THE LAST OF US Part2 ~ nature ~ #3

ラスアス Left Behind エリー ライリー メリーゴーランド ショッピングモール ゲーム
The Last of Us® Remastered / Left Behind より

アビー に見出す希望

ラスアス2
アビー
少女時代
森
舞台は突然 アビーの少女時代に・・・ / The Last of Us® Part II より

エリー編のラストでついに再会した、運命の2人。( エリー と アビー )

ここで時間軸は突然 アビー の少女時代へと遡ります。

直前に我々は アビー が劇場で トミー に重傷を負わせ

アジア系の好青年 ジェシー を殺害した場面を目撃しているため、

突然プレイヤーキャラクターが アビー に代わったことに

最初違和感しか感じません。

( 元々、アビー は ジョエル の仇で、エリー の宿敵であるのはもちろんですが。)

いきなり敵役の青春時代をプレイさせられても感情移入できるわけがない・・。

そうやって ここで一気にこのゲーム自体に嫌気がさして、

プレイすることを辞めたり、低評価の烙印を押す人も多いようです。

しかし、もともと前作での ジョエル の選択

( エリー を救うためにファイアフライを全滅させ、ワクチン作成を阻止したこと )

に懐疑的だった 私のようなプレイヤーには、

なぜ アビー がそこまで ジョエル に対して恨みを募らせたのか?

どんな人生を送って来たのか?

どんどん興味が湧いてきて、

ここからどうやって劇場での対峙の場面に繋がっていくのか

早く先が知りたくて仕方がありませんでした。

そしてアビー編をプレイしていくにつれ、

アビー の復讐の動機に一定の理解をし、

仲間思いで勇敢で不器用な彼女のキャラクターに

魅せられていくことになりました。

実は憎き アビー は、我々が愛して止まない エリー と同じかそれ以上に、

人間的で慈愛に満ちた魅力的な人物だったのです。

それが如実に現れるのが、

アビー編最後の エリー との対決の場面でしょう。


長い道のりを経て劇場にたどり着いた アビー は、

アビー編のラスボスとしての エリー と、

運命の決戦に挑みます。

( ここでの エリー の強いことと言ったら・・・。

さすが自分が同化して 研鑽けんさんしてきたキャラクターだと思い知ることになります。)

まさか、自分が1作目から行動を共にしてきたキャラクター( エリー )と

戦うことになると予想できた人は、

どれくらいいたでしょうか。

私も初見プレイ時は、劇場まで辿り着いた時点で

また エリー の操作に切り替わるものと思っていました。

( ただし それでは長い時間をかけてアビー編をプレイした意味が

無くなってしまうのですが・・・。)

私の心情としては、前作からの愛着があるので、

たとえその人間性に多少疑問符が付いたとしても、

肩入れするとしたら やはり エリー の方でした。

ですから、その エリー を倒さなければならないこの戦いに挑むにあたり、 

確かに釈然としない気持ちもありました。

ノラ の拷問の時と同様、ボタンを操作することが躊躇われたという人が

多かったのではないでしょうか。

しかし 何とか エリー との決戦に勝利し、

邪魔に入った ディーナ を殺そうとしたその時、

アビー はとても意外、かつ 偉大な精神を見せます。

エリー に ディーナ が妊娠していると伝えられても、

容赦なく ディーナ の首にナイフを突きつける アビー。

アビー からすれば、

常に仕掛けてきたのは ジョエル と エリー の側で、

水族館のパートでは オーウェン の死体と共に、

妊娠していた メル の死体も見ています。

「 いまさら自分の味方だけ妊娠しているから助けろなんて都合のいいことを・・・。」

と ディーナ をあやめてしまっても仕方のない状況でした。

しかし アビー の仲間、セラファイトの レブ にたしなめられたことで、

アビー は ディーナ殺害を諦め

それどころか エリー をも見逃すという英断を下します。

これは、アビー が復讐の連鎖を断ち、

相手を( たとえ本心からではなかったとしても 、)

‶ 許す ” という決断をした瞬間でした。

アビー を憎らしい仇と捉え、

最後まで ‶ 嫌な奴でいてほしい ” と願う人にとっては、

この アビー のパート全編が、

言わば 強制イベント のようなものだったのではないでしょうか。

途中 セラファイトの姉妹を助けたり、

以前の恋する普通の少女だった頃を見せられたとしても、

ラスアス2
アビー
ヤーラ
レブ
ヤーラを抱えるアビー。彼女の行動原理は常に利他的なものだ。
/ The Last of Us® Part II より

そう簡単には アビー に感情移入できないというのも分かります。

しかし、憎むべき相手を許すという アビー の崇高な精神を見せられて、

プレイヤーは、アビー編のラスボスが エリー であった必然に気付き

ここであることに思い当たるのです。

・・・次は エリー の番だと。

・・・#4続く

不朽の名作 お手頃価格で

Prime Video(Amazon.co.jp)に登録
独占配信のAmazonオリジナル作品や、人気の映画やTV番組をお楽しみいただけます。 いつでも、どこでも視聴できます。今すぐ無料体験を始めましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました