孤旅 #84 スコットランド

スコティッシュ・トラディショナル・ブレックファースト ストーンヘブン 一人旅
スコティッシュ・トラディショナル・ブレックファースト / ストーンヘブン

2016 8月29日(月) Stonehaven ~ Aberdeen

石造りの町 アバディーン

スコットランド
アバディーン
石造りの街並み
鉛色の町 アバディーン

寝心地の良いベッドのおかげで ぐっすり眠れた。

今回の宿は朝食付きのプランなので

朝起きて 早速下へ降りて行くと、

宿のオーナー夫人に食堂に案内された。

いくつかのコースから選べるらしく、その中から

スコティッシュ・トラディショナル・ブレックファーストを頼む。

メニューの裏側に値段が書いてあって、

この スコティッシュ・トラディショナル・ブレックファースト( 長い!)

は £9 もするらしい。

心配になって改めてオーナー夫人に確認すると、

ちゃんと宿代に含まれているとのこと。

出てきたのが トーストに紅茶、

それにソーセージ、ベーコン、目玉焼きにハンバーグと、

とにかくプレートいっぱい山盛りで

素晴らしい内容だった。

まさにイメージ通りの、

量もたっぷりのいわゆる英国式朝食だったので、

喜んで全て平らげた。

部屋の調度も良く、シャワー トイレも付いていて、

朝食もこの豪華さなら、

一泊 6000円 弱でも安いものだ。

すっかり満足して夫人に礼を言い、

一旦部屋に戻った。

何やかんややっていると あっという間に時間になったので、

あわててチェックアウトを済ませた。


少し坂を下ったところのバス停から

アバディーン行きに乗車。

乗ったのは高速バスではなく いわゆる路線バスで、

一か所 一か所 バス停を経由しながら進んで行く。

am11:10 ごろ、アバディーン駅のバス・ロータリーに到着。

さて ここからが問題だ。

今日の宿のチェックインの時間が16時半以降となっており、

まだ5時間近くある。

とりあえず荷物の預かり所があったので聞いてみると、

丸一日預けて £2 という事だった。

意外に安かったので早速大きい方のリュックを預ける。

受付けのおばさんがけっこう入念に荷物のチェックをしていて

だいぶ時間を取られたが、

( *どうやら爆発物のチェックをしていたようだった。

最近ニースなどで起こった

ヨーロッパ圏でのテロを警戒してのものか・・・。)

最後にはアバディーンの地図をくれて、

ちょっとした観光案内までしてくれた。

アバディーンの町に繰り出すと

今までの町とは雰囲気が違う。

町全体が鉛色一色なのだ。

石造りなのか コンクリートのようなものなのか定かではないが、

他の町のように建物に色が無く

原色のままにしてあるような感じだ。

ちょっと新鮮な光景だった。


時間が有り余っていたので

とりあえず海洋博物館にでも行ってみようと歩いていると、

町中にある靴屋と言うか、

衣類全般を扱っている個人商店のショーウィンドウに

お手頃なスニーカーを発見した。

最初 見間違いかと思ったが、

値札には £8.95 と書いてある。

ロンドンで靴を探していた時は

セール品でも £30 以上するものばかりだったので、

確かめるべく入ってみる。

中にはコンバースのオールスターによく似たスニーカーがあって、

店主に『 これいくら? 』と聞いてみると

確かに£8.95 で間違いないらしい。

自分に合ったサイズを出してもらい試着すると、

履き心地もまずまずだったので

購入することに決めた。

とんだ掘り出し物だった。


その後 歩いてすぐのところにある

海洋博物館に行ってみる。

荷物預り所のおばさんが言っていた通り

無料で入れたので良い暇つぶしになった。

色々な展示を見て行くと

なぜか日本の鎧のようなものが飾ってある。

スコットランド
アバディーン
海洋博物館
昔の潜水具など貴重なものが展示してある 海洋博物館

よくよく説明を読んでみると、

日本の幕末に日本の財団との友好の記念にと

トーマス・グラバーに送られた品らしい。

グラバーと言えば 長崎のグラバー園でしか知らなかったが、

何とこのアバディーンの とある商社から

日本に派遣された人物らしい。

意外なところで この町と日本との繋がりを知れて

少し嬉しかった。

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