幻のユルネバ ( 君は一人じゃない )
その後スコアは動かず 試合は4対1のままで終了。
終了のホイッスルが鳴ると
またしてもスタジアム全体に大きな歓声が沸いた。
私も隣りの席の若者と握手をして
ホームチームの快勝を祝った。
勝利の後はてっきり
チームのアンセムになっている
‶ You’ll Never Walk Alone ” ( ユルネバ ) の大合唱が始まるものと思っていたのだが、
皆続々と席を立ち 帰り始めた。
肩透かしを食らった気分だ。
埼玉に住んでいた頃
よく浦和レッズの試合を観に行っていて、
レッズが勝つと最後に必ず
ロッド・スチュワートのヒット曲として有名な
‶ Sailling ” の替え歌を全員で歌うのが決まりだった。
5万人近くでの大合唱は本当に凄い迫力で
それが聞きたいが為 何度も埼玉スタジアムに通ったものだ。
サッカーの本場英国で 埼スタと同じように
皆でチームアンセムを歌って聴けたら最高だと思っていたのだが、
今回は無かったようだ。
( よくよく調べると、ユルネバは必ず歌うわけではなく、
宿敵レンジャースとのオールドファーム・ダービーや
チャンピオンズリーグなど重要な試合にしかやらないそうだ。)
昨日せっかくiTunesで原曲を買って歌詞を覚えてきただけに
残念だった。
ゆっくりと会場を後にして
ファンショップを冷かして帰る途中、
初老の男性に声をかけられた。
「 どこから来たの? 」との問いに
「 日本からです。」と答えると、
私の手を握り、
「 Oh!!Nakamura!! 」
と嬉しい様子だった。
私も嬉しくなって 冗談のつもりで、
「 Do you remember him? ( 彼を覚えている?)」と聞くと、
彼は一旦目を瞑り、
何かを思い出すかのような表情で首を数度振った後、
「 He was so Fantastc !!」と
感慨深げに言った。
話を聞くと 昔日本に住んでいたことがあるらしく、
懐かしく思って声をかけてくれたらしい。
しかも日本が誇るファンタジスタ 中村俊輔を
これほど愛して止まないサポーターにまた出会えたのだ。
ほんの数分の出来事だったが、
日本人としては嬉しくも誇らしい瞬間だった。
グラスゴーの市内に戻り
再びバスに乗ってエディンバラへ戻った。
宿の近くにスーパーを見付けて
そこで夕飯を買って帰る。
色々な疲れもあってか

夕飯を食べて日記を書いていると猛烈に眠くなってきて、
書いている途中で寝てしまった。
( 今は明けて、翌朝7時に日記を書いている。)
憧れのセルティック・パークでの観戦は
最高の体験だった。
1日の歩数:26288歩(20.2km)
1日の出費
食費
朝:£5(ホットドッグ他)
昼:£6.5(フィッシュ&チップス)
夕:£6.4(ジロス・・ポテトとミート、
チーズマカロニ)
その他
ホテル:£47.3
交通費:£11.4(バス ↔ グラスゴー)
入場:£27.5(セルティック × アバディーン)
雑費:£6.9
合計 約¥14430
£1=¥130*当時のレート

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