孤旅 #107 スペイン

スペイン バルセロナ ポスター FCバルセロナ 一人旅
街中のポスターが決戦を煽る / バルセロナ

カンプノウ 試合開始まで

スペイン バルセロナ サグラダ・ファミリア
サグラダ・ファミリア / バルセロナ

部屋でシャワーを浴びる仕度をしていると

日本人の若者がスタッフに連れられて入室してきた。

彼はハセベ君といって、年の頃なら二十台中盤から後半くらい。

やはり私と同じように

今晩の FCバルセロナ の試合を観戦するために

スタジアムに近い このホステルに泊まることにしたとのことだった。

転職を機に少しまとまった時間が出来たので、

数週間前にバルセロナを皮切りに旅行をスタートし、

スペインの離島イビサ島やモロッコなどを訪れた後

今日再びバルセロナに戻ってきたらしい。

これから行く予定のモロッコの情報などを聞いているうちに

スタジアムにも一緒に行こうという事になった。

このところ日本人と話す機会が無かったので、

久々に母国語で気軽に会話できる相手が見つかって

単純に嬉しかったし、

モロッコの情報なども聞けたのが 有難かった。


まだ時間があったので 食堂でパスタを茹でて食べ、

8時半ごろ スタジアムへと向かう。

ハセベ君と一緒にファンショップに行き

買い物に付き合っていると、

いつの間にか9時半を過ぎてしまったので

急いで入場ゲートへ向かう。

ハセベ君は値段の高い1階席で、( 値段も約2万円!私の席の倍の金額だ。)

入り口が違うので そこで別れ、

私は3階席の方へ急ぐ。

すでにピッチ上で選手たちの練習が始まっていていたが、

喉が渇いていたので売店でドリンクを買って準備万端、

いざ スタンドへ!

ドルトムントの ジグナル・イドゥナ・パルク も大きかったが、

このカンプノウは 世界最大規模を誇るスタジアムだけに

圧巻の光景だ。

ただ困ったことに 席の位置が分かりづらく

座席に番号が振っていない上、

奇数のブロックと偶数のブロックに分かれていて、

何人もの人に尋ねて 何とか自分の席に納まった時には

すでに試合開始の10分前だった。

アナウンスで選手たちの名前も読み上げられて

気合十分、キックオフを待つ。

しばらくすると 選手が入場してきた。

ソシオ達( FCバルセロナの一般会員。ファンの総称。)の陽気な歌が

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カンプノウ・スタジアム
入場前
入場前の様子 / カンプノウ・スタジアム

スタジアム中を包む。

CLアンセムや代表戦アンセムのような

緊張感を煽るようなものではないところが

何となくスペインらしい。

間もなく 主審の笛が鳴り響いた。


〈 #108へ続く 〉

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