『 オーケストラ 』
松隈ケンタ氏の創る楽曲には
昔 ロック好きだった少年( 今は中年 )の
心に刺さる、琴線に触れるものが多く、
また BiSH のメンバーや松隈氏自身、
あるいは所属事務所社長
ジュンジュンこと 渡辺淳之介氏が
影響を受けたバンド名や曲を
いろいろなところで発信しています。
例えば『 スパーク 』『 パール 』といった曲の歌詞には
ザ・イエローモンキー の同名の曲の歌詞が引用されていたり、
『 社会のルール 』の曲調は、ユニコーンの『 大迷惑 』
にインスパイアされていると松隈氏も発言しています。
他にも BOOWY や2000年代のジャンルとしての青春パンク、
海外では ニルヴァーナ など
引用ネタやインスパイアされた楽曲には
言及するに事欠きません。
そして今回の『 オーケストラ 』ですが、
松隈氏は以前
Superfly の『 Beautiful 』という曲からインスパイアされたと
発言しています。
確かにサビの部分の徐々に盛り上がっていく曲調は
『 オーケストラ 』のそれと通ずるところがあると感じます。
ただ 往年のロックファンが思い浮かべるのは、
どちらかというと
グランジ/オルタナティブ というジャンルで人気だった
アメリカのバンド
The Smashing Pumpkins( 当時日本では ‶ スマパン ” とも呼ばれていた )の
『 Tonight,Tonight 』という曲の方ではないかと思います。
特にサビの部分の激しいドラムロールと
重層的なストリングスが合わさるところがよく似ていて、
某動画のコメント欄にもたまにそういった記述があるのですが、
そこまで多くないのは やはり
時代の流れというものなのでしょうか。
WACK社長の渡辺氏はニルヴァーナなどの
グランジ/オルタナティブが好きということでも知られていますし
『 Tonight,Tonight 』はスマパンの代表曲として有名なので
松隈氏も もちろん曲は知っているはずですが、
特に言及していないのは
前述の Superfly の『 Beautiful 』の方が
今の世代には分かりやすかったからかもしれませんね。
(そう言えば スマパンにも『 Beautiful 』という美しい曲がありました。)
いずれにしても古くからのロックファンにとって
こうやってひと昔前の名曲のエッセンスを
現代の楽曲から感じ取れるのは
楽しい発見であるし、
この『 オーケストラ 』を通じて
遡って The Smashing Pumpkins の曲を
聞き始める人がいるなら
それもまた素敵なことだと思う
この2022年です。
~ 終わり ~
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