内をぶらぶら散歩していると、
園内に ものすごく大きな塔が2か所建っていることに気づいた。
何かと思い近づいてみても、
何の看板も無ければ中にも入れず、
周囲をフェンスに取り囲まれている。
最初に思い浮かんだのが 〈 監獄か何かか?〉という疑問だった。
あるいは水力発電所か?
後で調べたところによると それは「 高射砲塔 」というもので、
第二次世界大戦時にナチスが造った
対空要塞のようなものらしかった。
確かに物々しい雰囲気は感じたが、
まず あまりの巨大さに驚いたのと、
『 未来少年コナン 』にでも出て来そうなフォルムで
第二次大戦の遺物とは思い至らなかった。
しかし、公園にくつろぎに来た人たちにとっては
ただの風景に過ぎないらしく、
特にその存在を気にも留めていないようで
そのギャップも興味深かった。
こういったものは、観光マップにもなかなか出てこないので、
たまたま発見出来て ラッキーだった。
その後、旧市街の方へ向かった。
教会や宮殿など 外観だけではあるが
ひと通り見て回った。
しかし、日本のお寺などもそうだが、
教会にしても宮殿にしても
結局建物の造り自体にそれほど違いは無く、
町並みもどこを歩いても割と似たような感じで、
だんだん視覚的に感覚が食傷気味になっていくのが分かる。
空にだんだん雨雲が出てきたので、
美術館などが建ち並ぶ ‶ ミュージアム・クォーターエリア ” で
少し休憩した後、
地下鉄で帰ることにした。
地下鉄の入り口の前で地図を広げていると、
近くにいた酔っ払った男が寄ってきて
「 どうかしたのか?」といった感じで声をかけて来た。
男は見たところホームレスっぽい出で立ちだった。
私は、ただ地図で帰りのルートを確認していただけで、
何の助けも要らないし、
何となく関わるのも面倒くさかったので、
わざと少し渋い表情を作って、
「 何でもない。助けは必要ないから放っておいてくれ。」
と突っぱねてしまった。
言われた男は憮然とした表情をしていた。
こういったケースは アジア圏ではしょっちゅうで、
基本的には無視でOKなのだが、
話してみると意外に面白い人物だったり、
案外ただの親切な人だったりすることが よくあった。
ここヨーロッパ圏では、
町を歩いていて話しかけられることも稀で
つい警戒してしまったのだが、
実際 本当に親切で声をかけてくれたかもしれないと思うと、
あまりに素っ気なくしてしまった事を
後で少し後悔した。
確かに怪しい空気満載ではあったが、
少し話を聞いてからでも後戻りはできたであろうに・・・。
まぁ、安全第一という意味では
早目に追い払って正解なのだろうが、
余裕がなく、少しとげとげしくなっている自分に
嫌気がさした。
その後はすることもなくて、
ホテルに帰って部屋でゆっくり過ごした。
1日の歩数:13269歩( 10.2km )
1日の出費
食費
朝:€3( サンドウィッチ、水 )
夕:€8( きのこパスタ、ビール、チーズ、クラッカー )
その他
ホテル:€36.7
交通費:€2.2( 地下鉄 )
雑費:€0.2( トイレ )
合計 約¥6012
€1=¥120*当時のレート
宮崎駿 他監督 冒険アニメの金字塔
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