孤旅 #150 モロッコ

モロッコ ワルザザート アイト・ベン・ハッドゥ 一人旅
向かいの小高い丘から望む アイト・ベン・ハッドゥ / ワルザザート

アイト・ベン・ハッドゥ 場内を散策

モロッコ
アイト・ベン・ハッドゥ
内部
アイト・ベン・ハッドゥの内部

その後は、アイト・ベン・ハッドゥ の内部を

隈なく観て回った。

カスバ自体は それ程大きなものではないが、

道は少し入り組んでおり、

土産物屋などもあちこちにあって、

その中にも 生活感が垣間見える部分がある。

ここにもやはり、小さいながら

コミュニティが存在しており、

坂の斜面を利用して生活しているという点では、

映画『 ロード・オブ・ザ・リング 』に出てくる

要塞都市エドラス のようでもある。

実際に この アイト・ベン・ハッドゥ は、

『 グラディエーター 』など 多くの映画の

ロケ地として使われているそうだ。

この箱庭感が なんとも興味深い。


モロッコ
アイト・ベン・ハッドゥ
高台の小屋
丘を登ると小さな小屋が一つ。高台になっていて周囲の景色を見渡せる。

その後 集落跡の上方部にある丘に登ると、

小屋が一つだけ建っていて、

その高台から 周囲の景色を見渡せた。

何もない 真っさらな荒野が広がり、

その中にポツンと、このアイト・ベン・ハッドゥ の要塞都市が

オアシスとして存在している。

見渡す限りの その雄大な景色は、

なかなかに壮観だった。

一度 集落跡を出て、カスバとは反対側にある小さな丘に登り、

全景がよく見える場所で写真を撮ったところで満足したので、

観光を終えて 帰路に就くことにした。


モロッコ
アイト・ベン・ハッドゥ
内部
土産物屋
内部には土産物屋もちらほら。
/ アイト・ベン・ハッドゥ

再び さっきの川を渡ると、

来た時とは違う 豪華な三ツ星ホテルの前の広場に出た。

歩き回って少し疲れたので、

目の前にあるカフェで カフェオレを注文。( 10DH )

一息ついた後、再び グラン・タクシーを見付け、

乗り継ぎ地点の Oued Maleh に戻り、

ワルザザート 行きのバスを待つ。

特にどれということもなく 手頃なバスを待つが、

なかなか 通りかかるものがない。

バスは諦めて、停まっていたグラン・タクシーと交渉し、

そのまま ワルザザート の町まで戻ることにした。( 20DH =約210円 )


町に到着後、スーパーで買い物をしてから

一旦部屋に戻る。

しばらく過ごした後、夕方 再び食事を取りに外へ。

近くのレストランに入り、

スパゲッティ・フロマージュ( チーズ・スパゲッティ )と

ハリラ・スープを頼む。

” チーズ・スパゲッティ ” と言うからには

カルボナーラのことかと思って待っていると、

出てきたのは ただ茹でたパスタにチーズが乗っただけの

まさに ” チーズ(・ オン )・スパゲッティ ” だった。

そもそもパスタに塩味が付いていないため、

味もそっけもなく、ほぼ無味といってよい。

たまらず ボーイに頼んで塩を持って来てもらい、

たっぷり振りかけると、

何とか食べられるくらいにはなった。

旅先で出されるもの、大概のものは食べられると自負している私だが、

さすがにこれはキツかった。

以前 インドのブッダガヤでも、

やはり同じような チーズ・オン・スパゲッティを食べたことがある。

どうも インド人もモロッコ人も、

欧米の食べ物を間違えて解釈しているようだ。

通りがかった ボーイが、

「 Good ? ( 美味しいか?)」と聞いてきたが、

モロッコ
アイト・ベン・ハッドゥ
場内
アイト・ベン・ハッドゥ内部から。対岸に見えるのは隣接する集落。

いつもなら サムアップで、

「 Good!!( 美味しい!!)」と答えるところ、

あまりの ” 美味しくなさ ” に

「 Good!!」とは 流石に口が裂けても言えなかった。


食後は寄り道せずに部屋に戻った。

今日は 目的の一つだった

アイト・ベン・ハッドゥ も無事観光できた。

ワルザザート での滞在は今日で最後にして、

また明日には 次の町へ向かおうと思う。


1日の歩数:16399歩(12.6km)

1日の出費

食費

朝:20DH( オムレツ・セット )

夕:33DH ( チーズ・スパゲッティ、ハリラ・スープ )

その他

ホテル:80DH

交通費:45DH( グランタクシー×2、バス )

入場:10DH( アイト・ベン・ハッドゥ 個人エリア )

雑費:48DH( カフェオレ、クッキー、トマト )

合計 約¥2478

1DH=¥10.5 *当時のレート

動画 モロッコ編①
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