孤旅 #123 モロッコ

モロッコ シャウエン 丘の上から 一人旅
ブルーシティ ( 青の街 ) / シャウエン

モロッコでの散髪 と 食堂の猫

マサヤ君を見送った後、

一旦部屋に戻り シャワーを浴びて休憩する。

夕方になってから 再び外出。

宿の近くに床屋があったので、

ずっと切りたかった髪を 短くすることにした。

ヨーロッパ圏では どれだけ安くても

€20 はするので しばらく切らずにいたのだ。

店に入って聞いてみると 25DH とのことだから、

日本円でたったの 260円程度だ。

言葉が通じないので どう注文すればいいのか分からなかったが、

とりあえず短くしたかったので

店主の頭を指差して、

「 アラビック・スタイルで!」

と言うと 何とか伝わったようだった。

もっと雑な感じかと思っていたが、

そこはさすがプロだけあって ハサミ使いも丁寧で、

最後は切り残しが無いか 何度も細かく微調整してくれた。

出来上がりも 気持ちアラブっぽくなっていて

案外悪くなかった。


モロッコ
シャウエン
牛タジン鍋
牛肉のタジン鍋

散髪したての頭で カスバの方へと向かった。

昼間にも来た Hamman 広場に出ている食堂のひとつで

50DH( =約525円 )のコースを頼む。

コースはいくつかのものを選べるようになっていたが、

最近取れていなかった野菜を摂るためのサラダと、

昨日食べたかった牛肉のタジン鍋、

そしてデザートのプリン。

これで500円ちょっとなら安いものだ。

モロッコでは 少なくともヨーロッパ圏で味わった

ひもじい思いはしなくてすみそうだ。

この食堂でも テーブル下に猫が何匹も待ち構えていて、

客からもらえる食べ物を狙っていた。

中には食べているそばから

イスの上に乗ってくるものまでいる。

私のところにも まだ体長20cmくらいの茶色い子猫が寄ってくるので、

少しだけ食べ残しをあげてやったりした。

奴らの技なのだろうが、

あのクリクリした目で物欲しそうにこっちを見られたら、

どうしても 何かしら恵んであげたくなってしまう。

( * 今思えば 猫にあげて良い食べ物か

当時 あまり気にせずにあげていたが、

猫たちだって 誰かに飼われているわけでなし、

食べられなければ数日で餓死してしまうのだから、

多少の不健康は致し方ないかと思う訳で・・・。

その国ごとに常識やルールはあるのだ。)

日本ならば 保健所に連絡が入って

モロッコ
シャウエン
猫
食堂
膝の上で丸くなる子猫 / シャウエン

すぐに殺処分されてしまいそうなものだが、

店の人も追い払う仕草はするものの

そこまで真剣な訳ではないようだ。

ここでは 人間と猫がこうして共存しているのだ。


この子猫も しばらくはエサをくれくれとアピールしていたが、

だんだんと大人しくなってきた。

眠くなってきたのかと 首とあごの下の辺りを撫でてやると、

勝手に私の席に上ってきた挙句、

膝の上に乗って居眠りを始めた。

居心地の良い場所を見つけたらしい。

食後の紅茶を飲み終わっても

猫は相変わらず膝の上で寝ていたが、

あまり長居するわけにもいかないので、

モロッコ
シャウエン
夜
カスバ
シャウエンの夜は更けていく

しばらくしてから、猫をすくい上げて地面に降ろし、

「 また明日な!」

と言って席を立った。

あの子猫は 今晩 どこで寝るのだろうか?

きっと いつもの決まったお気に入りの場所があるのだろう。

そう願いたい。

そんなことを思いながら、

夜の 迷路のような細い道を歩いて帰った。


1日の歩数:22422歩(17.2km)

1日の出費

食費

昼:21DH(オムレツ、ミントティー)

夕:50DH(サラダ、牛タジン、デザート)

その他

ホテル:150DH

雑費:30.5DH(散髪25DH)

合計 約¥2641

1DH=¥10.5 *当時のレート

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