モロッコでの散髪 と 食堂の猫
マサヤ君を見送った後、
一旦部屋に戻り シャワーを浴びて休憩する。
夕方になってから 再び外出。
宿の近くに床屋があったので、
ずっと切りたかった髪を 短くすることにした。
ヨーロッパ圏では どれだけ安くても
€20 はするので しばらく切らずにいたのだ。
店に入って聞いてみると 25DH とのことだから、
日本円でたったの 260円程度だ。
言葉が通じないので どう注文すればいいのか分からなかったが、
とりあえず短くしたかったので
店主の頭を指差して、
「 アラビック・スタイルで!」
と言うと 何とか伝わったようだった。
もっと雑な感じかと思っていたが、
そこはさすがプロだけあって ハサミ使いも丁寧で、
最後は切り残しが無いか 何度も細かく微調整してくれた。
出来上がりも 気持ちアラブっぽくなっていて
案外悪くなかった。
散髪したての頭で カスバの方へと向かった。
昼間にも来た Hamman 広場に出ている食堂のひとつで
50DH( =約525円 )のコースを頼む。
コースはいくつかのものを選べるようになっていたが、
最近取れていなかった野菜を摂るためのサラダと、
昨日食べたかった牛肉のタジン鍋、
そしてデザートのプリン。
これで500円ちょっとなら安いものだ。
モロッコでは 少なくともヨーロッパ圏で味わった
ひもじい思いはしなくてすみそうだ。
この食堂でも テーブル下に猫が何匹も待ち構えていて、
客からもらえる食べ物を狙っていた。
中には食べているそばから
イスの上に乗ってくるものまでいる。
私のところにも まだ体長20cmくらいの茶色い子猫が寄ってくるので、
少しだけ食べ残しをあげてやったりした。
奴らの技なのだろうが、
あのクリクリした目で物欲しそうにこっちを見られたら、
どうしても 何かしら恵んであげたくなってしまう。
( * 今思えば 猫にあげて良い食べ物か
当時 あまり気にせずにあげていたが、
猫たちだって 誰かに飼われているわけでなし、
食べられなければ数日で餓死してしまうのだから、
多少の不健康は致し方ないかと思う訳で・・・。
その国ごとに常識やルールはあるのだ。)
日本ならば 保健所に連絡が入って
すぐに殺処分されてしまいそうなものだが、
店の人も追い払う仕草はするものの
そこまで真剣な訳ではないようだ。
ここでは 人間と猫がこうして共存しているのだ。
この子猫も しばらくはエサをくれくれとアピールしていたが、
だんだんと大人しくなってきた。
眠くなってきたのかと 首とあごの下の辺りを撫でてやると、
勝手に私の席に上ってきた挙句、
膝の上に乗って居眠りを始めた。
居心地の良い場所を見つけたらしい。
食後の紅茶を飲み終わっても
猫は相変わらず膝の上で寝ていたが、
あまり長居するわけにもいかないので、
しばらくしてから、猫をすくい上げて地面に降ろし、
「 また明日な!」
と言って席を立った。
あの子猫は 今晩 どこで寝るのだろうか?
きっと いつもの決まったお気に入りの場所があるのだろう。
そう願いたい。
そんなことを思いながら、
夜の 迷路のような細い道を歩いて帰った。
1日の歩数:22422歩(17.2km)
1日の出費
食費
昼:21DH(オムレツ、ミントティー)
夕:50DH(サラダ、牛タジン、デザート)
その他
ホテル:150DH
雑費:30.5DH(散髪25DH)
合計 約¥2641
1DH=¥10.5 *当時のレート
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